毎月恒例となりましたが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の12月までの加入者状況が国民年金基金連合会によって発表されましたのでご紹介します。最近少し伸びが鈍くなってきたものの8月に100万人を突破。そして12月で110万人を突破しましたね。
それでは12月のデータを見ていきましょう
合わせて2018年3月時点の統計データも発表されていますのでこちらもどうぞ
久しぶりに運営管理機関連絡協議会の確定拠出年金の統計データが更新されました。前回発表されたときは預金や保険を選択する人が圧倒的に多く投資信託が35%しかいないというかなり衝撃的なデータでしたね。詳しくは下記記事を御覧ください。[[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の12月までの加入者推移
12月の加入者の伸びはどうだったのでしょうか?順番に見ていきましょう。
(出所:国民年金基金イデコWEBページ)
平成30年12月時点の加入者は
第一号加入者が142,921人(うち当月新規加入者数3,076人)
第二号加入者947,176人(うち当月新規加入者数30,203人)うち共済組合員230,830人(うち当月新規加入者数9,847人)
第三号加入者が34,232人(うち当月新規加入者数1,174人)
となっています。
トータルでは1,124,329人(うち当月新規加入者数34,453人)
と今月も全体で34,453人の新規加入者がありました。先月は27,926人でしたから大幅に増えています。
株式相場があまり良くない状況じゃなかったのですが増えているんですね。
登録事業者数も385,347事業所とこちらも少しずつですが増加していますね。
先日、イデハラについて書きましたがここに入っている事業所は問題ないところってことです。
イデハラがなくなればもっと加入者が増えるでしょう。
総務、人事、経理の担当者の方はお願いですから個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の知識をつけてください。
先日、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を勧めておいた友人から連絡がありました。会社の総務担当に話をしたら個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入をやめてくれっていってきたとのこと。詳しく話を聞いてみるとこう言わ[…]
ちなみに第一号加入者は自営業の方、第二号加入者は会社員の方、共済組合員は公務員の方、第三号加入者は専業主婦の方です。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)掛金額分布
加入者状況と合わせて加入者の掛金額の分布及び平均も発表されていましたので合わせてご紹介します。
(出典:国民年金基金イデコWEBページ)
こちらは先月までとそれほど変わっていませんね。 ただし、ずっとその傾向ですがすこしずつ平均が下がってきています。これは初期に加入した人の方が、意識高いと言うかイデコにより強い興味を示しているため高い金額を掛ける人が多くなるための現象だと思われます。
自営業者である第一号平均がすこし増えて第2号と第3号が少し減った感じです。
第一号加入者は2つの山がある感じですね。
1つは65000円超えのおそらく満額もしくは67000円加入者の方です。
第一号加入者の内20%くらいがこちらとなっています。。
逆に15000円〜10000円の方も22%くらい
10000円〜5000円の方も25%くらいと合わせて半分近くがここに分布されています。
かなり両極端な結果となっています。
おそらく国民年金基金と両方掛けている方もいるようですのでそのあたりもあるかもしれませんね。
個人的には国民年金基金はオススメできかねる商品なんですがね・・・・
第二号加入者は加入できる満額を掛けている方が多いようです。
10000円〜15000円までと20000円から25000円が飛び抜けて多くなっています。
第三号加入者の方も第三号加入者が加入できる最高である20000円〜が7割近くを占めていますね。
第三号加入者は節税にはあまりならない部分もあるので加入する際は少しご注意ください。
iDeCo(個人型確定拠出年金)はかなりお得な制度ですので加入者がすごい勢いで伸びています。また、いろんなところで話題になっていますので飛びついて加入する人も多いでしょう。しかし、ちょっと冷静になってください。実はi[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と同じ枠で選択をすることになる制度として国民年金基金という制度があります。そう。優香がCMしているアレです。個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)をやってらっしゃる方は国民年金基金連[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)掛金の平均
