数字のマジックに騙されるな。キャンペーン、セール、ビジネス。。。様々な場面で使われるマヤカシ5選

先日、下記の記事を書いてる最中に数字のマジックってすげえな・・・とあらためて感じました。

最大1,000万円と言われるとかなりすごい還元な気がしてきますよね。

ですがこのキャンペーン。

実際には0.5%還元なんですよ。

5億円×4回預けると1,000万円還元されるということ・・・

実際は同じ話でも言い方一つ、見せ方一つで全然印象が変わってしまうのです。

今回は数字のマジックの事例をご紹介します。

実際にキャンペーン、セール、ビジネスなど様々な場面で使われている手法なんですよ。

知っておくだけでマヤカされないで済むようになるでしょう。

今回はそんなテクニック的な話を5つご紹介します。

パーセンテージの使い方

例えば自分が医者から以下のことを言われたらどう感じるでしょう?

患者の10人に1人は死亡する手術です。やります?
生存率90%の手術です。やります?
両方とも同じ話を言い方変えているだけです。
しかし、前者のほうがより恐怖を感じると思います。
前者は絶対数、後者はパーセンテージで示していますね。
これはよく使われるテクニックなのです。

ネガティブな情報はパーセンテージで示す

ネガティブな情報はパーセンテージで示すとインパクトが薄れるんですよ。

ですから伝えなければならないネガティブ情報はパーセンテージで伝えられているケースが多いですね。

例えば当社の商品の不具合がでる確率は1%と言われる場合と、不具合が出る台数は100台に1台ですと言われる場合。

同じことを言っていますが、後者だとちょっとやめておこうって気になりませんか?

パーセンテージだとごまかされてしまうんですよ笑

ポジティブな情報は実数で示す

逆にポジティブな情報は実数で示したほうがインパクトが高くなります。
顧客満足度は90%です
と言われる場合と
10人中9人の方に満足頂いております
この場合だと後者のほうがよい印象を受ける方が多くなります。
前述の住信SBIネット銀行のキャンペーンでもそうでしたよね。
最大1,000万円と言われる場合と0.5%付与。
かなり大きな違いとなっています。
○○万円。



1日あたり・・・

次もよくあるパターンです。

1日あたりたった33円
なんかすごく安く感じますよね。
ですが、同じ商品、同じ価格でも
年会費12,000円
と言われると高く感じてしまいます。
少しでも高い金額のものを安く見せるためには分解して小さく見せると効果的なんですよ。
シャルパンティエ効果とも呼ばれます。
もし広告等のキャッチコピーで1日あたり・・・みたいな表現があったら実際払う金額をよく見定めて判断してくださいね。

端数価格

こちらはスーパーなどでよく使われる手法です。

9,980円
こんな感じの価格設定よく見ますよね。
これ端数価格という手法なのです。
キリがよい10,000円ではなくあえて9,980円と端数にすることにより安く感じさせるという・・・
実際は20円しか値引きしていませんがそれ以上に効果を生んでいるんです。
実際こういう価格設定にするだけで8%くらい売上があがるというデータもあるそうです。

名声価格

逆に良い商品、価値のある商品と見せるときには端数にせずきりの良い数字にすることが多いですね。
ブランド店などでは端数価格にしているのをあまり見たことがないと思います。
100,000円
99,800円
ですね。価格差は200円ですがそれ以上に差を感じると思います。
名声価格と言いますが、ブランド品など高額商品は高いものを買うというところに価値を見出すところがある部分もあります。
ですから下手に安く見せてしまうと売れなくなってしまうなんてこともあるんですよ。



さらに今なら1万円引き

次はこのサイトでも何回かご紹介したアンカリング効果です。
これもよく使われていますね。

アンカリングとは船の錨(いかり)のアンカーからきた言葉です。

最初(同時)に提示された数値や情報が、印象に残ることで基準(アンカー)となり、その後の判断に強く影響を及ぼす現象のこと

つまり、最初に提示された情報が錨(アンカー)のように頭に引っかかりができてしまうんですね。

これをうまく使うことで消費者を誘導することが出来るのです。

例えば

この商品は先月まで5,500円だったんですが、値下げして5,000円にしました。

と言われるとかなり安く感じるでしょう。

しかし、

この商品は先月まで4,500円だったんですが、昨今の物価高で値上げして5,000円になりました。

こう言われたら、前者と同じ5,000円なんですが、かなり高く感じてしまうのです。

テレビ通販の例

この心理をうまく見せてるのがテレビ通販ですね。

ジャパネットたかたがよく、定価○○万円が○○万円。

さらにいまなら1万円引いて○○万円みたいな売り方をしています。

これは定価というアンカーと、通常販売価格のアンカーを見せて安く見せているんですよ。

高値覚えや安値覚え

ちなみに株の世界で言えば「高値覚え」や「安値覚え」がアンカリング効果によるものですね。

高値覚えとは株価が下落したあとでも高い時点での株価を忘れられずにそこに戻ることを期待している状態のことを指します。

例えば5,000円まで上がった株が2,000円まで下がりました。

つまり、5,000円のものが2,000円で売ってる割安なんだと勘違いしてしまう状態なんです。

5,000円にアンカー(基準)ができてしまっているので判断がおかしくなってしまっているのです。

会社の業績も変わりますし、外部環境も変わります。

それらが変われば適正株価も変わってくるのにです。

そうなれば損切も困難になってしまうのです。

安値覚え」はその逆ですね。

過去の安値をアンカー(基準)としてしまう場合です。

例えば過去に1,000円まで売り込まれた株が復活して3,000円になっていたとしましょう。

業績は絶好調で今後の見通しは明るい。チャートもいい感じ。

しかし、過去に1,000円だったことが頭にあるとまた、下がってくるだろう・・・と買値を逃してしまうなんてことも。

こちらも過去の1,000円なんて忘れ、その時点での会社の価値を判断する必要があるってことなのです。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

30%OFF、さらにレジにて・・・

こういう売り方を見たことないでしょうか?

セール全品30%オフ、さらにレジにて10%オフ

これよくアウトレットモールなんかで見ますね。

なぜはじめから40%オフにしないんだろ?っておもったことないですか?

これある意味トリックなんですよ。

30%オフの商品をさらに10%オフにすると実際は37%オフなんです。

しかし、このように表示するとちゃんと計算しないと40%オフと勘違いしちゃいがちなんですよ。

かなりよく考えた見せ方ですよね笑



まとめ

今回は「数字のマジックに騙されるな。キャンペーン、セール、ビジネス。。。様々な場面で使われるマヤカシ5選」と題して数字のマジックについて見てきました。

ちゃんと考えないと惑わされてしまう上手いテクニックばかりです。

ただし、知っておけば惑わされなくなるものでもあります。

ぜひこの手のテクニックは知っておきましょうね。

他にもいろいろなテクニックがあります。こちらの記事で紹介していていますので合わせてご覧ください

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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