ここ半年は新型コロナの影響や米国大統領選など株価が乱高下していましたね。
そんな状況下で本サイトでもおすすめさせていただいているかなりお得な個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入者数はどうなっているのでしょう?
今回はiDeCoの加入者数等について見ていきましょう。
なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってなに?方は以下の記事をご覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。
iDeCo(イデコ)の加入者数は順調に増加中
それでは実際のiDeCo加入者の推移を確認してみましょう。
結論から言えば新型コロナウィルスの影響もありましたが、順調に増加しているという結果となっています。
それでは具体的に見ていきましょう。
4月〜9月のiDeCo新規加入者数
最新発表されている9月までで実際にどれだけの方がiDeCoに新規加入しているのかを見てみましょう。
なお、1号加入者とは第1号被保険者のことで主に自営業者、フリーランス、無職の人が該当します。
2号加入者数は第2号被保険者で会社員の方、3号加入者数は第3号被保険者で会社員の妻(専業主婦)です。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
2020年4月〜9月の新規加入者数 | 9月時点の加入者数 | |
第1号加入者(人) | 21,835 | 193,109 |
第2号加入者(人) | 161,548 | 1,469,044 |
第3号加入者(人) | 8,821 | 61,864 |
合計 | 192,204 | 1,724,017 |
出所:国民年金基金 iDeCo公式サイト 最新iDeCo加入者数を元に「お金に生きる」で作成
順調に加入者が増えていますね。
3万2千人ほど増えている計算となります。
ちなみに昨年(2019年4月〜2020年3月)1年間の新規加入者は404,984人、一昨年(2018年4月〜2019年3月)392,438人でした。
前年同期比97.6%と多少新規加入者は少なくなっているようです。
ただし、今年は新型コロナウィルス蔓延での自宅勤務等になったりといった混乱状況がありましたので、割り引いて考える必要があるかもしれません。(会社員がiDeCoに加入するためには事業主の証明が必要なため)
新型コロナの話が落ち着いてきた9月だけで比較すると前年同月比106.4%とむしろ増えていますしね。
今後はiDeCo加入時に事業主の証明が不要になったり、基本的にほとんどの会社員も加入できるようになりますのでより加入者数は増えていきそうですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)掛金額分布
次に加入者状況と合わせて加入者の掛金額の分布及び平均も発表されていましたので合わせてご紹介します。

(出典:国民年金基金イデコWEBページ 業務状況より)
掛け金額をみると一番多いのが10,000円〜、次点が20,000〜の層です。
これは会社員等の方のイデコを掛けられる上限額が会社の企業年金等の状況により12,000円、20,000円、23,000円と3段階に分かれていますのでその上限付近まで掛けている方が多いということなのでしょう。
上限が68,000円(付加年金加入者は67,000円)の第一号被保険者は面白いことに最も多い層が1,000円〜、次点が10,000円〜となっています。逆に上限まで掛けている方もそれなりにいますので両極端な感じになっていますね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)掛金の平均
掛金の平均は以下のとおりです。
- 第一号 27,189円
- 第二号 14,092円
- 企業年金ありの場合は10,727円(上限2万円or上限1万2千円)
- 企業年金なしの場合は16,154円(上限2万3千円)
- 共済組合員の場合は10,915円(上限1万2千円)
- 第三号 14,809円(上限2万3千円)
- となっています。
全体平均だと15,594円となっています。
ずっと同じ傾向ですがすべてのカテゴリーで掛け金額平均は少し落ちてきています。
これは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)がある程度興味ある人達の加入はおわり、噂を聞きつけて加入する人が増えていることも大きいかもしれません。
ちょっと試しに少額から加入しておこうかってな感じですね。その方たちは投資経験ない方が多いでしょうからそれも一つの方法かもしれませんね。
また、今後は掛け金上限をあげようという話も出ていますので実施されたらどう影響するのか見ものですね。
年単位拠出の人は増えている
次に昨年から可能となった年単位拠出の状況をみていきましょう。

(出典:国民年金基金イデコWEBページ 業務状況より)
53,305人。全体の比率にすると3.09%の方が年単位拠出をしています。
年単位拠出をする方は徐々に増えていますね。
これのメリットは月額105円掛かる国民年金基金連合会の手数料を少なくすることが出来ることで年1,155円節約できます。
特にあまり掛け金を掛けていない方からすれば月額105円の割合はそれなりに大きいですから検討する価値があるかもしれません。
イデコの手数料について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
iDeCo+(中小事業主掛け金納付制度)の利用者が増えている
また、iDeCo+の利用者もかなり急激に増えています。
iDeCo+とは簡単に言えば従業員に変わって会社が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の一部の掛け金を払ってくれるってことです。退職金の代わりや福利厚生の一環として加入するケースが多いですね。
また、一人社長の方もこの制度をうまく利用しているようですね。

iDeCo+について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は「iDeCoの新規加入者数は順調に増加中。半年で19万口座。加入者数は172万人に。」と題してここ半年のiDeCo加入者数についてみてきました。
順調に増えていますが、iDeCoのお得度を考えるとまだまだ認知度が低いな・・・って感じがします。
つみたてNISAが半年で55万口座なのを考えるともっともっと増えても良いと思うのですが・・・・
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの6社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行、大和証券、楽天証券の6択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この6つの金融機関は運営管理機関手数料はが無料です。(国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。)
また、運用商品もインデックスファンドを中心に低信託報酬の商品が充実しています。順番に見ていきましょう。
SBI証券
イチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小、ジェイリバイブといった特徴ある商品をたくさんそろえているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金の分野を長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれています。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoで唯一iFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いがあるところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
イオン銀行
イオン銀行iDeCoは全国各地に窓口があるのが魅力です。
また、銀行として珍しく良心的な投資信託を用意してくれてるんですよ。
イオン銀行は実質信託報酬の安いたわら先進国株の取り扱いがあるのが魅力です。ひふみ年金の取扱があります。このあたりに興味持つ方は選択肢として全然ありです。また、イオン銀行だけ他へ移るときの手数料が無料なのも個人的にポイント高いです。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですが、他社のiDeCoでは採用されていないんです。
楽天証券は人気のセゾン投信なんかにも加入できます。また、実質信託報酬の低いたわら先進国株、楽天・全世界株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が魅力です。今後は楽天SPUの対象になったり、つみたてNISAのように楽天カードでポイントが貯まるようになるようでしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの6つの金融機関ならどれかに加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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