ロボ貯(つみたてロボ貯蓄)のCMに騙されるな!

ロボ貯(つみたてロボ貯蓄)のCMに気をつけて!!実はリスク高めのサービスな件。

ETF ロボ貯(つみたてロボ貯蓄)のCMに騙されるな!

最近、衝撃的なCMが流れ始めました。One Tap BUY(ワンタップバイ)が5月20日から開始した「ロボ貯(つみたてロボ貯蓄」のCMです。

「100までいきるってそんなカネ一体どこにあるんだよ!!」※
「預金だけでホントに大丈夫なの?」

といったキャッチーな問いかけで始まります。

※最近は短いバージョンのCMでは「100までいきるってそんなカネ一体どこにあるんだよ!!」の部分について「ロボ貯!結局老後っていくら掛かるんだよ」ってセリフに変わっていますね。

批判がおおかったのかもしれません。

ちょうど先日話題になった金融庁が発表した年金だけでは足りないから人生100年時代の資産寿命を伸ばせよって話のCMかとおもいました。

内容的にぴったりですからね。

しかし、その後CMは「安心のうれしい毎月分配型」という衝撃なフレーズ。

そして聞き慣れない資産運用は「ロボ貯」ですという締めで終わるのです。

どんな商品なんだ?と調べてみてさらに衝撃です。

貯蓄って使うのは違うだろ・・・

さらに金融庁が名指しで問題としている毎月分配型を安心の毎月分配型って・・・

投資初心者に向けに謳うようなCMとしてどうなんだろって思ってしまう内容でした。

今回はCMに惑わされる人を減らすために「ロボ貯(つみたてロボ貯蓄)」について詳しく解説していきます。

ちなみに惑わされるとしていますが、サービスや商品が悪いというよりも売り方とくにCMや名称に問題があると思うのでこのような書き方をしております。

※加筆修正を加えました。

つみたてロボ貯蓄とは

つみたてロボ貯蓄(通称:ロボ貯)はOne Tap BUYがはじめた新しいサービスです。

ロボ貯を簡単に言えば定期高分配・高配当のサービスです。

具体的には海外ETF、BDC、株を毎月買い付け、分配金や配当をもらいます。

海外ETFやBDCって聞き慣れない方も多いかもしれませんね。

簡単に言えば上場している投資信託のことをETFといい、海外に上場しているものを海外ETFといいます。海外ETFは日本の投資信託と比べて信託報酬も低いものが多く良質なものも多いです。

BDCは「Business Development Companies」の略で未上場企業に対して資金供給を進めるために認められた法人のことです。日本語では事業開発会社と訳され、こちらも米国の証券取引所に上場しています。

ですからつみたてロボ貯蓄の仕組みとしては別に変な商品でもサービスではありません

売り方がなんだかな。。。ってところなのです。

One Tap BUYとは

ちなみにつみたてロボ貯蓄を提供しているのはOne Tap BUYです。

One Tap BUYはスマートフォン専用の証券で、1000円から株式投資をはじめられるサービスや1株からIPOに参加できる「誰でもIPO」などかなりおもしろいサービスを提供している証券会社です。

資産の大半が預金である日本で少しでも投資の裾野を広げてくれるのではと期待していたのですが・・・

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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One Tap BUYレビュー

つみたてロボ貯蓄の概要

つみたてロボ貯蓄には2つのサービスがあります。

・高分配・高配当コース
・積み株コース

高分配・高配当コースでは海外ETF及びBDCを購入します。

積み株コースでは米国の株式市場に上場している優良企業を1000円から購入します。

高配分・高配当コースの概要

つみたてロボ貯蓄の高配当・高分配コースは海外ETFやBDC銘柄を自動で買い付けをして、定期的に分配金や配当金がもらえるコースとなります。

おそらくつみたてロボ貯蓄で一番売りたいコースのようです。CMでもこの話ばかりですからね。

つみたてロボ貯蓄の取扱銘柄は以下の7つです。

ARCCエイリスキャピタルBDC年利8.7% 3ヶ月配当
MAINメインストリートBDC年利7.27% 毎月配当
PFF優先株式&インカム証券ETF年利5.91% 毎月分配
EMBドル建新興国債券 ETF年利5.63% 毎月分配
HYGドル建ハイイールド社債 ETF年利5.27% 毎月分配
USIGドル建投資適格社債 ETF年利3.44% 毎月分配
TLT米国国債20年超 ETF年利2.63% 毎月分配

