2019年9月時点のNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの利用状況調査が金融庁より発表されました。
特に注目すべき点はつみたてNISAの加入者がかなりうなぎのぼりに増えていることでしょう。
また、NISAも2024年からは新制度になったり、ジュニアNISAが終了する予定ですからそのあたりも含めて今回は金融庁が発表したNISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査を読み解いていきます。
新NISA制度についてはこちらの記事を御覧ください。
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの口座数
まずはNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)の口座数から見ていきましょう。
口座数 | |
NISA(一般・つみたて)合計 | 1,340万7,221 口座 |
一般NISA | 1,170万1,321口座 |
つみたてNISA | 170万5,900口座 |
ジュニアNISA | 34万2842口座 |
出所:金融庁「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2019 年9月末時点)」より
NISA口座数推移
NISAは1,179万1,321口座と歴史が長いこともあり一番多くなっています。
ただし、最近はつみたてNISAができたこともあり、あまり増えてはいないようです。
2019年3時点では1,155万823口座でしたから半年で15万口座程度しか増えていません。
ちなみにNISA口座はつみたてNISA口座と合わせて一人1口座しか作れません。ですから日本人の10人に1人はNISA関連の口座を持っている計算となります。NISAは金融機関が一時期ノルマのために口座開設を稼ぎまくってほとんど活用されていない口座も多くあるようですから実際のアクティブ口座があるのかが怪しいところですけどね・・・
私も知り合いの銀行員に何度勧誘を受けたことか。。。
つみたてNISA口座数推移
つみたてNISAは179万5,900口座となっています。
つみたてNISAは昨年(2018年)からスタートした新しい制度ですが、2019年3月時点では127万4,188口座でした。
今回2019年9月時点で179万5,900口座ですから半年で約52万口座増えた計算となります。
結構な勢いで増えていっています。
つみたてNISAってなに?って方はこちらの記事を御覧ください。
ジュニアNISA口座数推移
ジュニアNISAは34万2,842口座でした
2019年3時点では31万8,267口座でしたから半年で2万口座程度しか増えていません。
需要があまりないみたいですし、終了するのも分からないでもないところですね。
下記記事にも書きましたが、実際、ジュニアNISAで購買されている商品を見ても子供の将来のため・・・っていう感じは全くしませんしね。
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの買付額
次にNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)での買付額を見ていきましょう。
買付額 | |
NISA(一般・つみたて)合計17 | 17兆6,067億4,180万円 |
一般NISA | 17兆3,731億5,288万円 |
つみたてNISA | 2,335億8,892万円 |
ジュニアNISA | 1,518億3,489万円 |
出所:金融庁「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2019 年9月末時点)」より
NISAでの買付額
NISAは17兆3,731億3,280万円と当然ながら一番多くなっています。
1口座あたりに換算すると約148万円となります。
NISAは2014年からスタートしていますので、5年ちかく経っている制度で現状年間120万円が上限ですから使っている方は使っているけど・・・って状況ですね。
ちなみに2019年3月時点では16兆3,533億6,099万円でした。
半年で1兆円近く増えていますね。
つみたてNISAでの買付額
つみたてNISAは2,335億8,892万円となっています。
1口座あたりに換算すると約13万円となります。
こちらは昨年スタートした制度で上限が年間40万円ですからその4分の1程度は使われていることになりますね。
上限までの方が多くて少しの方も多いというかんじかもしれません。
ちなみに2019年3月時点では1,332億573万円でした。
半年で1,000億円近く増えていますね。
ジュニアNISAでの買付額
ジュニアNISAは1,518億3,439万円となっています。
1口座あたりに換算すると約44万円となります。
こちらは2016年からスタートした制度で上限は年間80万円となっています。
ちなみに2019年3月時点では1,303億3,372万円でした。
半年で215億円近く増えています。
意外?に使われている印象です。
NISAファミリーの年代別の利用状況