以前から春に登場すると予告されていた「PayPay投信 米国株式インデックス」の詳細が判明しました。
PayPay投信インデックスファンドシリーズは市場の指数と連動することを目指したインデックスファンド。
PayPayアセットマネジメント株式会社(旧社名:アストマックス投信投資顧問株式会社)が力を入れているシリーズで「PayPay投信NYダウインデックス」、「PayPay投信日経225インデックス」が、「PayPay投信NASDAQ100インデックス 」がすでに販売されています。
今回は4本目(第3弾)ですね。
今回はPayPay投信 米国株式インデックスファンドについて徹底レビューしていきましょう。
PayPay投信 米国株式インデックスファンドの概要
まずは「PayPay投信 米国株式インデックス」の概要から見てみましょう。
なお、下記情報はPayPayアセットマネジメント株式会社から提出された有価証券届出書及び公式サイトの発表がソースとなっています。
元資料が見たい方は有価証券報告書等の開示資料を閲覧するサイトであるEDINETから「PayPay投信 米国株式インデックス」と検索してみてください。
ファンドの名称 | PayPay投信 米国株式インデックス |
運用会社 | PayPayアセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込) |
投資対象 | JPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETF(BBUS) |
設定日 | 2022年3月16日 |
PayPay投信 米国株式インデックスの手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率は米国株対象の投資信託最安値
PayPay投信 米国株式インデックスの信託報酬率は
となります。
他の代表的な米国株を投資対象とした投資信託の信託報酬は以下の通り。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
商品名 | ベンチマーク | 信託報酬 |
SBI・V・S&P500インデックスファンド | S&P500 | 0.0938%程度 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0968%以内 |
SBI・V・全米株式インデックスファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 0.0938%程度 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 0.162%程度 |
PayPay投信NYダウインデックス | ダウ・ジョーンズ工業株価平均 | 0.198% |
PayPay投信NASDAQ100インデックス | NASDAQ100 | 0.418% |
SBI・V・S&P500インデックスファンドやSBI・V・全米株式インデックスファンドの0.0938%程度より少し下回って米国株を対象とした投信信託の信託報酬最安値となります。
2つの投資信託と多少ベンチマークが違っていますのでそのあたりをどう捉えるかというのかありますが・・・
ほぼ以前予想した通りの水準でした。
購入時手数料
信託財産留保額
信託財産留保額は
PayPay投信 米国株式インデックスの取り扱い金融機関
- SBI証券
- PayPay銀行
なお、PayPay投信の他シリーズは松井証券、auカブコム証券、マネックス証券でも扱っていますので今後採用される可能性が高そうです。
楽天証券は理由があるのかPayPay投信インデックスファンドシリーズはいまのところ1本も扱っていませんね
PayPay投信 米国株式インデックスの設定日
「PayPay投信 米国株式インデックス」の設定日は
PayPay投信 米国株式インデックスの投資先
PayPay投信 米国株式インデックスはMorningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込)というあまり聞き慣れない指標をベンチマークとしています。
また、投資対象はJPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETFとなります。
次にこのあたりを確認してみましょう。
Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込)とは
Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数(配当込)は浮動株調整後の時価総額で上位85%を占める大型・中型の米国株式を対象としたベンチマークです。
銘柄は約630銘柄から構成されるとのこと。
他の代表的な指標と比較してみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数 | CRSP USトータル・ マーケット・インデックス | ダウ | S&P500 | NASDAQ100 | |
対象銘柄 | 約630社 | 約4,000社 | 30社 | 約500社 | NASDAQ上場の100社 |
時価総額カバー率 | 約85% | 約100% | 約20% | 約80% | 約40% |
S&P500の時価総額カバー率約80%ですからそれより少し多い感じですね。
S&P500とかなり被っていますので似た値動きになることも予想出来ます。
JPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETFとは
JPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETF(BBUS)はMorningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数をベンチマークとした比較的新しいETFです。
私はPayPay投信 米国株式インデックスが出るまでBBUSはチェックしたことはもちろん、聞いたこともありませんでした・・・・
経費率が0.02%とかなり低いのが特徴ですね。
経費率がSBI・V・S&P500インデックスファンドの投資対象VOOやSBI・V・全米株式インデックスファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドの投資対象VTIより低いので採用されたのでしょう。
S&P500との比較
JPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETF(BBUS)の過去成績を見るとバンガード・S&P500ETF(VOO)と予想どうりかなり近い動きとなっていますね。
ただし、2022年にはいってからちょっとS&P500と比較して負けている(乖離している)ケースも目立っていますが・・・(青がVOO、オレンジがBBUS)
出典:Bloomberg JPモルガン・ベータビルダーズ・米国ETFとVOOの比較
まとめ
今回は「米国株投信信託報酬最安値。PayPay投信 米国株式インデックスをレビュー」と題して新しい米国株対象の投資信託をみてきました。
結論としては以下のとおりです。
評価:5海外ETFも経費率の低さは魅力的ですが、利便性に大きな差があります。その点を考えれば投資信託で取り回しがかなり便利かつ、信託報酬が最安値のPayPay投信 米国株式インデックスはかなりおすすめな投資信託だと言えるでしょう。ただし、PayPay投信 米国株式インデックスはほとんど聞いたことがないベンチマーク、ETF(BBUS)を投資対象とした商品ですから実際の値動きや経費の推移、売れ行きを見守りたいな・・・ってのも個人的にはあります。
PayPay投信 米国株式インデックスファンドの登場でさらなる業界が盛り上がるのを期待したいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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