eMAXIS NASDAQ100インデックスレビュー。 NASDAQ100投資信託の本命となるか?

最近、米国株人気がすごいこともありいろいろなベンチマークの投資信託が登場しています。

iFreeNEXT NASDAQ 次世代50なんかも話題になっていますね。

そんな中、三菱UFJ国際投信からNASDAQ100をベンチマークとした「eMAXIS NASDAQ100インデックス」が新規設定されることに。

今回はeMAXIS NASDAQ100インデックスについて見ていきましょう。

eMAXIS NASDAQ100インデックス概要

それではまずeMAXIS NASDAQ100インデックスの概要について見ていきましょう。

なお、下記情報は三菱UFJ国際投信株式会社から提出された有価証券届出書がソースとなっています。

興味ある方は有価証券報告書等の開示資料を閲覧するサイトであるEDINETからeMAXIS NASDAQ100インデックスと検索してみてください。

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ファンドの名称eMAXIS NASDAQ100インデックス
運用会社三菱UFJ国際投信
運用方針NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
設定日2021年1月29日

eMAXIS NASDAQ100インデックスの手数料

次に手数料を見ていきましょう

信託報酬率

eMAXIS NASDAQ100インデックスの信託報酬率は

年率0.440%(税抜0.400%)
となっています。
ちなみに同じNASDAQ100をベンチマークとした国内で発売されている投資信託で比較するとNZAM ベータ NASDAQ100インデックスと並んで最安値となります。
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ファンド名信託報酬率(税込)設定日
eMAXIS NASDAQ100インデックス0.44%2021年1月29日
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス0.495%2018年8月31日
インデックスファンド NASDAQ100(アメリカ株式)0.484%2020年8月31日
NZAM ベータ NASDAQ100インデックス0.44%2020年3月12日

ただし、eMAXIS SlimシリーズとせずeMAXISシリーズなのがちょっとひっかかります。

現在、三菱UFJ国際投信の主力はeMAXIS Slimシリーズでしょう。

信託報酬率を低く設定し、他社がより信託報酬を安くすればそれに対抗することが売りの投資信託シリーズとなっています。

信託報酬最安値なのにあえてeMAXISシリーズとしたのはこれ以上他社に信託報酬で対抗しないぞって意味なのでしょうかね?

そのあたりが気になるところではあります。

今後この分野の競争が激しくなってこればeMAXIS SlimシリーズでNASDAQ100対象の投資信託を登場させるなんてこともあるのかもしれませんね。

購入時手数料

購入時手数料は
なし
となっています。

信託財産留保額

信託財産留保額は

なし
となっています。
ただし、信託財産留保額はなしが得とは一概には言えない部分もあります。

取り扱い金融機関

eMAXIS NASDAQ100インデックスの2021年1月13日時点での取り扱い予定金融機関は以下の3つです。

ネット証券の大手2社で購入できるのは嬉しところですね。

取り扱い開始日は明記されていませんでしたが設定日は1/29ですからそのあたりから始まると思われます。

ちなみにiFreeNEXT NASDAQ 次世代50はSBI証券が設定日当日。楽天証券は設定日翌日からの取り扱いでしたね。

NASDAQ100指数とは

「eMAXIS NASDAQ100インデックス」がベンチマークとする「NASDAQ100指数」について解説もしておきましょう。

NASDAQ100指数は名前のとおり、NASDAQ(ナスダック)を対象とした指数です。

NASDAQはアメリカの新興企業向けの株式市場で、IT系など比較的若い企業が多く上場しています。

ただし、NASDAQ100はNASDAQの全ての銘柄が対象ではなくNASDAQの中の時価総額が大きい非金融業100社の株式で構成される株価指数です。

NASDAQ100指数の対象となるのは103銘柄

ナスダック100構成銘柄

出典:大和アセットマネジメント「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」より

NASDAQ100の対象となっているのはナスダック全体2611銘柄のうち時価総額が大きい103銘柄になります。

100なのに何で103??って疑問に思う方多いかもしれません。

簡単に言えば1社で複数銘柄が上場しているケースがあることから、構成銘柄数にすると100銘柄を超えてしまっているのです。

実質は100銘柄ってことでね。

時価総額が大きい100銘柄が対象ですから、組入銘柄は皆さんご存知の会社が多いと思います。

参考までに同じNASDAQ100をベンチマークとしたiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの2020年12月30日の月次レポートによる組入銘柄上位10銘柄をみてみましょう。

