なぜ自分が株を買うと下がり、売ると上がるのか?曲げ師になってしまう理由と対策を考える

最近、ネット上でその人が株を買うと株価が下がってしまい、売ると株価が上がるという「伝説の曲げ師」が有名になってきています。

たしかにその人が買うと下がってますし、売ると上がってるすごい精度なんですよ。

これはその人が特殊というわけではなく過去にも何人もそういう人がいました。

多くは株の世界から退場したりして見かけなくなるケースが多いですが・・・

ちなみに名前は出しませんが、今でこそ日本有数の投資家としてかなり有名な方も20年近く前にはネット上で曲げ師として有名だった時期がありましたね。(曲げ師と言われてた時に実際にお会いしたことがあります)

今回はなぜ「曲げ師」になってしまうのかを考えてみましょう。

伝説の曲げ師とはどういう人なの?

まずは今回の題材である曲げ師について解説していきます。

曲げとは

曲げとは相場におけるネットスラングで逆の動きをすることを指します。

  • 株を買う→株が下がる
  • 株を売る→株が上がる

ということですね。

曲げ師とは

曲げ師(まげし)は曲げの状態が続いてしまう人のことを指します。

つまり、いつもその人の行動と相場が逆に動いてしまうのです。

これは「人の行く裏に道あり花の山」という投資格言にもあるとおり、大衆の考えていることの逆にいくという話を考えれば普通のことではあるんですけどね。

伝説の曲げ師とは

そんな曲げ師状態が続いてネット上で話題になると伝説の曲げ師と呼ばれるようになります。

ただし、通常はそれだけ負けが続けば退場せざる得ませんので負けたときだけ報告するネタの方も多いのですが。。。

今話題になっている方は給料をつぎ込み続けるということも報告してますので本当の曲げ師ぽいですね。

最近では伝説の曲げ師の売り買いを観察してその逆を行って儲けている方までいるという状況です。

なぜ曲げ師は誕生するのか?

株は上がるか下がるかですから単純に言えば勝率は50%であるのが普通です。

それでもなぜそんな負けが多くなる方がいるのでしょう?

これにはいろいろな理由があります。

人は株に勝ちにくい心理を持っている

実は人は株などの相場に勝てない習性(心理)を持っているんですよ。

つまり、曲げ師になるのが普通なのです。

このあたりはノーベル経済学賞とったプロスペクト理論で立証されています。

プロスペクト理論とは難しく言うと「選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデル」です。

簡単に言えば人の行動が不合理なことを証明した理論です。

人は心理に邪魔をされて合理的な選択ができないため株に勝てないのです。

人は合理的な選択ができない

2つの質問があります。

みなさんだったらどちらを選択しますか?

考えながら読んでみてください

1.以下の二つの選択肢があります。どちらを選びますか?

A: 100万円が無条件でもらえる
B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。

2.あなたは200万円の借金があります。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらを選びますか?

A: 無条件で借金100万円が減る
B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。

この問題みなさんはどちらを選びましたか?

一般的に1の質問はAを、2の質問はBを選ぶ人が多いのです。経済学でいう期待値は両方共100万円であり同じです。ですがこの2つのように結果は分かれてしまいます。

これがプロスペクト理論のみそです。

1のAは比較的堅実的な考え方で確実にお金がもらえるという選択肢です。

2のBは比較的ギャンブル思考の考え方です。

この2つはまったく違いますが実は1でAを選んだ人のかなりの人が2の質問ではBを選ぶという研究結果がでているのです。

つまり、簡単に言うとこういうことです。

人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先する。しかし、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるということです。

株式などに当てはめると少しでも利益がでれば利益確定して、少しでも損があると損失を現実にしたくなくて損切りできない

つまり、投資の基本である損小利大の逆なんですよね。。。。

これが大半の株式投資、FX(為替証拠金取引)、仮想通貨、ギャンブルなどで勝てない理由なのです。

プロスペクト理論について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

人は損を極端に嫌う

また、同じようなものでこんな話もあります。

以下の3つの選択肢があります。あなたならどれを選びますか?

A:コインを投げ表なら100万円もらえる
B:コインを投げ表なら50万円払う
C:ゲームに参加しなければ20万円もらえる

つまり、50%の確率で100万もらえるが50%の確率で50万円損をするゲームに参加するか、必ず20万円もらえるの選択になります。

このゲームよく考えればわかりますが、期待値を考えれば参加するほうが得なんですよね。

ゲームに参加する方の期待値は100×50%と−50×50%の合計で25万です。対して参加する方の期待値は20万です。

つまり、参加者有利に設計されているのです。しかし、大半の方はゲームに参加しなければ20万円をもらえるという必ず20万円をもらえる方を選択してしまいます。

これは人は損を出すことを極端に嫌うため合理的な判断ができないからなのです。

この話は実際に統計データとしても出ていますね。

負けの印象が強いというケースも

また、もう一つ理由があります。

それは前述のように人は損を極端に嫌う習性があります。

そのため、損をしたときの印象が強く残るのです。

そのため、今日も曲げてしまった。。。

となって自分は曲げ師になってしまったと勘違いしているのです。

このケースも実際は多いですね。

曲げ師にならないためにはどうすればよいのか?

