2022年6月時点のNISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査が金融庁から発表されました。
特に注目すべき点はつみたてNISAの加入者の伸びですね。
特に若者の利用が増えています。
資産所得倍増プランでNISA、つみたてNISAの恒久化や拡充もされそうですからさらに利用者の拡大も期待できそうです。
NISA・つみたてNISAの口座数(2022年6月末)
まずはNISAファミリーの総口座数から見てみましょう
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口座数 | ||
NISA(一般・つみたて)合計 | 1,703万1049口座 | |
一般NISA | 1,064万5891口座 | |
つみたてNISA | 638万5158口座 | |
ジュニアNISA | 86万6434口座 |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
内訳を見てみましょう。
つみたてNISA口座数推移
つみたてNISAは2021年末では339万口座だったのが、638万5158口座ですから299万口座増えています。
かなり順調に伸びていると言えるでしょう。
一般NISA口座数推移
対して一般NISAは2021年末では769万口座だったのが、1,064万5891口座です。
こちらも295万口座増えていますね。
これは以外な結果だと言えます。
マイナンバーの紐付けが影響しているのか前回は減っていましたからね。
年代別の増加率(全体)
年代別の増加率は以下の通り。
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NISA総口座数 6月末時点 | 2022年3月末からの 増加率 | |
総数 | 1703万1049口座 | 3.7% |
20歳代 | 165万8461口座 | 7.9% |
30歳代 | 290万3249口座 | 4.9% |
40歳代 | 317万2403口座 | 4.2% |
50歳代 | 298万3382口座 | 4.0% |
60歳代 | 268万8168口座 | 2.1% |
70歳代 | 242万0416口座 | 1.1% |
80歳代以上 | 120万4970口座 | 2.0% |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
20歳代が2022年3月からの増加率7.9%とかなり大きな伸びを見せています。
30歳代も4.9%の伸びと高いですね。
若年層を中心に浸透している感じですね。
年代別の増加率(一般NISA)
次に一般NISAの伸びを見てみましょう。
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一般NISA口座数 6月末時点 | 2022年3月末からの増加率 | |
総数 | 1064万5891口座 | 0.8% |
20歳代 | 40万5266口座 | -1.1% |
30歳代 | 106万3284口座 | 0.4% |
40歳代 | 158万8324口座 | 0.5% |
50歳代 | 190万9973口座 | 1.3% |
60歳代 | 222万8046口座 | 0.8% |
70歳代 | 227万0139口座 | 0.8% |
80歳代以上 | 118万0859口座 | 1.9% |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
こちらも全体で見ると伸びていますが、20歳代でマイナス1.1%となっています。
後述するつみたてNISAはよく伸びていますから移行した人が多かったのかもしれません。
年代別の増加率(つみたてNISA)
次はつみたてNISAの伸びを見てみましょう。
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つみたてNISA口座数 6月末時点 | 2022年3月末からの増加率 | |
総数 | 638万5158口座 | 8.8% |
20歳代 | 125万3195口座 | 11.2% |
30歳代 | 183万9965口座 | 7.8% |
40歳代 | 158万4079口座 | 8.2% |
50歳代 | 107万3409口座 | 9.2% |
60歳代 | 46万0122口座 | 8.8% |
70歳代 | 15万0277口座 | 5.8% |
80歳代以上 | 2万4111口座 | 4.8% |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
こちらは20歳代が11.2%の増とかなり伸びていますね。
それ以外の世代もかなり大きな伸びを記録しています。
意外なのは50歳代、60歳代もかなり増えていることでしょうか。
NISA・つみたてNISAの買付額
次にNISAファミリー(つみたてNISA、NISA)での買付額を見ていきましょう。
一般NISAでの買付額
一般NISAの買付額は以下の通り。
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一般NISA買付額 6月末時点 | 2022年3月末からの増加率 | 商品別比率 | |
総額 | 25兆9271億8463万円 | 2.6% | 100.0% |
1兆9096億7069万円 | |||
上場株式 | 10兆9506億8243万円 | 2.5% | 42.2% |
8293億3792万円 | |||
投資信託 | 14兆1250億9145万円 | 2.6% | 54.5% |
9615億0586万円 | |||
ETF | 6279億4307万円 | 6.4% | 2.4% |
1102億6195万円 | |||
REIT | 2234億6768万円 | 1.0% | 0.9% |
85億6496万円 |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
海外ETF人気もあるのかETFの伸びが目立ちますね。
全体で見ると投資信託がまだまだ比率が多いですが。
つみたてNISAでの買付額
次はつみたてNISAの買付額は以下の通り。
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つみたてNISA買付額 6月末時点 | 2022年3月末からの増加率 | 商品別比率 | |
総額 | 2兆1055億0781万円 | 16.7% | 100.0% |
5764億5049万円 | |||
投資信託 | 2兆1051億5615万円 | 16.7% | 100.0% |
5763億6548万円 | |||
インデックス投信 | 1兆8010億7058万円 | 17.7% | 85.5% |
5170億1717万円 | |||
アクティブ運用投信等 | 1992億6641万円 | 10.8% | 9.5% |
391億6492万円 | |||
ETF | 3億5166万円 | 14.6% | 0.02% |
8501万円 |
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2022年6月時点)」より
つみたてNISAはインデックス投資信託に投資をしてほしいために作ったような仕組みですからインデックス型の利用者がほとんどですね。
制度設計のイメージどうりで浸透しているという感じでしょう。
まとめ
今回は「つみたてNISA利用者が増加。特に若者層の利用が拡大。2022年6月時点の最新統計データが発表」と題して最新のNISAファミリーの統計資料を読み解いてみました。
つみたてNISAを中心にかなり若い方に浸透しはじめているのが分かりますね。
とくに投資初心者の方が多く利用しているのが良い傾向かもしれません。
なお、元の統計資料は以下から見ることができます。
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