5月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較

SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。

AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。

2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成と大人気となっています。

しかし、実質的な手数料が年率0.955%(平均)とインデックス型の投資信託を買う場合と比較してかなり高いのが玉に瑕・・・

そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較する企画を実施しています。

なお、投資金額は初期10万円。その後は毎月1万円の積立としています。(SBIラップと同日に投資をするように設定)

今回はその5月末までの成績をみてみましょう。

なお、「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックなどはこちらの記事で比較しておりますので、まず前提として御覧ください。You Tube版もあります。

それでは実際に10万円、追加で積立1万円を同じ日に買ったSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績を比較してみましょう。

成績は5/31時点(5月末)です。

※なお、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の所得金額が110,002円との表示、SBIラップは資産残高と評価損のマイナス分を足すと109,911円となっていますが、投資金額は両方とも5月末時点で110,000円です。初期投資額10万円+1万円(毎月積立)

ずれている理由は為替の影響なのか、手数料の問題なのか、表示上の問題なのかはわかりませんが、調整せずそのまま報告させていただいきます。

なお、こちらの記事のYou Tube版はこちらからご覧いただけます。合わせて御覧ください。

5月末のSBIラップの成績

SBIラップの成績は以下の通り。

SBIラップ5月

出典:SBIラップ

スタートして2ヶ月目の成績はマイナス3,317円(-3.04%)でした。(投入資金はスタート時10万円+定期積立1万円)

4月末時点では-565円(-0.57%)なっていたのでそこから大きく落とした形ですね。

4月時点の詳しい成績はこちらを御覧ください。

なお、投資比率は以下の通り

SBiラップ5月末投資比率

5月の米国株

ちなみにSBIラップが最も多く買っているのは米国株式ですが、5月の成績は付きトータルで見ると微減って感じですね。

アメリカを代表する500社の株価指数の「S&P500」は5月1日初値では4,159.78、5月31日の終値では4,132.15でした。

一時期は4,000を割る場面もありましたが、月の後半にはある程度盛り返して微減まで持っていった感じです。

※SBIラップは投資信託が投資対象なので多少時期のズレがあります。

S&P5005月末

出典:Yahoo!ファイナンス S&P 500 より

SBIラップが投資をする投資信託の成績

ちなみにSBIラップが投資をする投資信託の月間基準価額騰落率(22/05/31現在)は以下の通り。

  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国株:-1.41%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・先進国株:+1.65%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国株:-0.20%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国債券:+0.09%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債:+1.12%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・新興国債券:-0.83%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・米国不動産:-6.71%
  • SBI-(ラップ専用)SBI・ゴールド :-2.24%

米国不動産とゴールド、米国株がかなり足を引っ張った感じですね。

先進国株はプラスとなっています。

投資比率は変わったのか?

SBIラップのウリはAIが投資比率を自動で調整してくれることです。

どのくらい動いているのかを確認してみましょう。

4/末時点の投資比率はこんな感じでした。

  • 米国株式:39.6%
  • 先進国株式:4.4%
  • 新興国株:1.9%
  • 米国債券:21%
  • ハイイールド債:2%
  • 新興国債券:1.9%
  • 米国不動産:22%
  • ゴールド:5%
  • 現金:1%

投資比率の差をまとめるとこんな感じですね。結構動いています。

  • 米国株式:-0.2%
  • 先進国株式:-2.2%
  • 新興国株:+0.1%
  • 米国債券:-6.9%
  • ハイイールド債:-
  • 新興国債券:+0.1%
  • 米国不動産:+4%
  • ゴールド:+6.5%
  • 現金:-

金と米国不動産の比率が大きく増えて、米国債券と先進国株式を大きく減らしています

興味深いのが金と米国不動産は前述したように5月の成績の足をかなりひっぱったカテゴリーです。

そこの比率をかなり上げているんですね。

SBIラップは逆張り的な投資をするのかもしれません。

ちなみに4月17日時点ではこんな感じでした。
  • 米国株式:40.7%
  • 先進国株式:4.6%
  • 新興国株:2%
  • 米国債券:20.6%
  • ハイイールド債:2%
  • 新興国債券:2%
  • 米国不動産:21.8%
  • ゴールド:5.4%
  • 現金:1%




5月末のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型5月31日

出典:SBI証券

こちらは-1,303円(-1.18%)です。(投入資金はスタート時10万円+定期積立1万円)

前回の時点では-767円(-0.76%)でしたから少しマイナス幅が広がった感じですね。

なお、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資比率はその都度公開はされていませんが、基本的には8資産とも12.5%ですね。

国内株式:12.5%
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%

同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。




まとめ

今回は「5月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の5月末時点での比較を見てきました。

5月末の結果は

  • SBIラップ:マイナス3,317円(-3.04%)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):マイナス1,303円(-1.18%)

と相場が厳しかったこともあり、双方マイナス。

前回まで2回の調査ではSBIラップの方が成績が良い形でしたが、今回はeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のマイナス幅が少なくなっていますね。

まだ「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入してそれほど経っていませんから、長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。

定期的に報告したいと思います。

なお、こちらの記事の最新版は下記となります。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
「SBIラップ」対「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」5月末
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