キャッシュフローを見る
次に見ているのはキャッシュフロー欄です。
これの見方は簡単です。
それぞれの数字の意味や読み方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
営業CF
営業CF(キャッシュフロー)はプラスであることが絶対条件です。
営業CFとは本業でどれだけお金が増えたか減ったのかがわかる項目です。
プラスならば本業がある程度うまくいっておりお金が残る状態。
マイナスならば本業でお金が回っていない状況とも言えます。
かなり面白い業務をやっている企業以外ここがマイナスの企業への投資は個人的にしませんね。
ですからピックアップの時点で営業キャッシュフローがマイナスの会社はその時点で読むのを辞めてしまいます。
投資CF
次に投資CF(キャッシュフロー)です。
投資キャッシュフローは、固定資産や株、債券などの取得や売却をした時の現金の流れを表します。
ここは将来へ企業がどのくらい投資をしているかがある程度わかりますので将来性のある企業ほどマイナスとなります。
将来への投資ができているということですね。
逆にここがプラスになっているのは過去の投資をお金に変えていることが推測できます。
ですから投資CFはマイナスの会社の優先度が高くなります。
財務CF
財務CF(キャッシュフロー)は借入金や株の発行、配当などの財務面でのお金の動きを示します。
ここは個人的には始めの段階ではそれほど重要視しません。
基本的にここがマイナスの企業ほど優良企業が多いです。
しかし、ベンチャーなどこれから伸びていこうとしている企業はプラスも成長するために必要ですしね。
営業CF+投資CF
次に見たいのが営業CFと投資CFを足してみるのです。
これを「フリーキャッシュフロー」と言います。
つまり、本業で儲けたお金で投資に回しどれだけお金が残っているのかを示しています。
基本的にフリーキャッシュフローがプラスの会社がピックアップ対象となります。
マイナスならばその時点で身の丈にあまりあっていない投資をしているということですから個人的には外しますね。
指標等を見る
次は指標等です。
ROE
指標等でまず着目したいのがROEです。
ROEとは自己資本利益率のことで、自己資本でどれだけ利益を生み出したのか?ということを表した指標となります。
つまり、効率よく利益を上げているかどうかがわかるのです。
私の基準だとこれが最低10%ないと投資対象から外します。
お宝銘柄の多くはこの指標が高いですね。
ただし、ROEには大きな弱点があります。その点は知っておく必要があるでしょう。
ROA
次はROAです。
ROAは総資産利益率のことで、他人から借りた部分も含めてどれだけ利益を生み出したのか?ということを表した指標となります。
これが高い企業は低利率で借り入れをして業務を拡大すると利益が上がるということになります。
個人的にはあまり借り入れが多い企業は好きでありませんので、この指標はそこまで重要視していません。
財務を見る
財務状況の最後に見るのが「財務」です。
会社四季報の財務で私が見ているのは1箇所だけです。
数字の意味や読み方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
自己資本比率
見ているのは自己資本比率です。
自己資本比率とは総資本のうち自己資本がどれだけあるのかを示した指標です。
これが高ければ高いほど借り入れ等に頼らず商売をしていることになります。
これも好みでしょうが、私はあまり借り入れが多い企業が好きでありませんので最低25%を目安としています。