「収入」と「所得」の違いを知っていますか?わかりやすく解説

またまた読者様からご質問をいただきましたので解説していきます。

ご質問のもとになったのは以下の記事。

要約すると以下のご質問でした

事業収入と事業所得の違いについて解説してください

新型コロナウイルス感染症関連では国や自治体から様々な給付金、助成金、補助金、協力金がでています。

これが適用される条件がかなりバラバラでややこしいんですよ。

そこで多く使われる言葉に「事業収入」や「事業所得」など似た言葉があり、それぞれ言葉の意味をしっかり理解していないと間違えてしまいやすいんですよ。

例えば今回のもとになった国民健康保険料の減免制度は事業収入等の減少額が、前年の当該事業収入等の額の10分の3以上が大前提となります。

また、前年の合計所得金額が1,000万円以下であることという条件もあり、減免される金額は前年の所得金額で決まってきます。

収入と所得の内容がわかっていないとかなりややこしい条件となっていますね・・・

今回はこのご質問をもとに「収入」と「所得」の違いを解説していきます。

収入と所得の違い

それでは収入と所得の違いについて見ていきましょう。

収入とは入ってくるお金のこと

収入とはかんたんに言えば入ってくるお金のことです。

事業を営んでいれば「売上」にあたるものが収入です。

これが「事業収入」ですね。

ですから今回ご質問いただいた国民健康保険料の減免制度は売上が3割減っていることが条件ということです。

基本的には不動産所得など事業所得以外でも考え方は同じです。

必要経費等を控除する前の元が収入になります。

給与収入は給与額面のこと

会社から給料をもらっている人は所得税や住民税、社会保険(厚生年金保険料や健康保険、雇用保険)などを引く前の給料金額と賞与金額を合計したものが「収入」になります。

給与収入」です。あまり使わない言葉ですけどね。

「年収」も基本的に同じ意味合いとなります。

給料・賞与。さらには会社から無償で受け取ったもの等があればそれら現物支給分や経済的利益分も含めて考えます。

源泉徴収票で言えば支払金額に書いてあるものですね。

所得は必要経費を差し引いた残り部分

次に所得です。

所得は「収入」から必要経費を引いて残った部分のことを指します。

税金の計算等はこちらをベースに行いますね。

事業を営んでいる人の場合には「事業所得」ですね。

利益」にあたる部分です。

例えば小売店の場合にはお客様に売った金額が「事業収入」

売る商品を仕入れるために買った「仕入」や「支払家賃」、「水道光熱費」などお店を運営するために必要な経費を差し引いたものが「事業所得」となります。

今回ご質問いただいた国民健康保険料の減免制度は前年の利益が1000万円を超えていると対象外、また減免の計算も前年の利益をもとに計算されるということです。

こちらも基本的には不動産所得など事業所得以外でも考え方は同じです。

必要経費等を控除したあとのもとが所得です。

給与所得とは給与所得控除を差し引いた部分

会社から給料をもらっている人の場合には「給与所得控除」を差し引いたものが「給与所得」となります。

ちなみに給与所得控除というのは会社員の方の必要経費にあたります。

会社員の方などが必要経費を計算して確定申告をするのは大変なのでこんなもんだろと概算で計算されているのです。

かなり大きめに設定されていますのでほとんどの方にとって有利な制度なんですよ。


関連する用語解説

「収入」と「所得」とよく混同してしまうケースが多い用語が他にもあります。

合わせて解説しておきましょう。

年商

まずは年商です

年商とは簡単に言えば事業の一年間の総売上高のことです。

「収入」とほぼ同じ意味合いですね。

年商◯億円とかいうと凄そうに見えると思いますが、実は儲かっていないケースも多かったりします。

年商でわかるのは事業規模くらいということを知っておきましょうね。

よく詐欺師が自分を大きく見せるために「年商」を使うんですよ。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

年収

次は年収です。

年収とは一般的に会社員の1年間の給料総額を示すものです。

所得税や住民税、社会保険(厚生年金保険料や健康保険、雇用保険)などを引く前の給料金額と賞与金額を合計したものになります。

年末調整でもらった源泉徴収票で言えば支払金額に書いてあるものが年収になります。

こちらは「給与収入」と同じ意味ですね。

ちなみに月収になると1ヶ月あたりとなります。

手取り収入

手取り収入は言葉の意味そのままですが、自分の懐に入ってくる金額になります。

銀行口座に入ったお金と思えばよいでしょう。

前述の年収から所得税や住民税、社会保険などを引いたものになります。

自分が自由になるお金ですから投資や保険などの金額を考える際に参考にしやすいのがこの「手取り収入」ですね。

ですから多くは給与所得者に使われる言葉になります。

ただし、事業を営んでいる方でも業種によっては源泉所得税を引かれますのでその場合には手取り収入という言葉も使われます。

また、よく手取りと年収も混在して話が噛み合っていないケースも多いのでどちらの話をしているのかを考える必要があります。

額面年収、額面給与、税込年収、

次に額面年収です。

額面年収は給与収入や年収と同じ意味です。

所得税や住民税、社会保険等を引く前ってことですね。

年収とだけいうと手取りを言ってしまう人も多いですからわかりやすいように額面という言葉を入れているだけです。

会社によって財形貯蓄や確定拠出年金のマッチング拠出持株会の拠出金、社宅の個人負担分、組合費などを給料から控除しているケースもありますので手取り収入では単純な比較ができないんですよ。

そこでその人の本当の給料を知るために「額面年収」が使われやすいですね。

転職の際に前職の年収と聞かれたら「額面年収」で答えるのが正解でしょう。

また、「額面」とだけいうケースや「額面収入」、「額面給与」、「税込年収」という言葉が使われることもあります。


まとめ

今回は「「収入」と「所得」の違いを知っていますか?わかりやすく解説」と題して収入と所得の違いについてみてきました。

まとめると以下のとおりです。

収入は事業なら売上、給料なら額面部分の給与
所得は事業なら収入から必要経費を差し引いた利益、給料なら給与所得控除を差し引いたもの

ちょっとややこしいですが関連用語も含めてしっかり違いを理解しておきたいところですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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