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銘柄名組入比率
Apple11.4%
マイクロソフト8.4%
Amazon8.3%
INVESCO QQQ TRUST SERIES6.3%
テスラ3.9%
フェイスブック3.3%
NASDAQ100 E-MINI 20201033.0%
ALPHABET INC-CL C (Google)2.9%
ALPHABET INC-CL A (Google)2.6%
NVIDIA2.4%

アメリカを代表する有名企業ばかりですね。

INVESCO QQQ TRUST SERIESとNASDAQ100 E-MINI 2020103は見慣れない方も多いでしょう。

QQQはアメリカ上場のNASDAQ100を対象としたETF、NASDAQ100 E-MINI 2020103はNASDAQ100指数の先物です。

iFreeNEXT NASDAQ100 インデックスはそれらも購入しているんですね。

過去の成績もかなり高い

NASDAQ100の過去成績はかなり高いものがあります。

同じNASDAQ100をベンチマークとしたiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの資料で過去20年間(2000年7月末〜2020年7月末)まで毎月3万円積み立て投資をした場合のシュミレーション結果が以下のとおりです。

NASDAQ100に投資をした場合は5.6倍になっているんですよ。

S&P500やNYダウ、TOPIXなどにも圧勝していますね。

ナスダック100の過去成績

出所:大和アセットマネジメント セミナー用資料(2020年8月)より

NASDAQ100をベンチマークとした投資信託の成績

では実際にNASDAQ100をベンチマークとした投資信託の成績はどうなっているのでしょう?

2020年12月31日時点は以下のとおりです。

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ファンド名トータルリターン(1ヶ月)トータルリターン(6ヶ月)トータルリターン(1年)純資産額(1/13時点)
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス4.37%23.89%38.26%16,102百万円
インデックスファンド NASDAQ100(アメリカ株式)4.36%3,120百万円
NZAM ベータ NASDAQ100インデックス4.18%22.87%1,348百万円

3つの投資信託ともまだ設定されてそこまで経っていませんがなかなかの好成績となっています。

中でも3つの投資信託で信託報酬が最も高いiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの成績が一番高くなっていますね。

逆に信託報酬が最も低いNZAMベータ NASDAQ100インデックスはトータルリターンで他と比較して負けてしまっています。

純資産がまだ低いこともあるのでしょう信託報酬では見えないところで経費が掛かっているのかもしれません。

具体的な理由はわかりませんがちょっと気になるところ・・・

なお、インデックスファンド NASDAQ100(アメリカ株式)は設定されてまもないため、まだトータルリターン(6ヶ月)等は出ていませんが、騰落率を見る限りiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスとほぼ同じで推移していますね。

まとめ

今回は「eMAXIS NASDAQ100インデックスレビュー。 NASDAQ100投資信託の本命となるか?」と題してeMAXIS NASDAQ100インデックスのレビューを見てきました。

結論としては以下のとおりです。

iFreeNEXT NASDAQ100 インデックスのライバルになれるか?
投資と猫
koge

評価:4.5最近、人気が高まっているNASDAQ100を対象とした投資信託の本命iFreeNEXT NASDAQ100 インデックスのライバルとなりえる商品が登場しました。すでに人気が高く純資産が高くなっているiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスにどこまで迫れるかが注目ですね。NZAM ベータ NASDAQ100インデックスの例もありますので実際の成績などがどうなるのかも確認したいところ・・・

なおeMAXIS NASDAQ100インデックスの取り扱いはSBI証券と楽天証券、百十四銀行です。

CHECK!   SBI証券

CHECK!   楽天証券

追記:更に最安値(信託報酬率0.418%)のPayPay投信NASDAQ100インデックスが登場しています。

eMAXIS NASDAQ100インデックスは対抗してくるのでしょうか?

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eMAXIS NASDAQ100インデックス レビュー。 NASDAQ100投資信託 の本命となるか?
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