1月に公務員やサラリーマンでも加入できるようになりましたのでiDeCo(個人確定拠出年金)をやっている人はかなりすごい勢いで増えているそうです。
また、企業型確定拠出年金の加入企業も時流に乗って徐々に増えていっています。
しかし、実際やってる人の8割は運用商品として定期預金を選択していると某証券会社の人がおっしゃっています。
そもそもiDeCo(個人確定拠出年金)って何?って方はこちらの記事から御覧ください
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はかなりお得で良い制度です。その反面、株式投資などの資産運用などの経験がないとかなりわかりにくく難しい制度でもあります。そのため「お金に生きる」でもかなり力を入れて記事を書いてきました[…]
確定拠出年金は8割の人が定期預金を選択している
今回はもし、全額を8割が選択しているという定期預金などの元本確保型商品を選択した場合、どうなるかを考えて見たいと思います。
※:加筆修正しました。
イデコの手数料無料とうたっているけど証券会社が増えているけど
先日、SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」が手数料を無条件でゼロにすると大々的に発表しました。
また、楽天証券 確定拠出年金も対抗して無条件で手数料ゼロとしました。
それに対抗するようにマネックス証券 iDeCo、松井証券のiDeCo、無条件で手数料ゼロで参入しています。
広告等では手数料ゼロを全面にうたっていたりもします。
そのため、iDeCoに関する諸経費が全て無料になるように勘違いしている人も多いようです。
しかし、それはSBI証券、楽天証券などの金融機関それぞれの取り分がゼロなだけです。
実はそれ以外に以下のお金がかかってきます。
まず、加入時、移管時には以下の手数料を国民年金基金に払います。
加入時・移換時の手数料:2,777円(国民年金基金連合会)
多分審査なんかにかかる経費なんでしょうかね・・・
次に加入している最中は以下の経費がかかります。
国民年金基金連合会:103円/月信託銀行 :64円/月合計:167円/月
そうです。毎月手数料が最低167円がかかっているのです。
個人的に信託銀行の費用は仕方ないにしても国民年金基金に払う103円は何に使ってるのか謎ですしなんか納得できません(笑)
ちょっと納得できない点をまとめてみましたので下記記事も合わせて御覧ください。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の手数料は大きく分けて3つの機関に支払います。一つは運営管理機関と言われるイデコの窓口となる金融機関に対しての手数料。もう一つは事務委託先金融機関といわれる「資産管理サービス信託銀行」[…]
信託銀行と国民年金基金連合会の取り分がかかる
つまり、運用に成功しようが失敗しようが167円かかるのです。
そのため毎月167円を超えた利益がでないと必ず赤字になってしまいます。
私の場合67,000円(付加年金加入の場合の満額)、上限をiDecoに回しています。
167円の投資額に対しての割合は
167/67000 ⇨0.249%
そうです。放置しておいても0.249%減っていく計算なんです。
公務員の人など上限がもっと低い人や少ない金額を積み立てている方はもっと比率は大きくなります。
元本確保型商品を選択すると目減り
ちなみに元本確保型商品はSBI証券では以下の4つが用意されています。
あおぞらDC定期(1年)0.020%
スルガ確定拠出年金スーパー定期(1年)0.010%
有期利率保証型確定拠出年金保険(5年)0.005%
住友生命確定拠出年金保険(単位保険別利率設定型/5年)0.005%
どれも0.249%以下です。
0.249%は月ごとの話ですから多少計算が変わりますが、定期預金にすれば手数料負けして目減りしてしまう計算なのです。
例えばこの中で一番利率の良いあおぞらDC定期(1年)でも0.020%しか利率がありません。
67,000円の投資に対して1年で13.4円しかつかないのです。
もちろん手数料は月に対してかかり、利率は投資金額の残高に対してかかりますが手数料をペイできるのは・・・・。
もちろん節税効果がありますので完全なマイナスではありませんが気持ち悪い話ですよね。。。。
ちなみに楽天証券やマネックス証券など他の金融機関でも元本確保型は商品及び利率は対して変わりませんので同様の話になります。
まとめ
元本確保型商品のみを選択するということは節税効果を得ることはできますが手数料を毎月取られるだけの阿呆らしい選択です。
できれば投資信託を混ぜるなどしましょう。
ある確定拠出年金セミナーで担当者(証券会社やファイナンシャルプランナー)の人へ質問コーナーでおすすめ商品を聞かれたら「なんたら定期預金」が一番おすすめですと答えてました。
その証券会社の担当者やそのファイナンシャルプランナーのレベルが低いのかそれとも知っててそういってるのかはわかりませんがそういうことを言う証券会社及び担当者、ファイナンシャルプランナーとは付き合わない方が正解だと思います(笑)
もしどれを選べばよく分からない方は分散していて信託報酬の安いバランスファンドなんかが良いと思います。
私はこんな感じにしています。
前回の私のNISA戦略に続いて今回は私のiDeCo(個人型拠出年金)戦略をお話したいと思います。iDeCoの特徴を押さえるまず一番のポイントはこれです。DeCoの特徴を押さえておくことです。売買利益が非課税例えばiDeCoの[…]
また、アセットアロケーションも考えると良いでしょう。
下記のブログにも書いていますが年金機構や成績のよいバランス型ファンドの真似するのも良いですね。
アセットアロケーションをどうするかで投資結果の9割が決まると現代ポートフォリオ理論では言われています。デイトレードやIPO投資などの短期的な投資の場合はそうでもないと思いますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAは長[…]
iDeCo(イデコ)は受け取り方もあらかじめ考えておきましょう
個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCO)の受け取り方は注意が必要このサイトでも何度かお話してきましたが個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCO)は本当にお得な制度です。しかし、注意しなければならないのがあります。それは60[…]
また、定期預金を選択する場合にはこんな裏技もあります。
このサイトで長いこと人気記事となっているのが下記の個人型確定拠出年金(iDeCo)で定期預金を選択するとどうなるか?です。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://ideco-ipo-nisa.com/[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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