郵便局の案内「特定の社員しか取り扱えない、特別な高金利の貯金や保険等はございません」を知っておこう

郵便局やゆうちょ銀行では過去を含め局員による詐欺などの事件が多発しています。

そこで

特定の社員しか取り扱えない、
特別な高金利の貯金や保険等はございません
という案内を出して注意喚起しています。
実はこの手の特別枠詐欺が昔から後をたたないんですよ。
逆に言えば詐欺師からすればひっかけやすい文言なんでしょうね・・・
今回はこの詐欺の手口について考え、対策を含めた注意喚起をしたいと思います。

後を絶たない特別枠をうたった勧誘詐欺

この手の特別扱いをうたった詐欺は後を絶ちません。

報道されている最近の事例だけでも掲載できないほどたくさんありました。

3つほどピックアップしてみましょう。

ゆうちょ銀行の局長による詐欺

まずは大きな話題となったのが長崎住吉郵便局の元局長による詐欺ですね。

利率の良い特別の預金がある」と持ち掛け、以来、24年間3カ月に渡って62人から約12億4331万円を騙し取った
出典:ディリー新潮 24年間で12億円を詐取した長崎の元郵便局長 家4軒に車21台…“地元の名士”の手口
「利率の良い特別の預金」があると郵便局の局長から勧誘を受けたら信じてしまっても不思議ではないでしょうね。
ただし、ゆうちょ銀行はかなり特殊な団体です。
局長だからといって信用できるかと言えば疑問しかありません。

特定郵便局の局長は世襲

豆知識を一つ。
ゆうちょ銀行の局長というと銀行で言う支店長くらいで捉える方が多いかもしれません。
しかし、大きく違う部分があります。
それは特定郵便局に関してはかなり特殊な存在で局長の多くは世襲という部分です。
局長が世襲で選ばれているんですよ・・・
つまり、特定郵便局の局長の息子が局長を継ぐということを繰り返しているんです。
そのため、コンプライアンス関連でかなりいろいろな問題が起こっています。
今回、問題が発覚した長崎住吉郵便局の元局長も世襲だそうです。
世襲だから一概に悪いというわけではありませんが、どうしても一定数ヤバい人が紛れ込んでしまうんですよね。
ちなみに小泉純一郎元総理が郵便局を民営化しようとしていたときも、反対していた議員の多くはこの特定郵便局の団体から支援を受けてたりします。
特定郵便局にはかなり既得権益があるのでそれを失いたくなかったのでしょう。
あまり知られていませんがかなりの闇・・・笑

第一生命のベテランによる詐欺

ちなみにこれゆうちょ銀行だけのはなしではありません。
少し前には第一生命でもほとんど同様のことが起こっています。
顧客21人から19億円を不正に詐取。勧誘時に、第一生命の「特別枠」によって高金利で運用できるといった、うその話を持ちかけていた。
出典:朝日新聞 89歳元営業職員が19億円詐取 第一生命に報告命令 より
こちらもかなりやり手のベテラン営業マンによる詐欺です。
やりてのベテラン営業マンから「特別枠」によって高金利といわれたら信じてしまいますよね。

ネット生命保険でも・・・

ネット生命のソニー生命でも同様なことがおこっています。
大阪ライフプランナーセンター第 8 支社に在籍していた弊社元社員(退職済)が、 弊社在職中に、一部のお客さまに対して、実在しない「特別利率の社内預金」を騙 って不正に金銭を預かっていた
出典:ソニー生命 IR 弊社元社員に関する報道について  より
こちらもほぼ同じですね。
「特別利率の社内預金」の存在に騙されたということです。



特別枠詐欺にだまされないためには・・・

それではこの手の特別枠詐欺にだまされないためにどうすればよいのでしょう。

基本的にこの詐欺はかなり厄介ですから複合的に防いでいくしかありません。

考えられるポイントをご紹介します。

特別枠の存在をちゃんと確認する

ゆうちょ銀行では特定の社員しか扱えない特別の金利の貯金や保険等はありませんとのことです。最近はこの手の事件が多いためそのような対応をとるところが多くなっていますね。

