個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のWEBでの加入申し込み(オンライン口座開設)がSBI証券ですでに始まっています。楽天証券は1月31日から可能になります。
他社も今後、対応する予定とのこと。
今までは加入を予定している金融機関に資料請求して申請書類を取り寄せて、その資料に記入して郵送するという結構な手間が発生していました。
それがWEBで完結するわけでこれから個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入しようとしている方にはとてもありがたいことですね。
しかし、全員の方ができるわけではないようです。
少し条件があるのです。
今回は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入申し込みがWEBでできる人できない人や必要書類などを解説していきます。
なお、iDeCoってなに?方は以下の記事をご覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。
WEBでiDeCoの申込みができる人、できない人
まずは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入申し込みがWEBでできる人できない人を見ていきましょう。
いくつか制限があるのです。
※なお、WEB申し込みでの制限内容は変更になる可能性や金融機関により異なる可能性があります。
今回の記事は2021年1月8日時点のSBI証券の情報をもとに掲載しています。
勤め先が事業者登録をしていない場合はWEB申し込み不可
WEBで申請するためには国民年金基金連合会への勤め先が「事業所登録」が完了している必要があります。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)では毎年1回、加入の資格要件に関する届出が必要とされており、その証明を事業主の方にやっていただくことになります。
その手続に必要なため、勤め先が「事業者登録」をする必要があるのです。
一般的にはその会社で第一号の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)加入者が出るときに登録されます。
ですからすでに同じ会社にイデコの加入者がいれば事業者登録されているはずです。
逆にいえばまだ会社で誰もイデコに加入していないならば事業者登録が完了していない可能性が高いです。
なお、勤め先が事業者登録されていない場合には事前に事業者登録してもらうか、郵送での手続きとなります。
ちなみに11月末時点で529,666事業者が事業者登録を完了しています。
2022年秋からは事業者登録不要?
2022年秋を目処にiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入に事業主の証明(事業主証明書)の提出を不要とする方針とのことです。
事業主の証明が不要ならば事業者登録もいらなくなるでしょう。
これが実現されればイデハラ(イデコハラスメント)の問題も解消されますし、イデコの申込みのハードルがかなり下がりそうですね。
給料天引きで支払う場合は郵送のみ
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の支払いは通常、本人の口座からの引き落としです。
しかし、会社が対応してくれるならば給料からの天引きも可能となっています。
その場合には今の時点では郵送手続きが必要となるとのこと。
給料天引きを予定している方はお気をつけください。
毎月定額以外の掛け金の場合も郵送のみ
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は基本的に毎月決められた金額を掛けるのが基本ですが、納付月と金額を指定することも可能となりました。
年末にまとめて支払うとかですね。
納付月と金額を指定場合も今の時点ではWEB対応できないとのことです。郵送での申込みとなります。
WEBでのイデコ加入申込時に必要な書類、提出方法
次にWEBでの個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)加入申込時に必要な書類を見ていきましょう。
必要書類
必要書類は郵送での申請と基本的に同じです。
- 1~3の本人確認書類のうち、お申込みの住所が確認できる書類いずれか1点
1.各種保険証
2.運転免許証
3.個人番号カード 事業主の証明書
事業主の証明書は書類をダウンロードして印刷し、そちらに記入する必要があります。(このあたりはまだアナログですね)
勤め先で記入が必要となりますので時間に余裕をもってご用意ください。
会社にもよりますが、人事、総務、経理などで対応してくれるはずです。
なお、事業主の証明書のダウンロードはWEBでの申込みを進めていくと出てきます。
必要情報
また、以下の情報が必要となります。
- 基礎年金番号
- iDeCoの掛金引落口座の銀行名、支店名、口座番号
基礎年金番号は年金手帳などに記載されていますのでそちらをご用意ください。
なお、銀行名、支店名、口座番号がわかればよく通帳のコピー等は必要ないようです。
基礎年金番号について詳しくはこちらを御覧ください。
引き落とし銀行も制限があり
また、WEBでの申込みの場合はiDeCoの掛金引落口座に指定できる銀行が限られているとのこと。
SBI証券の1月4日時点のWEBでの申込時に指定可能銀行は以下のページに記載があります。
かなり多くの銀行が対象となっていますのでよほど大丈夫だとは思いますが確認してみてください。
提出方法
提出方法はすべて申し込み画面でスキャナーなどで取り込んで画像データとしてアップロードすることとなります。
このあたりはWEB申込みと言いながらもアナログなんですね。
郵送での提出でも本人確認書類などのコピーの提出は必要ですからそれほど手間は変わりませんが・・・
まとめ
今回は「iDeCoの加入申し込みがWEBで可能に。WEB申込みができる人、できない人、必要書類などを解説」と題して今回は個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入申し込みがWEBでできる人できない人や必要書類などについて見てきました。
まだまだ事業主の証明は紙ベースで記入してスキャンしてアップロードとアナログな部分が多々ありますが、一歩進んだ感じとなります。
イデコは本当にお得な制度ですからまだ加入していない方はぜひこの機会に検討してみてくださいね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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