最近の米国株人気すごいですね。
また、新たなインデックスファンドが誕生します。
アストマックス投信投資顧問株式会社※の「PayPay投信 NYダウインデックス」です。
「 PayPay投信 日経225インデックス」と同時に発表されました。
業界最低水準の運用コストを目指すということで大きな話題となりそうです。
今回は「PayPay投信 NYダウインデックス」について見ていきましょう。
※アストマックス投信投資顧問株式会社は2021年3月8日付で「PayPayアセットマネジメント株式会社」に変更予定とのことです。
PayPay投信 NYダウインデックスの概要
それではまずPayPay投信 NYダウインデックスの概要について見ていきましょう。
なお、下記情報はアストマックス投信投資顧問株式会社から提出された有価証券届出書がソースとなっています。
興味ある方は有価証券報告書等の開示資料を閲覧するサイトであるEDINETからPayPay投信 NYダウインデックスと検索してみてください。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
ファンドの名称 | PayPay投信 NYダウインデックス |
運用会社 | アストマックス投信投資顧問株式会社 |
運用方針 | ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(配当込み、円ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。 |
設定日 | 2021年3月8日 |
名前のとおり、ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(NYダウ、ダウ平均とも称される)に連動することを目指すインデックスファンドです。
PayPay投信 NYダウインデックスの手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率は同ベンチマーク対象ファンドで最安値
PayPay投信 NYダウインデックスの信託報酬率は
ファンド名 | 信託報酬率(税込) | 純資産 | 設定日 |
PayPay投信 NYダウインデックス | 0.198% | – | 2021年3月8日 |
NZAM・ベータ・NYダウ30 | 0.231% | 497百万円 | 2020年3月12日 |
iFree NYダウ・インデックス | 0.2475% | 21,584百万円 | 2016年9月8日 |
たわらノーロード NYダウ | 0.2475% | 3,797百万円 | 2017年3月21日 |
SMT ダウ・ジョーンズインデックスオープン | 0.5500% | 16,329百万円 | 2013年11月19日 |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.6600% | 18,837百万円 | 2013年8月7日 |
SMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンド | 0.759% | 49,440百万円 | 2009年4月30日 |
SMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンド(為替ヘッジあり) | 0.759% | 4,069百万円 | 2011年2月15日 |
NYダウをベンチマークとした投資信託はそれほどまだ出ていませんが、PayPay投信 NYダウインデックスの登場で競争が激しくなる予感がありますね。
eMAXIS Slimシリーズやニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズに期待したいところ。
購入時手数料
信託財産留保額
信託財産留保額は
取り扱い金融機関
- SBI証券
- ジャパンネット銀行(2021年4月5日よりPayPay銀行)
PyaPay銀行に名称するジャパンネット銀行で取り扱いの他、SBI証券で取り扱いがあります。
同じくPayPay証券に変更になるOneTapBUYではいまのところ取り扱い予定とはなっていません(後に扱うとは思いますが)
取り扱い開始日は明記されていませんでしたが設定日は3/8ですからそのあたりから始まると思われます。
ちなみに1月13日に新規設定されたiFreeNEXT NASDAQ 次世代50のSBI証券での取り扱いは設定日当日、楽天証券は設定日翌日でしたね。
NYダウとは
今回、ベンチマークとなる「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価(以下NYダウ)」について解説もしておきましょう。
NYダウはウォール・ストリート・ジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社が発表する平均株価指数で、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な30銘柄の推移をもとに算出した指数となります。
30銘柄の株価の平均値に特殊な修正を加えて算出(加重平均)されます。
S&P500などと比較して対象となるのが30銘柄とかなり絞られているのが特徴ですね。
NYダウ対象銘柄
2021年2月19日現在でNYダウの対象となっているのは以下の30銘柄です。
すべて米国を代表する企業で日本でもおなじみですね。
なお、銘柄は定期的に入れ替えが行われており、NYダウの水準を維持する原動力となっています。
ちなみにNYダウはグーグル(アルファベット)やアマゾン、フェイスブック、パークシャハサウェイ(ウォーレンバフェットの会社)なんかは採用されていないんですよ
これはバランスを考えてのことのようです。
これらの株が採用されると寄与度が高くなってしまって1社の影響が大きくなってしまうなんてことがあるようです。
少し前にAppleが株式分割したときもかなりこのあたりの話が考慮されていましたね。
NYダウの過去成績
NYダウの過去成績はかなり高くなっていますね。
下記は過去6年の騰落率の推移ですが、日本株や先進国株よりも大きく上回っているのがわかりますね。
出典:アストマックス投信投資顧問株式会社 PayPay投信NYダウインデックス 有価証券届出書より
NYダウをベンチマークとした投資信託の成績
それでは実際にNYダウをベンチマークとした投資信託の成績を見てみましょう。
2021年1月31日時点の成績は以下のとおりです。
ファンド名 | トータルリターン6ヶ月 | トータルリターン1年 | トータルリターン3年(年率) | トータルリターン5年(年率) |
NZAM・ベータ・NYダウ30 | 16.79% | – | – | |
iFree NYダウ・インデックス | 17.08% | 3.27% | 5.89% | – |
たわらノーロード NYダウ | 17.06% | 3.38% | 5.88% | – |
SMT ダウ・ジョーンズインデックスオープン | 17.01% | 3.25% | 5.79% | 12.41% |
eMAXIS NYダウインデックス | 16.81% | 2.82% | 5.43% | 12.01% |
SMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンド | 16.88% | 3.02% | 5.54% | 12.14% |
SMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンド(為替ヘッジあり) | 16.54% | 6.22% | 4.98% | 13.56% |
同じベンチマークを対象とした投資信託ですが、成績はかなりばらつきがありますね。(方向性は同じですが)
基本的には信託報酬率が低いほうが成績がよい傾向にありますが、今まで最安値だったNZAM・ベータ・NYダウ30はまだ資金が集まっていないこともあるのかあまり成績は奮っていません。
トータルリターン 1年と5年では一番信託報酬率が高いSMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンド(為替ヘッジあり)の成績が一番高いのが面白いところです。
為替の影響が大きかったってことですね。
まとめ
今回は「「PayPay投信NYダウインデックス」レビュー。 NYダウ投資信託の本命となるか?」と題してePayPay投信NYダウインデックスのレビューを見てきました。
結論としては以下のとおりです。
評価:5最近、人気が高まっている米国株(NYダウ)をベンチマークとした投資信託の本命となりえる商品が登場しました。すでに純資産が多く集めているiFree NYダウ・インデックスやSMT AMダウ・ジョーンズインデックスファンドにどこまで迫れるかが注目ですね。
ただし、NZAM・ベータ・NYダウ30の例もありますので実際の成績などがどうなるのかも確認したいところ・・・
なおPayPay投信NYダウインデックスの取り扱いはSBI証券とジャパンネット銀行(2021年4月5日よりPayPay銀行)です。
利便性を考えるとSBI証券がおすすめですね。
CHECK! SBI証券
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