IPOでやらかした。間違えて特定口座じゃなくて一般口座で購入しちゃった場合どうすればよいの?

先日、大きなやらかしをしてしまいました。

久々にSBI証券でIPOに当選したんですが、購入する際に間違えて一般口座でやっちゃうという大ミス・・・

今回はこういう場合どうしたら良いのかを見ていきます。

プライム・ストラテジーに当選するも大きなやらかしを

まずは今回の話の前提となる今回のやらかしについてみていきましょう。

間違えて一般口座で購入

先日、久々にSBI証券で人気となりそうなプライム・ストラテジーという銘柄のIPOに当選しました。

昨年は例年になくあたった回数、儲かった金額がすくなかったのでその反動なのか幸先のよい2023年です。

しかし、やらかしをしてしまったのです。
それは普段、特定口座しか使ってないのにプライム・ストラテジーの購入する際に一般口座を指定していたようなんですよ。
下記のように確かに購入結果で一般預かりになってしまっています。
プライム・ストラテジー一般口座
意識して選択していないのでなぜ一般口座になっちゃったのかは正直わかりません。
私がよく見ず選択してしまったのだと思われます。

一般口座と特定口座の違い

ちなみに一般口座と特定口座の違いは以下です。

  • 特定口座:譲渡損益・譲渡所得等の金額の計算や確定申告の手続きが不要になったり軽減されたりするための制度
  • 一般口座:自身によりその年1年間の譲渡損益・譲渡所得等の金額の計算や確定申告などの手続きが必要な制度

自動で計算してくれるか、自分でやらなければいけないかの違いですね。

特定口座の源泉徴収ありなら確定申告も不要なんですよ。

ですから普通の人は手間暇がかかる一般口座を使うよりも特定口座を使ったほうが楽ですね・・・

私も当然に特定口座を普段使っているのですが、なぜかSBI証券のIPOでは下記のように購入時に一般口座、特定口座、NISA口座を選択できるようになっており、間違えて一般口座を選択してしまったようなのです。

g_ipo_hoketsu_150522_08
出典:SBI証券 抽選の結果、「当選」・「補欠当選」両方ある場合の意思確認についてより

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

SBI証券に問い合わせ

そこでSBI証券に問い合わせしてみました。

購入意思表示しているとはいえまだ上場まで時間がありますので変更が可能な可能性にかけてです。

結論としては一般口座から特定口座への変更は不可。

意思確認のときの選択そのままとのことでした。

IPOの一般口座から特定口座への変更

出典:SBI証券 問い合わせ返答



一般口座で間違えて買ってしまった場合の対策

前述のようにすでに一般口座での購入が確定してしまった形です。

それでは対策としてどのような方法が考えられるでしょう。

移管はできない

まず、特定口座へ移管できないか?ということを考えました。

一般口座で譲渡されたものは譲渡前・後に関わらず特定口座への変更はできませんので、ご留意ください。
また、譲渡前の一般預りの株式や投資信託につきましても、特定預りへ預り区分を変更することはできません。

出典:SBI証券 よくあるご質問 一般口座で譲渡されたものを、特定口座(源泉徴収あり/源泉徴収なし)として約定処理ができますか?

これはできない仕組みとなっているようです。

確定申告をする

結論としてはどうしようもないってことです。

確定申告をする必要があるということ。

ちなみに株式に譲渡益の場合には年間20万円以上の場合のみ確定申告が必要です。(住民税は1円でも必要)

ですから利益を年間20万円以下に抑えれば確定申告は不要。

また、損失がある場合も繰り越さないなら確定申告は不要です。

しかし、今回のプライム・ストラテジーは20万円以上の利益はでそうなんですよね。

さらに私は普段確定申告をしています。

別の要件で確定申告をしている方は年間20万円以上なくても申告する必要があります。

ですから今回は一般口座分の確定申告が必要になるってことですね。

確定申告をすることによるデメリット

ちなみに特定口座(源泉徴収あり)以外で取引をする場合には少しデメリットがあります。

それは譲渡所得が他の制度に影響を与えてしまうという点です。

これ地味に大きいんですよ。

特定口座(源泉徴収あり)の場合には原則として確定申告が不要です。

確定申告をしなければ譲渡所得が他の制度に影響を与えないのです。

例えば専業主婦の方などで配偶者控除の対象となるかどうかの所得の判定基準は譲渡所得でも判定に合算されます。

つまり、株等で儲かっていると扶養になれなかったりするんですよ。

しかし、特定口座、源泉徴収ありの場合で確定申告をしなければこの部分が判定に利用されることはありませんから有利に働きます。

また、住民税非課税の扱いを受けられるかどうかも変わってきます。

住民税非課税制度の対象となるかどうかで様々な違いが出ますのでこちらも大きいですね。

さらに自営業者などの国民健康保険の計算には譲渡所得も含まれてきてしまいます。

国民健康保険はかなり高いですからこの辺りも大きな違いとなるでしょう。

使いようによってはお得になる一般口座ですが私の今回のようなケースはデメリットの方が大きくなりそうですね(年間20万円未満の利益)



まとめ

今回は「IPOでやらかした。間違えて一般口座で購入しちゃった場合どうなるの?」と題して間違えて一般口座で購入してしまった話を見てきました。

せっかくIPOあたったのにやらかして残念な感じですね笑

確定申告は毎年していますが、一般口座での申告ははじめてとなりますので、来年の確定申告時にはそのあたりも公開したいと思います。

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