2022年3月時点のNISA口座開設・利用状況調査結果が日本証券業協会から発表されました。
特に注目すべき点はつみたてNISAの加入者の伸びと一般NISAの落ち込みでしょうか。
ちなみに一般NISAは2024年から新制度になりますのでそのあたりも含んで見ていきましょう。
新NISA制度についてはこちらの記事を御覧ください。
NISA・つみたてNISAの口座数(2022年3月末)
まずはNISAファミリーの総口座数の推移からみてみましょう。2022年3月31日現在のものとなります。
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
全体でみると2021年末の時点で1,108万口座だったのが、1,120万口座と1.1%増加しています。
内訳を見てみましょう。
つみたてNISA口座数推移
つみたてNISAは2021年末では339万口座だったのが、396万口座、57万口座増です。
2021年末との比較で16.8%増加と大きく増えていますね。
順調に伸びていると言えるでしょう。
一般NISA口座数推移
対して一般NISAは2021年末では769万口座だったのが、725万口座と44万口座減っています。
5.8%の減少ですね。
これはマイナンバー番号未告知者の残高のない勘定未設定口座が2022年1月1日もって税法に従い廃止されたことによる影響が大きいです。
ちなみに2022年1月 ~3月の間に11万口座が新規に開設されているとのことですから本来であればプラスだったんですね。
マイナンバーの告知をしていない口座がそんなにあったのに驚きです。
NISAファミリーの口座数の年代別
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
年代別の口座数を見ると若い方は圧倒的につみたてNISAが強いですね。
20~30代では、NISA口座数のうちつみたてNISA口座数が占める割合が67.5%となっています。
20年の積立期間がありますので若い方に有利なのも大きいでしょう。
NISA・つみたてNISAの買付額
次にNISAファミリー(つみたてNISA、NISA)での買付額を見ていきましょう。
一般NISAでの買付額
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
NISAは186,792億円と2021年末の172,143億円と比較しても8.5%増加しています。
前述のとおり、口座数は減っていますが、利用されていない口座が減っただけですので買付額の伸びには影響していないようですね。
つみたてNISAでの買付額
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
つみたてNISAは11,704億円とこちらも2021年末の9,792億円と比較して大きく伸びていますね。
19.5%増加です。
口座数が伸びているだけあり順調な伸びとなっています。
NISAファミリーの買付額の年代別
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
新規買付を年代別で見ると20〜30歳代が40.8%を占めるなどかなり大きな比率となっています。
とくに他の年代と比べてもつみたてNISAの割合が高くなっていますね。
若い世代に老後資金に備えて投資をやってもらうというつみたてNISAのコンセプトどうりの状況となっています。
あとは20年と期限が決まっている制度を恒久化してもらえばさらに加入者が増えそうですが・・・
投資未経験者の割合
出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年3月31日現在)について」より
なお、口座開設者のうち、投資未経験者の割合は上記のようになっています。
年々投資未経験者の割合が増えていますね。
特につみたてNISA口座における投資未経験者の割合は88.1%とかなり高く。
非課税ですし、長期、分散、積立投資が簡単にできるという仕組みも初心者に受けているのでしょう。
まとめ
今回は「2022年最新版のNISA・つみたてNISA利用者状況が発表。つみたてNISAは大幅増も一般NISAは落ち込む」と題して最新のNISAファミリーの統計資料を読み解いてみました。
つみたてNISAを中心にかなり若い方に浸透しはじめているのが分かりますね。
とくに投資初心者の方が多く利用しているのが良い傾向かもしれません。
初めての投資がつみたてNISAなら続きそうですが、暗号資産やFXなら挫折しそうな予感しかしませんしね笑
なお、元の統計資料は以下から見ることができます。
つみたてNISA・NISAに加入するなら
つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。
選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方、クレジットカードでできるかという点です。その点を加味すると下記のSBI証券、マネックス証券、楽天証券、auカブコム証券が有力となります。
中でも取り扱い商品、注文の自由度、クレカの還元ポイントなどを勘案するとマネックス証券とSBI証券が個人的におすすめです。
マネックス証券
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つみたてNISAでも利用が可能なのでそれ目的の方も多いでしょう。
また、取り扱いの投資信託なども他社に負けていないんですよ。
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マネックス証券はなによりもマネックスカードで投資信託を購入すると最大1.1%のポイントが付くのが大きなメリットですね。毎月の積立投資をするだけでポイントまで貯まっていきます。
SBI証券
SBI証券は三井住友カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できます。
なお、還元ポイントはクレジットカードで異なってきます。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
>>SBI証券のクレカ積立、プラチナカードなら2.0%、ゴールドカードなら1.0%還元だった件
さらにSBI証券はなにより投資信託の取扱本数が多かったり、注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
こちらもマネックス証券と並んでおすすめしたい証券会社ですね。
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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