2025年の日本では実質賃金が4年ぶりにプラス圏へ戻り、物価上昇率は2%前後で落ち着きつつあります。
それでも「間違った節約」に時間を費やすと、せっかくの賃上げ効果を取り逃してしまいます。
本稿では ①2025年の家計環境 ②やめるべき節約術5選 ③固定費トップ3の削減手順 ④厚切りジェイソン流“9割投資”の仕組み化 ⑤よくある質問――の5ステップで、「節約→投資」へ舵を切る最新版ロードマップを提示します。
2025年の家計環境を俯瞰する
日本の実質賃金は春闘による平均賃上げ率3.7%(見込み)に支えられ、2025年2月に前年同月比+0.3%へ反転しました。
物価はエネルギー下落と政府補助金の継続でCPI上昇率が年2%前後で安定する見通しです
植田総裁も「基調的インフレが目標へ近づけば追加利上げを検討」と発言しており、可処分所得は今後も緩やかな改善が期待できるとしています。
今すぐやめたい「間違った節約術」5選
それでは間違った節約術についてみていきます。
コンビニを絶対に使わない
まずはコンビニを使わないという節約術です。
コンビニは基本定価で高いから・・・ってのはわかりますが、実は時間コストが高く、週5回の寄り道をやめても年3万円程度しか浮かないというデータもあったりします。
優先度を考えることも重要ですね。
こちらの記事でも同様な相談案件がありましたね。

キャッシュレスは使いすぎるから現金を使う
キャッシュレスだとどうしても使いすぎてしまうから現金オンリーという方も多く存在しています。
しかし、キャッシュレスだとポイントが貯まりますし、自動で履歴が残っていますのでうまく管理すればより節約につながるケースも多いですよ。
要は使い方次第です。
私も基本現金はほとんど持ち歩いていない生活をずっと続けていますね。

おこづかいなし
節約のため夫婦ともお小遣いなしなどという生活をしている友人がいます。
しかし、このようなやり方が好きなものも買えずストレスが貯まるんですよ。
それにより夫婦仲に亀裂が走ったり、大型支出につながりやすいという話もあります。
何事もほどほどに・・・
安売り時の“まとめ買い”
最近増えているのが安売り時のまとめ買いです。
これは賞味期限切れなど逆に割高になってしまうケースも多いです。
お米なども精米してから時間が経てば経つほど味が落ちていきますしね。
こちらもほどほどが良いかと思います。
家計簿を毎日記入
家計簿を毎日手書きで書いているなんて方も多いと思います。
家計簿を書くのは現状把握にとても有効ですのでとても良いことです。
しかし、労力に対して節約インパクトが小さく、挫折率が高いんですよ。
それなら家計簿ソフトなどを使って自動化するのがおすすめだったりします。

効果絶大!固定費トップ3削減ガイド
それでは有効な節約はどのようなものがあるのでしょう。
基本的には固定費を削減するのがなにより優先すべきかと考えます。
通信費
まずはなによりも携帯電話などの通信費です。
未だに大手キャリアのフルプランを使っている方も多いですが、これを格安SIMや大手キャリアでも格安プランにするだけでかなりの節約となります。
私はソフトバンクのセカンドキャリアであるUQモバイルを使っていますね。

保険:不要な貯蓄型・医療特約を解約
次は保険です。
多くの場合、保険は掛けすぎている方がほとんどなんですよ。
日本には、健康保険や厚生年金などの公的保険制度が整備されており、一定の保障が受けられます。
まずはこれらの制度を理解し、自分に必要な保障が何かを把握することが重要です。
生命保険も自分が死んで経済的に困る人がいないならまだ必要ないと思われます。
また、わざわざ保険のおばちゃんから買う必要性は高くありません。
知識さえあれば通販型(ネット型)で充分なんですよ。
これは生命保険でも自動車保険でも同じですね。
私の保険に対しての考えは下記記事でまとめておりますので合わせて御覧ください。

また、保険は、営業担当者から“売られるもの”ではなく、自分で“選んで買うもの”です。
下記のような 保険を評価してくれる本なんかも一読しておくとよいでしょう。
保険によってかなり違いがあるのにびっくりすると思います。
サブスク:利用頻度を数値で可視化
次はサブスクです。
多くの方が何かしらのサブスクに加入していると思いますが、使ってないサブスクがないのか確認してみるのも大事です。
サブスクのほうがオトクそうですが、動画+音楽+クラウドで月4,000円超なら定額制より都度課金が割安になるなんてケースもあります。

厚切りジェイソン流「収入の9割投資」を仕組み化する
お笑い芸人・厚切りジェイソンさんは「生活費は年収の1割、残り9割を米国株インデックス(VTI)へ長期投資」というスタイルで資産を築いています。
厚切りジェイソンさんのやり方について詳しくはこちらの本を御覧ください。
ただし、厚切りジェイソンのやり方はかなり極端なので、みなさんが真似をするなら以下のやり方がおすすめです。
実践例
固定費削減額+賃上げ分を給与振込口座から自動で証券口座へ振替
気絶投資法について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

試算例
よくある質問(FAQ)
Q1. 節約と投資、どちらを優先すべき?
変動費の“我慢節約”は限界が早いため、固定費の削減→投資が最短ルートです。通信・保険・サブスクの3本柱で年10万円以上を捻出し、積立設定しましょう。
Q2. 投資が怖いのですが?
インフレ率は今後2%前後で推移する見込みです
預金金利0.02%では実質目減りします。まずは新NISAの非課税枠を活用した低コストインデックスを月1万円から始め、慣れたら増額するのがおすすめです。
まとめ
今回は「間違った節約術を捨てて年100万円貯める!厚切りジェイソン流「お金の使い方」徹底解説」と題して節約して投資に回すという厚切りジェイソンさんの方法について見てきました
まとめると以下の通り。
「節約=我慢」から「固定費削減+自動投資」へ発想を転換し、2025年の賃上げモメンタムをしっかり自分の資産に取り込みましょう!
なお、NISAを使うならクレカ積立や投資信託保有でポイントが貯まるSBI証券がおすすめですよ。