CFD取引はリスクが高くデメリットがいっぱい?CFDの危険性を分かりやすく解説

最近、新型コロナウィルスの影響なのか、ハイリスクな投資話がたくさん回ってくるようになりました。

2019年最大の消費者問題と言われたバイナリーオプションやCFDなんかが多いですね。

CFDは一般の方がやるにはちょっと危険性が高い部分があるんですよ。

もちろんそのリスクを承知の上でうまく活用するにはメリットがある仕組みなのですが・・・・

今回はそのあたりのデメリットを中心にCFDについて解説していきます。

CFD取引とは

CFD取引とは「Contract For Difference」の頭文字をとったもので日本語では「差金決済取引」と言われます。

ちなみにFX(外国為替証拠金取引)はCFDの為替だけを切り出した金融商品です。(多少相違点もあります)

CFD取引には為替以外にもS&P500などの株式指数や個別株、原油などの商品、債券もCFDの対象となっているんですよ。

CFDの株式指数は日本では2005年からと比較的最近始まった制度となります。

差金決済取引とはどういう意味??

通常の株式の取引の場合には株式を現金で買います。

そしてタイミングをみて売却して現金で受け取ります。

購入時の金額との差額が儲けもしくは損失ですね。

CFDの場合には現物の取引は行いません。

取引に際して証拠金を預けます。

そして売買してその差金(利益もしくは損失)のみを決済します。

名前のとおりの差金のみ決済する取引ってことです。

CFD取引最大の特徴はレバレッジにあり

CFD取引の最大の特徴はレベレッジを掛けられることにあります。これはメリットでもありますし、デメリットにもなり得る大きな部分ですね。

レバレッジとはテコの原理のことで簡単に言えば自分の持っている資産以上に買えるようになるってことです。(借金して)

CFD取引の最大レバレッジは銘柄の種類ごとに決まっています。

CFDのレバレッジ上限

銘柄レバレッジ
株式CFD5倍
株価指数CFD(S&P500、NYダウ、日経平均などの株式指数)10倍
商品CFD(金、原油、とうもろこしなど)20倍
債券CFD(日本国債、外国債など)50倍

通常の個別株も信用取引をすればレバレッジを掛けることもできますが、最大で3倍ですからCFDのレバレッジの高さが分かるでしょう。

また、CFD会社ごとに取り扱い商品やレバレッジに違いがあるケースもあります。


CFD取引は危険?デメリットを解説

CFD取引には投資初心者は手を出さない方が懸命だと言える大きなデメリットがいくつかあります。

始める前にそのあたりはしっかり認識しましょう。

元手以上に損する可能性がある(追証)

FXで度々話題になりますが、CFDも追証の可能性があります。

追証とは持っているCFDの評価額が必要証拠金を割ってしまうことで、その差額を追加入金しなければいけないことを指します。

つまり、元手以上にお金が必要になってしまう可能性があるのです。

それができない場合には強制的に決済されます。

追証の例

例えば100万円の投資資金で債券CFDを買うとしましょう。

最大で50倍のレバレッジですから5,000万円まで購入することができます。

もし、その債券が2%下がればマイナスは100万円です。つまり、預けた証拠金とマイナス幅がトントンになってしまうのです。

それ以上下がれば追加入金もしくは強制決済となります。強制決済となっても損失分ははじめに入れた証拠金で足りなければお金を入れる必要があります。

つまり、CFDは資金管理していないと非常に怖い仕組みなのです。

金利の存在

CFD取引は証拠金を担保に売買を行います。その際に資金はCFD業者から実質的に借りる形となっています。

ですからその部分について金利が発生するんですね。

ちなみにCFDの金利はマーケットクローズ(その日の取引終わり)をまたいだ際に発生しますのでオーバーナイト金利といいます。

ちょっとややこしいですがオーバーナイト金利は買い(ロング)の場合にはこちらが金利を支払いがとなり、逆に売り(ショート)の場合には(基本的に)金利を受け取ることができます。

オーバーナイト金利

ちなみにオーバーナイト金利は次のように計算されます。

買い(ロング)の場合:該当国の政策金利+CFD会社の金利
売り(ショート)の場合:該当国の政策金利-CFD会社の金利

CFD会社の金利はそれぞれ指定金利があります。どこの会社で取引をするかを決める際にはこのあたりも考える必要がありますね。

確定申告が必要

イマイチCFDが盛り上がらない理由の一つがこちらです。

CFDには株式投資や投資信託のような特定口座がないのです。

当然、NISAやつみたてNISAのような非課税投資制度もありません。

特定口座なら税金がその都度自動計算されて差し引きされる(源泉あり口座)ので特になにもしなくてもよいのですが、CFD取引は利益がでればその分を確定申告を自分で行う必要があるのです。

