SBIソーシャルレンティングが投資家の損失を全額補填?。ソーシャルレンティングへの投資は慎重に・・・

SBIホールディングスが子会社であるSBIソーシャルレンティングが一部の貸付先の善管注意義務を十分に果たしていなかった可能性があることから損失を全額補填する予定と発表しました。

最大で150億円となるそうです。

このサイトでも何度かソーシャルレンティングへの投資の危うさは指摘してきましたがそれが露呈した形ですね。(今回はSBIが補填してくれますが)

今回の件を中心にソーシャルレンティングへの投資にあらためて注意喚起をしたいと思います。

ソーシャルレンディングとは

まずは今回の話の根本であるソーシャルレンディングとはなにかについて簡単に解説しておきましょう。

ソーシャルレンディングとはお金を借りたい人や会社とお金を貸したい個人をマッチングするサービスです。

投資家はSBIソーシャルレンティングのような業者を通じてお金を借りたい人や会社に貸し付けます。

その貸し付けた元本に利息を付けて返してもらいその利息が投資家の儲けというわけです。

海外では2000年前半ぐらいから存在しているサービスで、日本ではmaneoが2008年から始めたのが始まりと言われています。

ですからすでに日本でも10年以上の実績があります。

ただし、ソーシャルレンディングは個人的にあまりおすすめしていない投資先なんですよ。

理由は以下の点にあります。

投資先リスクがある

まず、一番に考えなくてはならないのが投資先の貸し倒れなどのリスクです。

お金を貸した先の企業や個人がしっかり返済してくれれば利率は高いですし、お得な仕組みです。

しかし、わざわざ高い利率と手数料を払ってソーシャルレンディングでお金を借りているということは、銀行などの安い金利で借りられない方や企業である場合が多いということを認識してください。

つまり、貸し倒れリスクが高いのです。

貸し倒れになってしまえば元本が毀損してしまう可能性があります。

例えば某ソーシャルレンディングでは新興国の新しく事業を始める方への貸出を中心としています。

しかし、貸出先の詳しい内容を見ていると事業計画もなくどう考えても回収できないだろ?って事業に貸していたり・・・そもそもその国の高利貸しに資金提供だけのようにもみえました。。。

もちろん募集してる案件の中には融資先との間で担保・保証に関する契約を結んでいるケースもありますのでその場合は少しリスクは減ることにはなりますが・・・。

つまり、どこに貸すのかを選別することが本当に大事になります。

しかし、その選別するのにソーシャルレンディング会社のWEBページから得られる情報ではかなり不足していると感じてしまうのは私だけでしょうか?

業績や決算書が出ていたとしても粉飾決算の可能性がありますからね。

あのレベルの情報だけで投資家側がその投資先を判断するのはかなりリスキーだと感じています。

情報の非対称性が高すぎるんですよ。

事業者リスクもある

また、もう大きな一つリスクがあります。

それは事業者(運営者)のリスクです。

例えばソーシャルレンディングの運営事業者が倒産してしまう場合です。

この場合には預けている資金が還ってこなくなる可能性がかなり高くなります

証券会社等は金融商品取引法によって規制、統制されていますが、ソーシャルレンディングという金融商品に関する統一的なルールや解釈は、まだ定まりきっていないのです。

この辺りは仮想通貨の取引所と同様ですね。

過去には何度もトラブルが発生している

新規でソーシャルレンティングを始める方はご存じないかもしれませんが、過去にもなんどかトラブルが発生しているんですよ。

主なトラブルをご紹介しましょう。

みんなのクレジット事件

まずは2017年に発生した「みんなのクレジット」事件です。

これは、投資家から集めた資金を無断で同社の社長や関係会社に融通していたという問題です。

これにより業務停止命令を含む行政処分が下されています。

前述した事業者リスクですね。

ちなみにみんなのクレジットは調べてみましたが、現在はWEBページもないようですね。

maneo事件

次は2018年に発生した「maneo事件」です。

maneoマーケットは当時ソーシャルレンティングの最大手だったんですよ。

老舗かつ最大手で起こった問題ということで当時話題になりました。

maneoマーケットで「グリーンインフラレンディング」(2021年3月8日債権者破産申立)という会社への融資ファンドとして、最大14%というかなりの高金利で約130億円集めます。

