iDeCo(個人型確定拠出年金)はかなりお得な制度ですので加入者がすごい勢いで伸びています。
また、いろんなところで話題になっていますので飛びついて加入する人も多いでしょう。
しかし、ちょっと冷静になってください。
実はiDeCoに加入しないほうがよい人もいるのです。
iDeCoの詳細については下記の記事をご覧ください
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はかなりお得で良い制度です。その反面、株式投資などの資産運用などの経験がないとかなりわかりにくく難しい制度でもあります。そのため「お金に生きる」でもかなり力を入れて記事を書いてきました[…]
※一部加筆修正しております。
iDeCoの3つのメリット
上にある記事にも書いてありますが、加入しないほうがよい人を考える上で必要ですのでまずはiDeCoのメリットをおさらいしておきましょう。
iDeCoには大きく分けて3つのメリットがあります。
2.売却益が非課税
3.受け取る時も税制優遇あり
この3つをしっかり考えておく必要があります。特に1の節税効果と3の受け取る時の税制優遇です。
iDeCoの5つのデメリット
逆にイデコにはデメリットがいくつか存在しています。
そちらも確認しておきましょう。
受け取るときに税金がかかる場合がある
老後に受け取れる金額は運用次第である
手数料負担がある
損益通算ができない
今回ご紹介するイデコをやらない方が良いかもしれない人は簡単に言えばこれらデメリットの影響を大きく受け、前述のメリットをあまり受けられないってことです。
イデコのデメリットについては下記記事を御覧ください。
このサイトで何度も紹介している個人型確定拠出年金(iDeCo)。所得税と住民税の節税効果などメリットが大きくおすすめしたい制度です。しかし、すべての人が得する制度ではないんですね。簡単に言えば個人型確定拠出年金(iDeCo)[…]
iDeCoに加入しないほうがよい人
iDeCoに加入しないほうがよい人を簡単に言えば上の3つのメリットが得られない人です。
2は売却益が非課税は利益さえ出れば誰でも受けられますので特に重要なのが1と3がポイントです。
まず1の節税効果ですが、節税効果として効果の出る人は税金を納めている人に限られます。
当然ですよね。税金納めてないのに節税もないです。
この税金とは所得税と住民税のことをさします。
消費税は誰でも少なからず納めているとは思いますが所得税と住民税は所得がないと収めなくてよい税金です。
主婦や無職で働いていない人
例えば無職で働いていない(主婦を含む)です。
この場合には所得税や住民税がが掛かっていません。
そのため節税効果を得ることはできないのです。
また、旦那さんや家族の稼ぎが多かったとしても、旦那さんや家族の所得税から控除することもできませんのでご注意ください。
住宅ローン控除が大きく所得税がかかっていない人
住宅ローン控除が大きくで所得税がかかっていなかったり少ない場合も同様です。
このパターンの場合には所得税を納めていないか少ししか納めていません。
特に主婦は1月からiDeCoに加入できるようになりましたが、所得税がなければ節税効果が得られませんのでお勧めできません。
退職金が多い人
また、3の受け取る時非課税も他に年金や退職金の予定があって控除分を超えてしまうようなら恩恵は受けられません。
最悪のパターンとしては住宅ローン控除が大きくで所得税がかかっていないのに加入。
大きな退職金が出たので控除を超えて受け取るときに税金がかかってしまえば
iDeCoのメリットを享受するどころかマイナスとなってしまいます。
投資の勉強をする気がない人
もう一つのパターンが、投資を勉強する気が全くないパターンです。
もちろんそれでも節税効果などは得られますので全く意味がないわけではありませんが
メリットを大きく受けることはできませんのであまりオススメできません。
実際企業型確定拠出年金あたりだと半分近くがデフォルト商品の定期預金のままであるという話も聞きます。
日々の生活がカツカツの人
また、日々のお金がギリギリの人にもオススメできません。
iDeCOは途中で解約等できませんので急にお金が必要になったとしても使えないのです。
iDeCOの60歳まで引き出せないというデメリット面の影響を受けてしまうことになります。
まとめ
iDeCoはとてもいい商品ですが下記の5パターンに当てはまる場合は加入するかどうか慎重に御考えください。
- 無職で働いていない(主婦を含む)
- 住宅ローン控除などの控除が大きくて所得税がかかっていないor少ない(もしくは所得が少ない)
- 退職金や年金をもらう金額が多い
- 投資を勉強する気が全くない
- 日々の生活資金がギリギリ
つまり、イデコのメリットをあまり享受できずにデメリット面ばかり受けてしまう人たちが該当します。
もしこれに該当するけど投資を始めたい人にはiDeCoのように60歳まで資金が拘束されることがなく2の売却益が非課税を享受することができるNISAやつみたてNISAがオススメですね。
つみたてNISAは個人型確定拠出年金(iDeCo)と並んで老後資金を作るための制度として金融庁が推奨しています。話題となった老後資金が年金だけでは2000万円足りないという資料でも対策として紹介されていましたね確かにつみたて[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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