利率だけみればかなり良い商品が並んでいます。

一番利回りが良いのがARCCエイリスキャピタルです。

こちらはBDCという商品です。BDCの中ではかなり大手となっています。

投資対象はメザニン債務、第1および第2の先取特権ローン、ワラント、株式などで344社に投資をしているそうです。

ちょっとわかりにくいですね。

イメージとしてはソーシャルレンディングで複数の会社へ投資をしてリスクを分散させている感じですかね。収益の9割以上を配当に回しているようです。

簡単に言えば資金調達があまりうまくできない企業に投資をして利益を得てその収益の大部分を配当に回すという流れですね。

め単純に考えてもかなりリスクは高いでしょうね。

その他の銘柄も新興国の債券にハイイールド社債とかなりリスク高めなものが並んでいます

高配当、高分配ですから当然といえばそうなんですが投資初心者にはちょっとハードルが高いものとなっています。

また、ARCCエイリスキャピタルは3ヶ月毎に配当、その他は毎月分配、配当となっていますね。

毎月分配型や配当性向が高い銘柄の問題点

また、毎月分配型は金融庁も問題視していましたが、安全そうに見えて複利効果が活かせないなどいろいろ問題あるんですよ。

そもそもCMみて感じたのが金融庁が問題視をしている毎月分配型を全面に出していることへの驚きです。

また、配当や分配金たくさん出すのも同様です。

簡単に言えば長期投資のメリットが活かせないということになります。

個人的には毎月分配型も配当や分配金が多い銘柄もパスです。

ですから今回のつみたてロボ貯蓄の取扱商品には全く魅力を感じていません

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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積み株コースの概要

つみたてロボ貯蓄の積み株コースは1000円から米国株に投資ができるサービスです。

ディズニーやAmazon、フェイスブック、アルファベット(グーグル)、Apple、マイクロソフトなど米国を代表する企業への投資ができます。

1銘柄1000円以上、1000円単位で購入することができますので気軽に米国株投資が可能となっています。


つみたてロボ貯蓄の問題点

それでは今回の本題であるつみたてロボ貯蓄の問題点やCMの問題点を見ていきましょう。

貯蓄という言葉に違和感

CMでは

「100までいきるってそんな金どこにあるんだよ!!」

「預金だけでホントに大丈夫なの?」

と老後不安を煽っています。

しかも商品名は「つみたてロボ貯蓄」です。CMでは略してロボ貯とうたってます。

そのためかなり元本保証の安全資産(無リスク資産)なんかと勘違いする人が多そうなんですよね。

貯蓄という言葉の定義からすれば金融資産を含んでいますので本来の使い方としては間違ってはいません。

しかし、日本人の大半は貯蓄と言えば預金や貯金のことを指すと思うでしょう。

ですが「つみたてロボ貯蓄」はリスクがそれなりにある投資商品です。

このあたりはかなりミスリードになってしまっています。

おそらくこんなはずでは・・・って考えてしまう人が発生する可能性がそれなりに高そうです。

特にこの商品シニア層をターゲットにしているそうですからなんか露骨で嫌いな売り方ですね。

かなりハイリスク商品がラインナップ

また、つみたてロボ貯蓄のラインナップかなりハイリスク・ハイリターンなものが含まれているんですね。というか高分配・高配当コースはほとんどがハイリスク商品となります。

例えば前述したARCCエイリスキャピタルは以下のような値動きとなっています。

ARCCエイリスキャピタルチャート
出所:グーグルチャート「ARCCエイリスキャピタルチャート」

20ドルくらいあったものが4ドルくらいまで下がった時期があるのです。

現在は戻ってきていますが、かなりハイリスクであるといえるとおもいます。

他の商品も利回りが良いだけあってどれもハイリスクな商品です。

ちゃんと理解している方には良いのでしょうが貯蓄のイメージで誘うにはどうなんだ。。。って商品ラインナップとなっています。

また、BDCや海外ETFはアメリカの市場に上場していますから、値動きだけでなく為替変動の影響も受けるのです。

ロボとはいっても・・・

名称がつみたてロボ貯蓄で「ロボ」とありますので投資を自動化できるWealth Navi(ウェルスナビ)THEOなんかを思い浮かべる方が多いと思いますが仕組みは全然違います。

