日本人のお金のセンスはかなり劣っている・・・自分のお金のセンスを測る方法

日本人は欧米各国と比べてかなりお金の知識が不足していると言われています。

そんな中、日本証券業協会が“人生100年時代”を見据えて、これからのお金との向き合い方や証券投資について学び、考えてもらうことを目的として、東京大学教養学部教養教育高度化機構ブランドデザインスタジオとのコラボレーションによる取り組み『100年大学 お金のこと学部』を2018年8月1日より実施することになりました。

お金のことを学ぶ機会は日本であまりありませんからよい取り組みですね。

それを記念して自分のお金のセンスがわかる「お金のセンス」配信開始しました。

今回はこの『100年大学 お金のこと学部』と「お金のセンス」について見ていきます。

100年大学 お金のこと学部とは


100年大学 お金のこと学部についてあまり具体的なものはまだでてきていませんが下記のような取り組みのようです。

より多くの方々にお金や証券投資と向き合うきっかけを作るため、様々な施策を展開するほか、100年大学の学生代表としてタレントの生駒里奈さんを起用し、様々な面で取り組みにご協力いただきます。当協会では、お金や証券投資に興味を持つ人にはもちろんのこと、自分には関係ないと考えていたり、ハードルを感じている若い世代の方々にも、“人生100年時代”といわれる現代において、お金や資産形成のための証券投資についてしっかりと学び、積極的に向き合っていただくことで、より良いライフデザインの一助になればと考えています。 出所:日本証券業協会

個人的にはお金の授業は義務教育でやるべきと思っているくらいですから、このような取り組みはとても歓迎しています。どんどん広がっていくことを期待します。

日本の金融教育は劣っている

特に日本は金融教育が他の国と比較しても大きく劣っていると言われています。

金融資産内訳

日本人の金融資産における現金預金の占める割合は約52%、対してアメリカは約14%しかありません。逆に株と投資信託合わせて日本では約14%なのに対してアメリカは約46%と大きな差があります。

これだけ差があるのはいろいろな要素があると言われています

日本人の気質
制度がわかりにくい
老後の不安
株が下がったときや年金の運用がマイナスになったときだけ騒ぐ報道の問題
投資は損をするという印象(報道の影響が大きい)
教育の問題 など

とくにその中でも大きいのは教育の問題だと個人的に思います。お金や投資についての教育というのがほとんど行われていないことで、投資は怖いものと認識してしまっている方が本当に多いです。

私自身も何度も経験がありますが、株式投資が好きって言うだけで好奇な目で見られたり心配されたりします。

報道の偏重も大きな問題な気もします。それにより投資は損するという印象、老後不安も生まれているのでしょう。

国民年金の運用なども損をしたときには年金が溶けた!!と大きく報道されるのに利益がでたときはさらっとですしね・・・。

行動経済学では「人は得をしたときより損をしたときのほうがより感情が動く」と言われています。そのためそれらの報道により悪い印象が残っていることが大きいのでしょう。

このサイトで何度も個人型確定拠出年金(iDeCo)つみたてNISAなどかなり優遇されたありがたい制度をご紹介しています。

これらは「貯蓄から投資へ」という政府主導の動きによるところが大きいです。

しかし、今の国民の金融リテラシーが低い状態で「貯蓄から投資へ」という政策をおこなったところでなかなか浸透しないんですよね。

個人型確定拠出年金(iDeCo)というかなり有利な制度ですらまだ100万人の加入者つみたてNISAで51万口座ですからね・・

日本人は実際に金融知識が少ない

また、実際に金融知識も他国と比べると低いというデータもでています。下記は知るスポットが行った「金融リテラシー調査」の結果です。金融問題をどれだけ解けたのかの平均です。日本は47%に対しアメリカは57%と10%近く差があるのです・・・

金融問題結果

全ての項目でアメリカのほうが上となっており、アメリカと比べて日本はだいぶ金融知識が薄いと言えます。ちなみにヨーロッパの国々と比べてもだいぶ劣る結果となっておりました。

中でも特に複利の項目などは日本が43%なのに対して、アメリカは75%と大きな差があります。

消費者金融問題があれだけ大きくなったのもこの複利に対する金融知識が不足している人が多かった事が大きかったのでしょう。

こういったことからも自身のお金のセンスを知っておいて勉強することが大事であることがわかりますね。

お金のセンス

お金のセンスは自分のお金のセンスを測ることができるテストコンテンツです。つまり、自分自身の金融リテラシーがわかるってことです。

「お金のセンス」は、お金の歴史や価値など、お金にまつわる10問の問題で構成されたどなたでも取り組みやすい内容のテストです。解答すると、正答率と解答スピードに基づきご自身のお金のセンスが数値化され、お金に対する理解度がレーダーチャートで表示されるほか、全国ランキングを知ることができます。さらに受験後のアンケートにご回答いただくと、都道府県別の順位や年代別の順位といった詳細なランキングを閲覧することができます。

私のお金のセンス結果

私もやってみました。私のお金のセンスは98ptだそうです。(100pt満点)クイズには全問正解しましたが、回答時間が遅かったのがあったのかな?

問題は行動経済学あり、歴史問題あり、で結構面白い感じでしたね。

ちなみにお金のセンスは下記サイトからできます。ぜひやってみてくださいね。

>>100年大学特設サイト

お金のセンスを上げるためには

お金のセンスを上げるには勉強するしかないと思います。もちろん実践も大事ですよ。身銭を切る場合と切らない場合では真剣さがだいぶ違いますしね(笑)

世界的な投資家として有名なジム・ロジャースはお金の教育のために娘に成人するまでに必要なお金を一括で渡してあとは君の好きなようにしなさい。としたそうです。それは極端な例ですがお金の知識は生きていくために本当に必要ですから小学校の科目としてお金の勉強があってもいいように思います。

ジム・ロジャーズのお金の教育に興味ある方はこちらからどうぞ

まとめ

今回は「自分のお金のセンスはどれくらい??日本証券業協会が「お金のセンス」配信開始!」と題して日本証券業協会が新しく始めた『100年大学 お金のこと学部』と自分のお金のセンスを測ることができるテストコンテンツ「お金センス」についてみてきました。

日本は先進国でもお金の教育が遅れていると言われています。まだ具体的にどのようなことが行われるのかわかりませんが、この取組でそれが少しでも改善することを期待したいですね。

読んでいただきありがとうございました。

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