先日、知り合いの方から投資に関する相談がありました。
簡単に言えばネットで流れているある噂を信じており
という内容でした。
その噂とは中国にある水力発電ダムである「三峡ダム」が決壊の危機にあるというものです。
私は全然気にしてませんでしたが、調べてみるとツイッターやYou Tube、ブログでこの噂がたくさん言及されていました。
グーグル・アースでみるとダムが歪んでいるという根拠?を出している方まで・・・
決壊すれば多くの人が被害にあい中国の経済が死ぬ。
そして世界経済が死んで株が暴落するというのです。
今回はこの手の噂との対峙の仕方について考えていきましょう。
デマや噂に流されない、騙されないために
まず断っておきますが、今回の「三峡ダム」の件について私は知識を持っているわけでも何でもありませんし、二次情報、三次情報を軽く見た程度なのでデマと断言できるものではありません。
そのため、今回は一般論としてこの手の噂やデマとの対峙方法について考えていきます。
過去にもこの手の話ってたくさん出回っては消えているんですよね。
新型コロナウィルスの関係でもたくさん出ました。
トイレットペーパーや食材の買い占めなんかはその代表例ですね。
SNS、You Tube、ブログなど個人が発信できるメディアが普及したことも大きいのでしょう。
拡散する前に一次情報を確認しよう
まずこの手の情報を得た時「知り合いに知らせなければ」という意識が働いてツイッターやフェイスブックなどで拡散したくなることが多いと思います。
しかし、拡散はちょっと冷静になりましょう。
その情報のソース、できれば一次情報を確認してください。
それらの情報がなければ拡散は辞めましょう。
また、それら情報があったとしても本当に信頼できるものなのかを考えてください。
知り合いが言っていたとなれば一気にその噂やデマは信憑性が増してしまいます。
噂やデマを広げる片棒を担いでしまうことに・・・・
誰が言っているのか
情報ソースや一次情報を確認したら出所の信ぴょう性を確かめましょう。
国や公的機関が発信しているものなのか、企業の公式サイトが発信しているものなのか?
それとも専門家が言ってるのか、匿名の人が言っているのかによってもまったく情報の信憑性が異なってきます。
そちらを確認してください。
新型コロナウィルスでも医療従事者を名乗る方が発信するたくさんのデマが流れましたが、匿名メディアではその人が本当に医療従事者であるかどうかは確認することは難しいです。
その手の情報を鵜呑みにするのはやめるべきでしょう。
企業の公式や一個人の専門家の場合はいろいろな角度からググる(グーグル検索)ことも有効です。
専門家の名前
商品名
住所
電話番号
FAX番号
メールアドレス
社長の名前
などなど。
すでに過去に何度もデマや噂を流していたりするケースはこれで判明します。
その情報の信憑性は?
その分野の専門家でない場合は一次情報や情報ソースを見てもそれが確かなのかはなかなか判断がつかないでしょう。
この場合、以下の点を意識して情報を見るのをおすすめします。
いつの情報なのか
いつのデータなのかはまず確認したいところです。
特になにか大きなイベント等があると前提が狂ってしまい意味のない数字となってしまう可能性もあります。
現在でもコロナ前と後では世界が大きく変わっています。
情報を見る際はいつの時点の情報なのかは確認すべきです。
見せ方のトリックはないか?
例えば投資信託の例で考えて見ましょう。
中小株系のアクティブの投資信託の業績を良く見せよう考えたとします。
通常、中小株系のアクティブ型の投資信託にベンチマークは特にありません。
しかし、少しでも良く見せようと思えばTOPIXなどとの比較グラフを出せば良いでしょう。
本来は中小株系ならば中小株系のインデックスとの比較をすべきです。
しかし、TOPIXと比較することで中小株系が伸びている時期はすごく強い投資信託に見えるんですよ。
少し前にマザーズが伸びていた時期はよく使われていましたね。
調査方法は適切か?
また、この手の情報ソースの場合には調査方法を確認する必要もあります。
例えばこういう傾向が出ていましたみたいなデータがあったとしてもその調査はどのように行ったのか?ってことですね。
大きな単位で実際に調査が行われていれば適切でしょうが、中には数人、かなりバイアスが掛かったメンバーで調査しただけといったものもあったりします。
結論ありきでデータを作ろうとすれば調査対象をちょっと考えればある程度結論に近い数字にもっていくことも可能ですから・・・。
情報の見極めは難しいが・・・
現在、情報化社会が進展して様々な嘘情報、詐欺情報が流れています。
それらの情報を見極めるポイントは以下の記事を合わせて御覧ください。
個人投資家が取りうるべき2つの行動
今回のような情報はどちらに転ぶのかはわかりません。
「噂で買って事実で売る」という格言もありますのでこれだけ噂になっている時点である程度株価にも折り込み始めているとはおもわれますが・・・
この手の噂が流れたときに一個人の投資方が取りうるべき行動は2つの方法が考えられます。
おすすめは機械的投資の方ですね。
臆病者は大怪我しない
まず考えられるのが臆病に動くこと。
その噂が本当にやばいと思えばすべて売って現金化してしまうのです。
個人投資家は投資をしなければいけないものではありません。
このあたりが個人投資家の強みでもあるのです。
現金化してしまえば大怪我はしませんからね。
今回の「三峡ダム」の噂が本当だと思えば一旦全部売ってしまえばよいのです。
ストレスからも開放されるでしょう。
ただし、この方法の場合には本当に儲けられる期間を逃してしまう可能性もあります。
上がるときって一瞬ですからね。
また、再度購入するタイミングが難しいという難点もあります。
ですからある程度機動的に動けない方にはあまりおすすめしにくい方法ではありますが。
私の場合
ちなみに私の場合は株式投資部分に関してはこちらの方法をとっています。
ヤバそうと感じたならば早めに全軍撤退します。
ただし、私の場合はその判断は噂等の情報で売買することはなくチャートで行っています。(撤退するルールが決めてあります)
おかげで新型コロナの話のときもそれなりに早い段階で撤退することができましたので大怪我はしておりません。
機械的な投資
もう一つが噂など一切気にせずに機械的に淡々と投資をするという方法です。
おすすめは積立投資です。
自動的に決まった日に投資をしていくやり方ですね。
iDeCoやつみたてNISAはこのやり方に自動的になります。
このやり方ならば今回のような噂に惑わされることは少なくなるはずです。
気絶投資法が最強というデータも
実際に2003年から2013年の間にどの口座が優れた動きをフィデリティが調査したら以下の2つのパターンが優秀だったのです。
2位:投資したことを忘れ去られていた口座
この2つのパターンとも買って放置という状況です。
つまり、人は機動的に動いてもそのまま放置するのに勝てないということなのです。
だったら機械的に投資すべきでしょう。
私の場合
まとめ
今回は「デマを信じて投資を辞める?。デマや噂に騙されないために知っておきたいこと。」と題して噂などについて見てきました。
個人が情報を発信できるようになったことも大きく様々な噂やデマが流れるようになっています。
その手の情報の多くは嘘ですが、中には本当のことも含まれている難しさもあります。
その情報の信憑性をしっかり見極めること、どう動くのかをあらかじめ決めておくことも重要でしょう。
私の場合には株式投資部分についてはかなり臆病にチャートで判断、積立投資部分については淡々と決まった投資方法で運用していますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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