Wealth Navi(ウェルスナビ)THEOはこういう考えというのを指定しておけば銘柄選択からリバランス、売却まで基本的に自動で運用してくれます。

しかし、つみたてロボ貯蓄は銘柄選択も売却もリバランスも自分でやる必要があります。

じゃあなにがロボかと言えば定期的に決まった銘柄を購入してくれるのと自動売却の設定ができるくらいです。

これでロボといってよいのか。。。という疑問がありますね(笑)

他の証券会社である自動買い付けや売りつけとなんら変わりません。

ちょっとこの名称はミスリードな気もしなくもないですね・・・

税金が高い

WEBページをみてもほとんどうたっていませんが、つみたてロボ貯蓄には実は税金面でちょっと考えないといけない点があります。

今回、つみたてロボ貯蓄で投資をするのは米国に上場しているETFやBDC、米国上場の株式です。

そのため日本の株や投資信託を買うのとは少し違う税制となります。

これらから配当や分配金がでると以下の扱いです。

現地で配当金の10%が税金として差引かれた金額に対して20.315%が日本国内の税金

つまり、米国でも税金をとられ、さらに日本でも税金を取られるってことですね。

米国分の税金は確定申告で外国税額控除をすれば取り戻すことはできますが・・・

ちょっと説明不足感が否めません。

税金が取られるということは複利が活かせないってことにも繋がりますしね。

為替手数料が高い

つみたてロボ貯蓄の「高分配・高配当コース」は取引手数料相当額は発生しません。

しかし、海外ETF及びBDCを買うために為替手数料が発生します。

その為替手数料がかなり割高なんですね。

つまり、つみたてロボ貯蓄は為替手数料で儲けているのです。

外国証券の売買にあたり、円貨と外貨を交換する際の為替レートは、市場動向を踏まえて当社が決定した為替レートに1米ドルあたり35銭つみたてロボ貯蓄「高分配・高配当コース」では1円を買付けの場合は加算したレート、売付けの場合は減算したレートがそれぞれ適用されます
出所:One Tap BUY WEBページ「リスク・手数料相当額等」より

これはかなり割高です。

通常は35銭なのにロボ貯の「高分配・高配当コース」は1ドルあたり1円という・・・

つみたて方式でさらに毎月分配があってこの為替手数料は厳しいです。

ちなみにつみたてロボ貯蓄「高分配・高配当コース」以外で設定されている1米ドルあたり35銭でも他のネット証券会社やネット銀行などと比較しても高いです。

例えばSBI証券と連動する住信SBIネット銀行の為替手数料は1米ドルあたり4銭ですからね。大きな差があるのがわかると思います。

利回りは確定ではない

貯蓄のイメージで買う方はつみたてロボ貯蓄のWEBページをページやCMで表記されている利回りが確定でもらえるものと持っているかもしれません。

しかし、これはあくまで過去12ヵ月に支払われた分配金・配当金の合計を前月末の終値で計算した結果となります。

つまり、表記されている利回りは変動するってことです。

つみたてロボ貯蓄ではシュミレーターもWEBページにありどれだけ儲かるのかをシュミレーションできますが、これはあくまでも前述の利回りで計算したものです。

また、そもそも価格変動がありますからね。。。。

この点も小さくは書いてありますが理解できている方がどれだけいるのか・・・

つみたてロボ貯蓄まとめ

今回は「ロボ貯(つみたてロボ貯蓄)のCMに騙されるな!!実はリスク高めのサービスな件。」と題してつみたてロボ貯蓄についてみてきました。

つみたてロボ貯蓄がやろうとしていることは面白いと思うのです。

ある程度投資の知識がある方がリスクを承知で行うには悪くないサービスといえます。

しかし、CMでうたっている内容とのギャップ、名前のミスリードからしてなんだかな・・・ってのが正直なところですね。

また、価格変動リスクや税金面の記載がほとんどなかったり、手数料の記載がほとんどないと思ったら為替手数料が馬鹿高かったり・・・

なんか投資初心者に売りつけようと考えている企業姿勢というか考え方に疑問が生じてしまう状況なのです。

この商品は投資初心者が買うような商品やサービスではないと最後にお伝えしておきましょう。

私の意見としては

「100までいきるってそんなカネ一体どこにあるんだよ!!」
「預金だけでホントに大丈夫なの?」

と考えるならiDeCoやつみたてNISAでインデックス型の投資信託を買うのがおすすめですね

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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今さら聞けないつみたてNISAとは

最後まで読んでいただいてありがとうざいます。

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