掛金の平均は
第一号 27,375円
第二号 14,193円
企業年金ありの場合は10,606円(上限2万円or上限1万2千円)
企業年金なしの場合は16,173円(上限2万3千円)
共済組合員の場合は10,991円(上限1万2千円)
第三号 15,484円(上限2万3千円)
となっています。
全体平均だと15,915円となっています。
すべてのカテゴリーで掛け金額平均は少し落ちてきましたね。
これは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)がある程度興味ある人達の加入はおわり、噂を聞きつけて加入する人が増えていることも大きいかもしれません。
ちょっと試しに少額から加入しておこうかってな感じですね。その方たちは投資経験ない方が多いでしょうからそれも一つの方法かもしれませんね。
また、今後は掛け金上限をあげようという話も出ていますので実施されたらどう影響するのか見ものですね。
先日、確定拠出年金について新聞各紙で報道がありました。厚生労働省が確定拠出年金の60歳までの加入期間を65歳まで延長する検討に入ったという記事です。具体的に年明けから議論し、2020年の通常国会で改正案を提出する予定とまでなっていますのでそ[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の年単位拠出
次に今年から可能となった年単位拠出している方の人数を見てみましょう。
(出典:国民年金基金イデコWEBページ)
今の所、年単位拠出をしている方は18,968人(1号1,815人、2号16,512人、3号641人)と全体の1.87%とかなりの少数派になっていますね。
先月と比較すると少し増えています。掛け金が少ない方は手数料負担をへらすことを考えると年単位も検討してみてもよいかもしれませんね。
年単位拠出については下記の記事を御覧ください。
先日ようやく個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の所得控除証明となる平成29年度小規模企業共済等掛金払込証明書確定拠出年金(個人型年金)が届きました。長い書類名ですね(笑)そこにちょっと気になる記載がありましたので今回はそち[…]
iDeCo+(中小事業主掛け金納付制度)の実施事業主
今回からiDeCo+の実施事業主数と加入者数が発表されていますのでご紹介しておきましょう。iDeCo+とは簡単に言えば従業員に変わって会社が個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の一部の掛け金を払ってくれるってことです。退職金の代わりや福利厚生の一環として加入するケースが多いですね。
160事業主。1,077人が加入しています。
iDeCo+はまだまだマイナーな制度のわりには意外と?加入している事業主が多いようです。
iDeCo+について詳しくはこちらの記事をどうぞ
5月に確定拠出年金に関する法律が改正されました。(確定拠出年金法等の一部を改正する法律)特に大きな影響を与えそうなのが運用商品の提供数を35本に制限するルール(35本制限)。デフォルト商品(初期商品)を元本保証以外にできるル[…]
2018年5月に確定拠出年金に関する法律が改正され個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に中小事業主納付制度という新しい制度誕生しました。愛称も「iDeCo+」(イデコプラス)に決まり、政府も導入企業を増やそうとしています。しかし[…]
まとめ
今回は12月の個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者推移及び掛金額を見てきました。
まだまだ認知ができていないと思われるイデコですが加入者は増え続けていますね。また、つみたてNISAの加入者数が3月までで50万人(イデコと重複が多そうですが)ですから積立投資をする方がどんどん増えているのは確かです。
先日、金融庁がつみたてNISA、NISA、職場つみたてNISAの現状についての統計データなどを発表しました。今回はこの統計データの内容を詳しく見ていきたいと思います。ちなみにiDeCoの統計情報や、投資信託の統計情報と比べる[…]
現状、株式相場を中心にあまり良い状況ではありませんが、今後20年、30年後を考えると誤差の範囲とも考えられますし、早くに始めるのがおすすめですよ。
今後の超長期的な視点からみた相場予想はこちらをごらんください。
2018年の相場は波乱な感じに終わりました。iDeCoやつみたてNISAをやっている方の大半はマイナスとなった2018年だったと思います。今後つみたて投資をするのに不安を感じてしまった方もいるかもしれませんね。それでは今後長い目で見[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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