しかし、まだあるところもあったりします。

ですからその提案を受けたら本当にあるものなのか確認するのをおすすめします。

会社の本社などに問い合わせれば一発でわかるでしょう。

なければその時点で詐欺ですからね。

詐欺師も馬鹿じゃないですから「会社に問い合わせるな」とか言うかもしれませんが、その時点で怪しいと思ってください。

自分に特別枠が来る理由を考える

もし、特別枠があるとしてもその特別枠が自分に回ってくる理由を考えて見てみてください。

かなりの優良顧客なら顧客サービスの一環としてその手の話が回ってくるのは不思議ではありません。

自分がそのレベルなのかをよく考えてみましょう。

特別枠とかをうたうのはマルチ商法などでも多く使われているんですよ。

特別枠という存在を匂わせることで希少性をつけることができるのです。

よく使われる詐欺手法のひとつなんです。

特別枠が本当に有利なのか

もう一つ考えなければならないのがその「特別枠」が本当に有利な商品なのかってことです。

意外と商品に裏があり対してお得でなかったりするケースが多いんですよ。

特に保険はそのような話がゴロゴロしていますね。

パット見はお得なんですが・・・的な。

お気をつけください。

自分の理解できないものに投資をしない

また、重要なポイントは自分が理解できないものには投資しては駄目ということです。

金融詐欺に合わないためにぜひ肝に命じておいてほしいのが

自分が理解できないものに投資をするな
ってことです。
これは世界一の投資家であるウォーレンバフェットの言葉ですが、これを肝に命じておくだけでも多くの詐欺は未然に防げるでしょう。
例えばバイナリーオプション攻略用のプログラムが入ったUSB。
この商品を使うとなぜそれが勝てるのかわかって買っていますか?
おそらくほとんどの人が友人が勧めてくれたからとか、◯◯さんが儲かっているからとかそんな理由で買っているのでしょう。

つまり、自分が理解できないのに人を信用して買っているというに過ぎないのです。

ポヤイス国の詐欺もそうですよね。

ポヤイス国を自分は知らない(そもそも存在しない)のに信用してしまったのです。

お金の受け渡し、振込先に注意

また、お金の受け渡しや振込先に注意してください。

いまどき、ほとんどの商品は預金引き落としやクレジットカードで利用が可能。

わざわざ現金の受け渡しが必要な時点で怪しいと思うべきです。

詐欺師は足がつきにくい現金で極力受け取りたがるということを知っておきましょう。

また、保険や預金を個人名義に振り込ませるなんてことはありえません。

振込先にも注意を払うべきです。

ちなみに郵便局では現金や通帳・証書、保険証券等を預けるときは必ず「預り証兼受付証」等を発行するとのこと。

そのため、「名刺やメモ、市販の領収証など、郵便局所定の預り証等以外のもので通帳等をお預かりすることはありません」とのことですからそのよう状況なら怪しむ必要があるでしょう。

ソニー生命では以下の案内を出していますね。

担当者が以下の対応をすることはございません。

  • お客さまから現金・小切手をお預かりすること(名目の如何にかかわらず、お預かりすることは一切ございません)
  • お客さまに代わって振込手続を行うこと
  • 保険料のお振り込みに際して、「ソニー生命」名義以外の口座(社員名義・募集人名義の個人口座や、代理店名義口座等)をご案内すること
  • 当社社員がお客さまとの個人的な金銭貸借を行うこと

このような行為を提案してきたら怪しいと思って本社に確認を取るのがおすすめです。



まとめ

今回は「郵便局の案内「特定の社員しか取り扱えない、特別な高金利の貯金や保険等はございません」を知っておこう」と題して特別枠詐欺について考えてみました。

この手の詐欺は手口を知っておくだけでかなりの確率で防げます。

ご自身、家族を含めて詐欺にひっかからないように意識しておきたいところですね。

そもそもゆうちょ銀行で資産運用等やるメリットはほとんどないんですよ。

ゆうちょ銀行でイデコ始めようとしたらつみたてNISAが知らないうちについてきていたとかひどい話もありますしね・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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特定の社員しか取り扱えない、 特別な高金利の貯金や 保険等はございません (1)
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