「SBIラップ」対「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」8月末までの成績比較

SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。

AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。

2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成、7月1日時点で買付金額 110億円を突破するなど大人気となっています。

1年半から2年で1,000億円目指すとのこと。

しかし、実質的な手数料が年率0.955%(平均)とインデックス型の投資信託を買う場合と比較してかなり高いのが玉に瑕・・・

そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較する企画を実施しています。

なお、投資金額は初期10万円。その後は毎月1万円の積立としています。(SBIラップと同日に投資をするように設定)

今回はその8月末までの成績をみてみましょう。

なお、「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックなどはこちらの記事で比較しておりますので、まず前提として御覧ください。You Tube版もあります。

それでは実際にスタート時10万円、追加で毎月同じ日に1万円ずつ5回、合計15万円を同じ日に買ったSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績を比較してみましょう。

成績は9/1時点(8月末)です。

なお、You Tube版はこちらからご覧いただけます。

8月末のSBIラップの成績

SBIラップの成績は以下の通り。

SBIラップ2022年8月末成績

出典:SBIラップ

スタートして4ヶ月目の成績は表記上プラス2,929円(+2.13%)でした。

なお、評価損益の表記は上記の通り+2,929円ですが、投入資金はスタート時10万円+月1万×5月の合計15万円で、資産残高151,476円ですから投下資金から見ればプラス1,476円ですね。

おそらく運用に回していない現金分や手数料や税金などが評価損益から除かれて表記されている。

ちなみに4月末時点では-565円(-0.57%)

5月末時点では-3,317円(-3.04%)でした。

6月末時点-1,465円(-1.24%)でした。

7月末時点で+2,620円(+2.05%)

7月から比較すると微増ってところでしょうか。

4月時点、5月時点、6月時点、7月時点の詳しい成績はこちらを御覧ください。

8月の米国株

ちなみにSBIラップが最も多く買っているのは米国株式ですが、8月は途中までは良かったものの最後に大きく落としていますね。

アメリカを代表する500社の株価指数の「S&P500」は7月30日の終値では4,130.44でしたが、8月31日の終値では3,954.53となっています。

※SBIラップは投資信託が投資対象なので多少時期のズレや為替の影響でズレががあります。

2022年8月NYダウ

出典:Yahoo!ファイナンス S&P 500 より

SBIラップが投資をする投資信託の成績

ちなみにSBIラップが投資をする投資信託の月間基準価額騰落率(22/08/31現在)は以下の通り。

  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国株:+1.28%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・先進国株:-1.25%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国株:+1.77%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国債券:+0.26%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債:-0.72%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国債券:+1.35%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国不動産:-2.26%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・ゴールド :+0.97%

7月は新興国株やゴールドはマイナスとなっていますがほかはプラスとなっていますね。

前述のように米国株はいまいちでしたが、為替の影響もありプラスで推移していますね。

投資比率は変わったのか?

SBIラップのウリはAIが投資比率を自動で調整してくれることです。

どのくらい動いているのかを確認してみましょう。

8月末の投資比率はこちらのとおりです。

2022年8月末SBIラップ試算内訳

出典:SBIラップ

7/末時点の投資比率はこんな感じでした。

SBIラップ2022年7月末ポートフォリオ

出典:SBIラップ

8月末と7月末の投資比率の差をまとめるとこんな感じですね。結構動いています。

  • 米国株式:-5%
  • 先進国株式:+12.1%
  • 新興国株:0%
  • 米国債券:-4.8%
  • ハイイールド債:+3.6%
  • 新興国債券:0%
  • 米国不動産:-11.6%
  • ゴールド:-0.7%
  • 現金:+6.6%

先進国株式とハイイールド債が大きく増えていますね。

逆に米国株式、米国債券、米国不動産が大きく減っています。

かなり大きく動いています。

現金が大きく増えているのは7月末の分がまだこの時点では反映されていなかったのが、8月分は反映されているからです。(カレンダーの都合)

運用・管理手数料

ちなみに運用・管理手数料は以下の通りとなります。

2022年8月末SBIラップ運用・管理手数料

出典:SBIラップ

これがAI等で運用する分の手数料ってことですね。

他に投資する投資信託の信託報酬率が別で掛かる形です。(投資信託の運用成績に反映されている)




8月末のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)2022年8月末成績

出典:SBI証券

こちらは+1,196円です。(投入資金はスタート時10万円+月1万×5月の合計15万円)

前回の7月時点では+225円でしたからこちらも微増ですね。

なお、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資比率は基本的には8資産とも12.5%ですね。(多少ずれることもありますが)

国内株式:12.5%
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%

同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。




まとめ

今回は「8月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の6月末時点での比較を見てきました。

8月末の結果は

  • SBIラップ:+2,929円(投下資金からみれば+1,476円
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):+1,196円(投下資金からみれば+1,199円)

両方とも一気にプラスに転じましたね。

アメリカ株などが調子良かったこともあり、組入比率がより大きいSBIラップの方が成績が良い形となります。

つまり、8月末時点ではSBIラップの方が多少成績がよいということになりますね。

成績差は投下資金からの差で277円とかなり肉薄しています。

ただし、「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入してそれほど経っていませんから、長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。

定期的に報告したいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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