専用口座が必要

CFD取引は専用口座が必要となります。

いろいろな証券会社が扱ってはいますが、通常の株式取引用の口座から直接取り引きすることはできません。

このあたりもちょっと敷居が高い理由でしょうね。


CFD取引のメリット

デメリット部分をしっかり認識した上でやるにはCFD取引にも魅力的なメリットがあるんですよ。

少ない資金で大きな資金を動かせる

前述したようにCFD取引最大の特徴である高いレバレッジはメリットにもなりえます。

追証になってしまう可能性もありますが、逆にプラス方向に動けば大きな利益を得ることが可能なのです。

通常の株式投資で10倍、100倍に資産を増やそうとすればそれなりに長い期間が必要となります。

しかし、CFD取引では一発当てれば可能といえば可能です。

つまり、ハイリスク・ハイリターンな取引ができるってことですね。

ここに魅力を感じる方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。

売りから入ることが出来る

株式投資でも信用口座を作れば売りから入ることができますが、CFDでは株式以外の債券なども売りから入ることができます。

このあたりに魅力を感じる方も多いでしょう。

また、株式投資の信用口座で売りから入ると株不足の場合には逆日歩といって手数料を取られるケースがあります。

これが馬鹿にできないくらい高いのですが、CFDの場合には逆日歩は発生しません。

このあたりは大きなメリットになりえますね。

また、明らかにやばいことが起きて世界中の株価が暴落するという可能性が高い状況があったとしましょう。

そんな状況でも日本の市場が祝日などで休みだったり、夜中だったりすると暴落するのはわかりきっているのに日本の市場が開くまで売るに売れないという状況となってしまいます。

しかし、CFD口座を持っていればそんな時も取引が可能ですからリスクヘッジが可能なのです。

このあたりはCFDのメリットですね。

手数料が無料

最近は株式投資の手数料もだいぶ安くなってきましたが、CFDは手数料が無料となっています。

ただし、デメリットでご紹介したオーバーナイト金利が発生しますからそのあたりの点は考える必要があるでしょうけどね。

逆に言えばオーバーナイトしなければ手数料が掛からないということになります。


CFD取引をうまく活用する方法

今まで見てきたようにCFD取引はメリットもデメリットもある金融商品です。

ですからそのあたりをしっかり把握した上で活用すれば有効活用出来るんですよ。

いくつかポイントをご紹介しましょう。

資金管理がなにより大事

CFD取引はレバレッジをかければ大きな資金を動かさせることになります。

これはメリットにもなればデメリットにもなります。

ポイントは資金管理です。

追証が発生してしまう多くの場合はこの資金管理ができていないことに起因します。

自分がどれくらいのリスクをとれるのかという部分をしっかり考えて資金管理することが大事です。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

ロスカットを入れておこう

また、あらかじめ損切(ロスカット)ラインを決めて注文をいれておくのもおすすめ。

ロスカットの注文を入れておけば自分の予想と逆に動いたとしても損失はそこまでです。

しかし、ロスカット注文を入れてなければ想像を超える損失が発生してしまう可能性がでてきてしまうんですよ。

通常の株式取引などでは自分の予想した動きと全く違ってしまい、塩漬けにしている方も多いです。

同じようなやり方はCFDには通用しません。

そのやり方をすればオーバーナイト金利も取られますし、レバレッジの具合によっては追証までいってしまうこともありえるでしょう。

まとめ

今回は「CFD取引はリスクが高くデメリットがいっぱい?CFDの危険性を分かりやすく解説」と題してCFD取引について見てきました。

デメリットをまとめると以下のとおりです。

  • 元手以上に損失が発生する可能性がある
  • 金利が掛かる
  • 確定申告が必要
  • 専用口座が必要

CFDをはじめるならこのあたりのデメリットはしっかり認識してからにしましょう。

CFD取引はうまく使えばメリットも大きいのですが、どうしても投資初心者にはデメリットのほうが大きくなりがちです。

ある程度自分で資金管理やロスカットが出来るようになってから検討するのがおすすめですね。

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