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三菱UFJ銀行ぼったくり投資信託

銀行の投資信託販売の闇。【三菱UFJ銀行編】

金融庁が顧客本位の販売をしているのかをわかりやすくするため、投資信託を販売する銀行・証券会社に対して比較可能な共通KPIと考えられる3つの指標を公表することを求めています。それに応じた形で先日はネット証券大手4社が投資信託の統計情報を発表。それに続いてメガバンクなど銀行もぞくぞく共通KPIやそれに付随したデータを出し始めました。

今回はそのうち三菱UFJ銀行が発表データについて詳しく見ていきます。

三菱UFJ銀行の投資信託販売についての統計資料


先日のネット証券大手4社に続きメガバンク等の銀行も共通KPI等のデータを発表しました。これは金融庁が2018年6月に公表した「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」に基づいたものになります。三菱UFJ銀行はそれ以外にも様々な資料を出していますね。今回はその資料を読み解いて行きます。


【三菱UFJ銀行】投資信託保有者のプラス割合58%

まずは共通KPIの投資信託運用損益別顧客比率です。簡単に言えば今投資信託を持っている人の損益割合がどうなっているかってことですね。

これによると3月末時点で投資信託を保有する顧客のうち評価損益がプラスの顧客は全体の58%でした。ちなみにこれはすでに売却している人は含まれません。銀行全体のデータですと55%でしたからすこしだけマシな感じなっていますね。しかし、同じ時期のSBI証券の評価損益がプラスの顧客は64.7%ですからそれと比較するとかなり悪いとも言えますが・・・

三菱UFJ銀行投資信託運用損益別顧客比率-min
出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

すでに売却した分も含むと67%の人がプラス

また、さきほどのデータにすでに売却した人も含めるとプラス割合は67%でした。こちらは三菱UFJ銀行が独自に発表したデータとなります。ちなみにSBI証券も同様のデータを独自に発表していましたがこちらは71.1%がプラスでした。
三菱UFJ銀行実現損益投資信託-min
出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

投資信託預かり残高上位20銘柄(共通KPI)

合わせて共通KPIの投資信託預かり残高上位20銘柄が公開されています。これは正直ひどいです・・・・ほとんどが高コスト。リスクが高い割にリターンがあまり高くない。コストが1%を割っているのが2つだけという・・・

残高加重平均のコストでも1.90%と2%近くになってしまっています。金融庁から名指しされた悪名高い毎月分配型も多くラインナップされていることも気になります。

資料では20銘柄中18銘柄はプラスと大きくうたっていますが昨今の株高を考えれば当たり前の話なんですよね・・・個人的にこの中にある投資信託で買いたい、もしくは買ってもいいものは一つもありません。

言葉は悪いですが、簡単に言えば手数料がバカ高いボッタクリ商品を情報弱者に大量に売りつけていると考えられる結果です。

銘柄名 コスト リスク リターン
1 UBSオーストラリア債券オープン(毎月分配型) 1.61% 9.47% -0.41%
2  新光 US REITオープン 2.19% 15.12% 6.41%
3 ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド 1.84% 8.83% 5.29%
4 三菱UFJ インデックス225オープン 0.78% 16.24% 13.16%
5 LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型) 2.44% 17.17% 2.67%
6 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 2.25% 10.48% 6.48%
7 ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型) 1.51% 13.33% 3.27%
8 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド 3.02% 16.85% 13.71%
9 三菱UFJ 外国債券オープン(毎月分配型) 1.30% 8.21% 3.35%
10 トレンド・アロケーション・オープ 1.60% 5.38% 3.15%
11 ワールド・リート・オープン(毎月決算型) 2.21% 14.17% 4.61%
12 インド債券オープン(毎月決算型) 2.27% 13.12% 5.54%
13 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) 2.16% 15.80% 7.79%
14 三菱UFJ 新興国高利回り社債ファンド 通貨選択シリーズ 2.49% 20.40% 2.86%
15 三菱UFJ Jリートオープン(3ヵ月決算型) 1.51% 13.26% 3.32%
16 フィデリティ・世界3資産・ファンド (毎月決算型) 1.72% 9.39% 5.48%
17 ピムコ・グローバル・ハイイールド・ファンド(毎月分配型) 2.16% 9.65% 6.11%
18 三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ 2.29% 20.08% 3.40%
19 イーストスプリング・インドネシア債券オープン(毎月決算型) 2.32% 16.31% -1.29%
20 三菱UFJ TOPIX・ファンド 0.79% 15.38% 5.40%

