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株価の大底を狙うのは危険。「頭としっぽはくれてやる」の精神で淡々と積み立てよう

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頭としっぽはくれてやる

アメリカが新たな関税を発表するなど様々な要因で2025年に入り、株は大きく下がっていますね。

そのため、そろそろ底だろうという話をいろいろなところで見かけます。

節分天井、彼岸底という投資格言的にも合致した話です。

しかし、ちょっと待ってください。

今回は株価の底なんて専門家でも予想は困難なんですよってお話をしたいと思います。

ちなみにこの話、新型コロナウィルスでの暴落時に書いた話のほぼ焼き直しです。

それだけ重要なことなんですよ。

ちなみにこの記事書いたときがほぼ新型コロナウィルスでの暴落の底の時期とほぼ合致しているという笑

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目次

株価の大底は専門家でも予想は困難

まず知っておいてもらいたいのは株価の大底は専門家でも予想は困難ということです。

とうぜん大底で買えれば大儲けできますから誰もが狙いたいところです。

しかし、大底は誰にもわからないのです。

株価指標はあくまで目安

よく投資の専門家がPERやPBRを持ち出して下げ過ぎだからそろそろ底だろうという話をします。

しかし、

行き過ぎもまた相場

という有名な投資格言があるんですよ。

大暴落や大高騰の際などは加熱気味になって株価は行き過ぎてしまうよってことです。

相場は行き過ぎてしまいますから株価指標や経営指標で分析してもその時点で底がわかるわけないんですよね。

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リーマン・ショック時の日経平均の底はPBR0.81倍

ちなみにリーマン・ショック時の底となったのは2009年3月です。

その時点の日経平均株価のPBRは0.81倍でした。

PBRとは日本語では株価純資産倍率といいます。

簡単に言えば株価と企業の純資産の関係を表すものでその株価の割安性を測ることができます。

何倍だったら割安、割高という基準はありませんが、PBRが1倍という状況はその時点で会社を解散させた場合に株主が得られる(純資産の割当)金額が株価と同じということですから一般的に底と判断されることもあります。

日経平均全体がそれを大きく下回ったのがリーマン・ショックだったのです。

つまり、「行き過ぎもまた相場」だったんですね。

ちなみに2025年3月14日時点の日経平均のPBR(加重平均)は1.37倍です

まだまだ指数的にはリーマンショックでの暴落まではだいぶ余裕がある感じですね。

なお、新型コロナウィルスの暴落時に一番PBRが下がったのは2022年3月16日の0.82倍でした。

リーマンショック時の底とほぼ同じだったんですね。

ですからこのときは結果としてPBRは底の判定として機能していたと言えなくもない結果ではありましたが。

行き過ぎた相場はいつか戻る

前述のように相場は行き過ぎてしまいます。

ですから株価の大底をあてるのは本当に難しいんですよ。

しかし、行き過ぎた相場も結局は平常に戻れば適正な価格となってきます。

ですからこのような異常な状況のときは相場の底をあてると考えるのではなく

「頭と尻尾はくれてやれ」
「2度に買うべし、2度に売るべし」

なんかの投資格言を意識して行動するのをおすすめします。

特に個人的に好きなのは「頭と尻尾はくれてやれ」ですね。

底と天井は狙うな。

美味しいとこだけ食べなさいってことです。

株価の大底を狙うということは頭をなんとしても食べようとしている状況です。

詳しくは以下の記事を御覧ください。

それを諦めて相場が反転したのを確認してから動くことも大事なんですよ。

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またこういう本も出ていますよ。投資格言を勉強したい方にはおすすめ

また、こういうときこそ、優良企業も安くなっていますので四季報などでしっかり分析することも大事かもしれませんね。
詳しくは以下の記事を御覧ください。
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下げ相場での個人投資家の戦い方

それでは個人投資家はどう戦っていけばよいのかを考えて見ましょう。

個人的にはこういうときこそ積立投資がおすすめしています。

つみたて投資がおすすめ

前述したように底値をピンポイントで狙うのは無理であるということはまず認識しましょう。

リーマン・ショック時でも底だろうと思って投資をしたけどまだまだ底が深く挫折してしまう人も多く見かけました。

そうならないためには底値を予想してピンポイントでの投資はおすすめしません。

一番簡単なのは

定期的に自動で投資をする

ことでしょう。

人の心理が入ってしまうと偏りがちになりますし、底が近くなると怖くて買えなくなってしまうなんてことはよくあります。

それを定期的に自動にしてしまって心理を排除してやるのです。

定期的に同じ金額を買っていればドルコスト平均法も働きますしね。

例えばNISAの積立投資枠やiDeCoなどはこの定期的に自動で投資をする仕組みとなっています。

iDeCoは毎月決まった日に自動で購入されますし、NISAの積立投資枠も証券会社や注文方法により毎月、毎週、毎日のような注文が可能となっています。

どちらも税制優遇がありますので積立投資をするならまずおすすめですね。

資金、時期、投資先を分散させよう

積立投資をしない場合でもピンポイントに投資をするのはおすすめしません。

底だろうと思っても2段底、3段底となる可能性も高いです。

ですから資金や時期をできるだけ分散して投資を行いましょう。

投資格言の「2度に買うべし、2度に売るべし」ですね。

また、投資先も分散させるのが良いでしょうね。

まとめ

今回は「株価の大底を狙うのは危険。「頭としっぽはくれてやる」の精神で淡々と積み立てよう」と題して下げ相場での考え方についてみてきました。

どうしても大底を狙いたくなってしまうのもわかりますが・・・

そこはぐっとこらえて淡々と積立投資をするのをおすすめします。

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