ジェイクールが買付け再開
1月末に下記の通り買付けを停止していた「SBI小型成長株ファンドジェイクール」が買付けを再開するというニュースが飛び込んできました。
今回はこの件を見ていきたいとおもいます。
IPO相場にも影響がありそうなニュースが入ってきました。SBIアセットマネジメント株式会社の大人気投資信託【SBI小型成長株ファンドジェイクール】と【SBI日本小型成長株選抜ファンド】が新規買付け申し込み受け付けの停止を発表したので[…]
SBI小型成長株ファンドジェイクールとは
ジェイクールは急激に人気となっていた投資信託です。
買付けを停止する1月末時点ではSBI証券で販売金額ランキング(週間)2位、銘柄注目度(週間)3位、販売件数(週間)20位と大変人気となっていました。
トータルリターン(1年)も4位、純資産増加額(前月)9位となっていました。(買付け停止後は未発表)
また、楽天証券でも買付ランキング2位となっていた人気の合ったファンドです。
運用方針は「わが国の株式のうち、新規公開といういわば「第2の創業期」を成長の契機として、新たに成長を加速する企業家精神に溢れた「次世代を拓く革新高成長企業」に厳選投資します。」としています。
つまり、IPO企業に投資をするってことですね。
ルールとしては新規上場後3年までの会社に絞っているようです。
再開スケジュール
買付再開日は週明けの2018年3月6日(火)となっています。
また、合わせて買付け停止となっていた「SBI日本小型成長株選抜ファンド」も買付けを再開するとのことです。
なぜ買付けを再開するのか?
今回、IRなどをみても再開理由については発表されていません。
しかし、買付け停止の理由からそれがわかってきます。
買付け停止時にSBIアセットマネジメントから案内がでていますのでご紹介しましょう。
近時、当該ファンドの信託財産の運用にあたって、当該ファンドを含め同じ戦略に基づき運用しているファ ンドの資産残高が急拡大していることを受け、弊社及び運用助言先であるエンジェルジャパン・アセットマネジメント株式会社との間で今後の対応について協議を行いました。その結果、主要投資対象である国内株式 の新興市場の規模および流動性などを総合的に勘案すると、現状での資産残高の拡大が今後も続いた場合、当該ファンドにおける付加価値のご提供が将来的に困難になる恐れがあるとの結論に至り、投資家の皆 様にご迷惑をおかけすることを避けるために、やむを得ず新規のご購入お申込み受付を停止することといた しました。
SBIアセットマネジメントからの案内より
つまり、ジェイクールやその他小型成長株系のファンドに資産が集まり過ぎているのが理由なようです。
小型株は名前の通り、小型です。
そのためちょっとの買い入れ株価は大きく動きます。
おそらく最近のIPOの株価が大きく上がっているのはジェイクールを始めとした小型成長株投資信託の人気の影響が少なからずあると思われます。
その状況で資産が増えれば買える株が限られてしまうため、付加価値の提供が困難となるということです。
つまり、リターンが維持できないということでしょう。
レオスのひふみ投信あたりも小さい相場にクジラがいるとも表現されていましたが、資金が集まりすぎてしまい影響が大きくなりすぎたことで身動きがとりにくくなり、最近は海外株なども買っていますね。
今回、アメリカ株の暴落を発端とした日本株の急落により解約などもあり、だいぶ資産が小さくなった、
そのため動けるレベルに来たよってことなのでしょう。
IPOへの影響も大かも
おそらく買付けを再開すればまた人気となるでしょうからIPO株への好影響は期待できそうですね。
ジェイクールに流れたお金は新規上場後3年までの会社への投資に流れるわけですからね。
逆にジェイクールが買付け停止している間にOne-MHAM新興成長株オープンや岡三-中小型成長株オープン(愛称:スモールモンスターズジャパン)が変わりに人気となっていましたがこのあたりへの影響もありそうですね。
一方、日興グローイング・ベンチャーファンドは買付け停止へ
逆に3月19日から同じくIPOに投資をする「日興グローイング・ベンチャーファンド」が買付けを停止します。
日興グローイング・ベンチャーファンドは下記記事でもジェイクールと一緒にご紹介しましたがIPOを同様に買う人気ファンドです。
IPO株が初値を上回るのは50%とハイリスクハイリターン今日のモーニングサテライトでも特集していましたが今年はIPO(新規上場株式)の当たり年と言われているそうです。全部で90社が新規上場しました。そのうち9[…]
実はジェイクールも日興グローイング・ベンチャーファンドも同じエンジェルジャパン・アセットマネジメント から投資助言をもらっていました。
この影響なんでしょうかね?
もしかしたら再度ジェイクールの資産が増えて買付け停止になれば日興グローイング・ベンチャーファンドは買付けを再開するのかもしれませんね。
まとめ
今回はジェイクールなどの新規買付け再開について見てきました。
IPOにも少なからず影響を与える可能性がありますので注視しましょうね。
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最後まで読んで頂きありがとうございます、