それでは曲げ師にならないためにはどうすればよいのでしょう?

これはいくらでもやりようがあります。

投資ルールを決めてそれを厳格に守る

前述のように人は心理面で株式投資などで勝ちにくい部分があります。

そこでその心理に負けないため一定のルールを決めてそれを厳格に守るのです。

そうすることでプロスペクト理論を克服することができます。

指値と逆指値をすぐいれる

もう一つ簡単な方法は株などを買ったらすぐ、利確目標の金額に指値と損切ラインに逆指値をいれることです。

最近の証券会社等はこの辺の注文方法は充実していますので大抵のところではできるでしょう。

前述のルールを厳格に守るよりさらに注文をいれていますので確実ですね。

でその後はあえて相場を見ないのが良いでしょう。

どうしてもプロスペクト理論はかなり強い心理ですから逆指値の金額を変更したり、指値を取り消ししたくなったりしてしまいますからね。

積立投資

次に考えられるのが積立投資です。

特にインデックスファンドなどの投資信託がおすすめです。

自動的に決まった日に投資信託を決まった金額買うことになりますので人の心理(プロスペクト理論)が入り込みません

それを長期間保有するのです。

このやり方は金融庁も推奨している方法で、長期、分散、積立で投資をすればかなり高い確率でプラスとなっています。

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)やつみたてNISAなんかはその理屈で作られた制度ですね。

税制優遇もありますので積立投資をするならiDeCoとつみたてNISAをまず利用するのがおすすめです。

詳しくはこちらを御覧ください、

システムトレード

もう一つがシステムトレードです。

これは普通の人にとっては敷居は高いですがシステムを組んでその決まったルールにのっとって規則的に売買することで人の心理(プロスペクト理論)が入り込むことを防ぐことができます

最近はシステムトレードもインヴァスト シストレ24のように気軽にできる環境も整いつつあります。

ロボアド

また、最近人気なのがAIを使ったロボアド(ロボアドバイザー)もありです。

ロボアドとはそもそもトレードの意思決定を人が行わず過去のデータなどを元にAIに任せるやり方になります。

そのためこれも邪魔な人の心理(プロスペクト理論)が入り込みませんので勝ちやすいと言われていますね。

Wealth Naviなんかが有名ですね。

同じようにAIではなく人に任せる方法にファンドラップというものもありますが、こちらは手数料がバカ高く儲けるのはかなり困難ですから辞めておいた方が無難です。

気絶投資法

もう一つが気絶投資法です。

気絶投資法とは言葉の通り、気絶したように投資したことを忘れてしまう投資法です。

人が相場で勝てない心理が入らないように投資したことを忘れてしてしまうのです。

そんなのうまくいくわけないだろ。。。って思う方も多いでしょう。

しかし、気絶投資法が最強だと言われるには一定の根拠があります。

それは世界有数の独立系資産運用グループのフィディリティが2013年に実施した社内調査です。

しかし、気絶投資法が最強だと言われるには一定の根拠があります。

しかし、気絶投資法が最強だと言われるには一定の根拠があります。

それは世界有数の独立系資産運用グループのフィディリティが2013年に実施した社内調査です。

2013年実施のフィデリティの社内調査

2003年から2013年の間にどの口座が優れた動きを調査したのかを調べたら以下の2つのパターンが優秀だったのです。

1位:口座の持ち主がすでに死亡
2位:投資したことを忘れ去られていた口座

この2つのパターンとも買って放置という状況です。

1位のすでになくなってしまっている場合には当然に売買はできませんし、2位の投資したことを忘れている場合も当然売買はしません。

つまり、両方とも気絶投資法なんですよ。

気絶投資法が結果として最高の成績を上げたのです。

忘れてしまっているくらいが実は成績が良いという証券会社泣かせの結果となってます(笑)

詳しくはこちらの記事を御覧ください

取引を記録しておく

また、取引を記録しておくことも有効です。

どの取引をいつ、どういう理由で行ったのかを記録しておくのです。

そうすることで今後にも繋がりますし、負けた印象だけが残ってしまうということも防げますね。


まとめ

今回は「なぜ自分が株を買うと下がり、売ると上がるのか?曲げ師になってしまう理由と対策を考える」と題して曲げ師について考えてきました。

人が相場に勝てないのは心理が絡んでいるため、意識していないと誰でも曲げ師になってしまうってことがわかっていただけたと思います。

ぜひ自分が曲げ師かもしれない。。。と考えている方は今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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