ファンドラップやるならロボアドにしよう。成績に大きな差がでている件

SBIラップがヒットしたり、楽天が米国ETFラップを出したり、WealthNaviが上場したりロボアド市場が盛り上がっていますね。

そんなロボアドについての分析を金融庁がQUICK資産運用研究所に委託して発表しています。

今回はこの分析結果を見ていきましょう。

ロボアドのパフォーマンスはほとんどプラス

それではロボアドの成績を比較して見ましょう。

過去3年と5年でほとんどがプラスなんですよ。

なお、こちらのパフォーマンスデータは金融庁が発表している「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表についてよりの抜粋となります。

なお、データは2022年末時点とのことですので少し古いです。

元ソースが見たい方はそちらもご覧ください。

WealthNavi(ウェルスナビ)

まずは元祖ロボアドWealthNavi(ウェルスナビ)です。

過去3年の累積リターンは以下の通り。

  • コース1:20.8%
  • コース2:23.9%
  • コース3:26.0%
  • コース4:29.0%
  • コース5:28.9%

過去3年では総てのコースで20%超えと高い成績となっていますね。

さらに過去5年の累積リターンだと以下のとおりです。

  • コース1:27.4%
  • コース2:33.0%
  • コース3:35.5%
  • コース4:39.0%
  • コース5:38.4%

過去5年ではコース1以外は30%超えの累積リターンとなっています。

比較的相場が良い状況であったことも大きいとは思いますが・・・

THEO(お金のデザイン)

次はお金のデザインのTHEOです。

過去3年の累積リターンは以下の通り。

  • コース1:9.5%
  • コース58:12.7%
  • コース115:13.0%
  • コース172:14.3%
  • コース228:14.3%

過去3年ではWealthNaviと比較すると少し負けていますね。

リスクもWealthNaviより高めとなっており、シャープレシオでもWealthNaviに負けているのが気になるところ。

次は過去5年の累積リターンです。

  • コース1:13.3%
  • コース58:16.9%
  • コース115:17.1%
  • コース172:18.4%
  • コース228:17.6%

こちらもほぼ同じ傾向となっていますね。

楽ラップ(楽天証券)

次は楽天証券の楽ラップです。

まずは過去3年の累積リターンです。

  • 保守型:▲1.2%
  • やや保守型:3.1%
  • やや積極型:7.0%
  • 積極型:9.7%
  • かなり積極型:12.6%
  • DRCやや保守型:0.3%
  • DRCやや積極型:3.5%
  • DRC積極型:5.6%
  • DRCかなり積極型:7.7%

楽ラップは保守型だけマイナスであとはプラスとなっています。

ただし、WealthNaviやTHEOと比べると少々物足りない成績となっていますね・・・

次は過去5年の累積リターンです。

  • 保守型:3.4%
  • やや保守型:8.2%
  • やや積極型:12.8%
  • 積極型:15.9%
  • かなり積極型:19.8%
  • DRCやや保守型:5.2%
  • DRCやや積極型:8.9%
  • DRC積極型:11.2%
  • DRCかなり積極型:14.6%

こちらも同じような傾向となります。過去5年でみるとすべてのコースがプラスに転じています。



ON COMPASS(マネックスAM)

次はマネックスAMのON COMPASSです。

まずは過去3年の累積リターンです。

  • Aコース:▲4.2%
  • Bコース:0.8%
  • Cコース:5.8%
  • Dコース:12.4%
  • Eコース:17.6%
  • Fコース:20.5%
  • Gコース:23.2%
  • Hコース:26.2%

ON COMPASSはコースによる差が激しいですね。

Aコースはマイナス4.2%。Hコースは26.2%のプラスとなっています。

次は過去5年の累積リターンです。

  • Aコース:▲5.2%
  • Bコース:▲0.3%
  • Cコース:6.3%
  • Dコース:15.1%
  • Eコース:22.2%
  • Fコース:25.9%
  • Gコース:29.0%
  • Hコース:32.4%