出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

ちなみにつみたてNISAは金融庁がそのようなボッタクリ商品を排除するために対象とする投資信託の条件を厳しくしています。インデックス型の投資信託で国内資産を対象とするもので0.5%以下(税抜)、海外資産を対象とするもので0.75%以下(税抜)、アクティブ型だと国内資産を対象とするもので1.0%以下(税抜)、海外資産を対象とするもので1.5%以下(税抜)となっています。つまり、今回の三菱UFJ銀行が売っている商品は金融庁がNOを突きつけた商品ばかりを売っていたとも言えます。これは正直いただけません・・・顧客本位とはとても言えませんね。あくまでも過去の結果ですが・・・

つみたてNISAの適合の条件はこちらの記事を御覧ください。

コストとリターンのバランス

次に共通KPIの上位20銘柄のコスト・リターンです。両者に明瞭な関係が認められず、コストに見合ったリターンは必ずしも実現していないということがいえます。この辺りはウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理でもうたわれている話ですが、投資初心者の方だと認識がないところでもあります。

三菱UFJ銀行コストリターン-min
出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

投資信託ラインアップ

次に2018年3月時点での投資信託ラインアップです、これもかなり微妙です。ノーロード商品が全体の19%しかないのです。ノーロードとは買い付け手数料が無料の投資信託のことでネット証券で売れているのはほとんどがノーロード商品です。このことからも顧客本位ではなく自社の利益を考えているということがわかりますね。また海外債券とくにハイイールドやエマージングといったかなりリスクが高い商品の比率も高くなっているのが気になるところであります。銀行で投資信託を買うのは投資初心者が多いと思いますがその方たちに売る商品としてはどうなんだろう。。と感じてしまいます。

三菱UFJ銀行投資信託ラインナップ-min
出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

FP2級資格の取得率

最後にFP(ファイナンシャルプランナー)2級の取得率です。これを資料の一番始めに載せていますので自信があるのかもしれませんね。しかし、お客さんに仕事として投資信託を売っている方で持っていない方がいるのが逆にびっくりするレベルなんですよね。私もFP2級は持っていますが勉強時間は30時間程度で合格しました。もちろん資格をもっていなくても知識がある人はたくさんいますが、仕事で金融に携わっているのにそのくらいで取得できるレベルの資格を持っていないのに違和感しかありませんね。

FP2級-min
出所:三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行の取組状況(2018年3月時点)」 より

まとめ

今回は「銀行の投資信託販売の闇。【三菱UFJ銀行編】」と題して三菱UFJ銀行の投資信託販売に関する統計データをみてきました。

ネット証券4社と比較して結構ひどい状況なのがより分かってきましたね。特に投資信託預かり残高上位20銘柄でわかった実際に売っていた商品が強烈すぎます・・・銀行も営利目的の団体ですから自社の利益を考えるのは当然でしょう。しかし、顧客の利益を考えずに目先の利益ばかりみてればいつか足元を掬われそうな気がしますね。

特に三菱UFJ銀行はグループ企業の三菱UFJ国際投信がeMAXIS Slimシリーズというすばらしい投資信託を出しているのですからそちらをもっと積極的に売れば良いのに・・・。まあ、儲からないんでしょうね。

今回の件だけでなく他の件も含めて金融庁が動いてもすぐに銀行の方針や考えが変われるとは思えませんし、自分たちがぼったくられないように金融知識をつけるのが一番だと思います。

お金にいきるでもそれを応援するような記事を出せるように心がけていきたいですね。

ネット証券4社の発表については下記を御覧ください。


金融庁が発表した統計データについてはこちらをご覧ください。

読んでいただきありがとうございました。

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