目的は太陽光発電や水力発電への投資といった当時話題のものでした。

しかし、実際は投資家から集めたお金はグループ企業への増資など他の目的で使われていたことが発覚したんですね。

これにより行政処分勧告が出されています。

前述した投資先リスクですね。

多くのブロガーやユーチューバーが推奨しているが・・・

ちなみに「みんなのクレジット」も「maneo」もブロガーやユーチューバーがこぞって推奨していましたね。

これはアフィリエイト収入の高さに原因があります。

証券会社の口座開設などと比較してかなり高い報酬がソーシャルレンディングにはついているのです。

そのため多くのブログで推奨していたと考えられます。

ちなみにお金に生きるでは私が良いと思ったものしか紹介しませんのでご安心ください。


SBIソーシャルレンティングの問題

それでは今回起こったSBIソーシャルレンティングの問題はどのようなものなのでしょう。

簡単に言えば借り手が資金を事業以外に流用して焦げ付かせていたということのようです。

前述したmaneo事件に近い投資先リスクですね。

具体的なものはSBIソーシャルレンティングも公開していませんので、こちらには書きませんが、追求している雑誌を読む限り結構えげつないものでした。

SBIソーシャルレンティングとしてもそういった事業者を見抜けなかったのは問題ある点ではありますね。

その結果、以下の報告がなされています。(4/2発表の途中経過)

  • ファンドの一部について、その取得勧誘にあたり結果的に金融商品取引法違反に該当する行為があった可能性が高い
  • 当該違反行為によって生じたファンドの損失について投資家の皆様にご負担頂くことは適切でなく、ついては投資家の皆様への未償還元本相当額の償還に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。

出典:SBIソーシャルレンティング 「未償還元本相当額の償還に向けた取り組みに関するお知らせ」より一部抜粋

つまり、結果として勧誘時に問題があった形(募集時と実際の資金用途が違う)となってしまったので、投資家に投資をした分をSBIソーシャルレンティングが補填する方向で考えていますということです。

ソーシャルレンディングするなら親会社も重要か

今回の問題とmaneo事件の大きな違いは親会社です。

SBIソーシャルレンティングにはSBIホールディングスがいたことが大きいでしょう。

未償還元本相当額の償還というかなり禁じ手に近い形で補填することができるんですから・・・

これはSBI証券などSBIホールディングスの他の事業への影響も考慮してのことだと思われます。

信用問題に発展しかねませんからね。

今回大きな問題が起こってしまいましたが、結果として投資家も損をせずに済みます。

また、SBIソーシャルレンティングは大きな損失を被ることになりますが、他のソーシャルレンティングと違った安心感を与えることには成功するでしょう。

SBIソーシャルレンティングの対応は結果としてプラスになりそうな予感もありますね。

今後、ソーシャルレンディングするなら事業者の親会社が大きいところがよいのかもしれませんね。

まとめ

今回は「SBIソーシャルレンティングが投資家の損失を全額補填?。ソーシャルレンティングへの投資は慎重に・・・」と題してソーシャルレンディングの話を見てきました。

ソーシャルレンディングの仕組み自体は面白いと思います。

しかし、前述したような事業者リスクや投資先リスクを回避するのはかなり難しい投資なのかなと感じています。

今後も同じような話がどうしても出てくるでしょう。

今回、SBIソーシャルレンティングは自社が損失を被るという決断をしましたが、多くはそうならないでしょう。

ですからソーシャルレンディングの投資は慎重に行いたいですね。

「自分が理解できないものに投資するな」というウォーレンバフェットさんの言葉があります。

ソーシャルレンディングは投資先の情報が限られていますし、しっかり理解しての投資なんて困難ですしね。

メルカリなど上場していて情報が入りやすい企業へのソーシャルレンディングを通じての貸し付けなどを分散投資の枝葉部分を遊び程度でやるくらいなら利率も高いのでありかもしれませんけどね。
以前にメルカリがソーシャルレンディングを通じて資金の借り入れを行ったことがあるんですよ。

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