5年でみても同じ傾向ですね。5年で見るとBコースもマイナスとなっています。

HコースはWealthNaviに近い成績ですね。

FOLIO

最後はFOLIOのおまかせ投資とFOLIO ROBO PROを見てみましょう。

FOLIOはまだ5年の実績がないので過去3年のみのデータとなります。

  • おまかせ運用(安定運用):14.7%
  • おまかせ運用(堅実運用):14.8%
  • おまかせ運用(バランス運用):19.4%
  • おまかせ運用(積極運用):22.9%
  • おまかせ運用(チャレンジ運用):25.1%
  • FOLIO ROBO PRO:35.4%

FOLIOはかなり好成績ですね。

とくにFOLIO ROBO PROは今回見た過去3年の中で最も成績が良くなっています



SBIラップはまだ未集計

なお、SBIラップはまだ運用が1年程度であるため、今回の分析には反映されていませんでした。

ちなみにSBIラップの投資運用会社はFOLIOです。

FOLIO ROBO PROと比べて極端に偏った投資配分にはなりにくいとのことなので成績は多少違うとは思いますが。。。

私の実際に投資をした成績はこちらからご覧いただけます。

参考:ファンドラップ

参考までに同じ期間の各社のファンドラップの成績も比較してみましょう。

まずは過去3年の累積リターンです。

  • 水戸ファンドラップ:14.1%
  • ダイワファンドラップ:11.1%
  • 三井住友信託ファンドラップ(SMA):10.3%
  • SMBCファンドラップ:9.0%
  • 日興ファンドラップ(エドモンド・ロスチャイルド):9.9%
  • いちよしファンドラップドリームコレクション:9.5%
  • アイザワファンドラップ:8.3%
  • みずほファンドラップ:6.6%
  • GRAN GOAL:8.0%
  • ダイワファンドラッププレミアム:6.6%
  • 野村SMA(エクゼクティブラップ):5.8%
  • 野村ファンドラップ:5.7%
  • ダイワファンドラップオンライン:5.5%
  • ウエルススクエアファンドラップ:3.5%
  • Mizuho Fund Wrap:3.1%
  • ダイワSMA:▲2.3%
  • りそなファンドラップ:▲3.5%
  • MUFGファンドラップ:▲6.2%
  • 東海東京ファンドラップ:▲8.9%

ファンドラップもかなり商品によりかなり差がありますね。

次は過去5年の累積リターンです

  • 水戸ファンドラップ:17.1%
  • ダイワファンドラップ:16.4%
  • 三井住友信託ファンドラップ(SMA):15.0%
  • SMBCファンドラップ:11.8%
  • 日興ファンドラップ(エドモンド・ロスチャイルド):10.9%
  • いちよしファンドラップドリームコレクション:13.3%
  • アイザワファンドラップ:12.9%
  • みずほファンドラップ:11.2%
  • ダイワファンドラッププレミアム:11.0%
  • 野村SMA(エクゼクティブラップ):10.4%
  • 野村ファンドラップ:9.4%
  • ダイワファンドラップオンライン:13.9%
  • ウエルススクエアファンドラップ:7.6%
  • Mizuho Fund Wrap:7.4%
  • ダイワSMA:▲8.6%
  • りそなファンドラップ:0.5%
  • MUFGファンドラップ:▲5.0%
  • 東海東京ファンドラップ:▲4.4%

過去5年でみても3つの商品はマイナスですね・・・

なお、ファンドラップは手数料が高いため、実際の費用を控除すると更に成績は下がります・・・

例えば最も成績がよかった水戸ファンドラップでも費用控除後の成績は年率1.2%しか無いんですよ。

※水戸ファンドラップの年間費用は2022年で2.2%です。

手数料恐るべしです・・・

この結果からもファンドラップはあまりおすすめできないと言っても良いでしょうね。。。。




まとめ

今回は「 ファンドラップやるならロボアドにしよう。成績に大きな差がでている件」と題してロボアドとファンドラップの過去成績を比較してみました。

ロボアドの成績は投資信託と違って比較しにくいので今回の金融庁の調査はありがたいですね。

過去3年、5年の結果で言えばWealth NaviFOLIO ROBO PRO(FOLIOが運営しているSBIラップも)が良さそうですね。

逆にファンドラップは手数料を考えてもかなり厳しい事がわかりますね。。。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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