スマホ証券のLINE証券が5月10日からiDeCoに参入しました。
無条件で運営管理手数料は0円となっており、他社と対抗できるだけサービスとなります。
今回はLINEのiDeCoをレビューしていきます。
なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)ってなに?方は以下の記事をご覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ
LINEのiDeCoの特徴
それではLINEのiDeCoの特徴を見て行きましょう。
運営管理機関手数料が無条件で無料
まず大きな特徴として運営管理機関手数料が無条件で無料な点が挙げられます。
運営管理機関手数料は運用成績に一切関係なく掛かってきますので、無料なのはありがたいですね。
ちなみに今まで運営管理機関手数料が無条件で無料である金融機関はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行、大和証券、au、auカブコム証券、三井住友銀行(SMBC個人型プラン)、野村證券の10社ありました。
LINE証券は11社目となりますね。
iDeCoを始めるならこの11社の中で選ぶのが良いでしょう。
なお、運営管理機関手数料は無条件で無料ですが、国民年金基金連合会に支払う手数料及び事務委託先金融機関に支払う手数料は掛かります。
毎月171円(年間2,052円)の手数料は各社共通で掛かりますのでご注意ください。
加入申し込みはすべてオンラインで完結
LINEのiDeCoの加入申し込みは書類の郵送の必要がありません。
すべてインターネット上で可能とのこと。
また、「LINE証券」にて既に口座開設が完了している場合、登録済みの情報を引き継ぐことで最短5分で簡単に「LINEのiDeCo」に申込みを行うことができます。
ですから先にLINE証券の口座を作っておくのも手かもしれません。
5月から野村證券と組んでIPOも取り扱うようになるようですし狙い目です。
なお、LINE証券の口座開設はスマホから身分証明書と顔画像を撮影するだけでこちらもオンラインで可能ですからお手軽ですよ。
ちなみに今なら口座開設するとノーリスクで株が最高3株もらえますよ。
野村證券が運営管理機関として運営
LINEのiDeCoは野村證券が運営管理機関として運営します。
iDeCoは60歳まで運用することになりますので安心感が高い老舗の野村證券が運営管理機関なのは安心感が高いですね。
LINEのiDeCoの商品ラインナップ
iDeCoはすでに11社が運営管理手数料が無料となっていますので、勝負は商品ラインナップに移ったといっても良い状況です。
LINEのiDeCoの商品ラインナップは以下のとおりです。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
カテゴリー | 商品名 | 信託報酬率(税込) |
国内株式型 | 野村国内株式インデックスファンド・TOPIX(確定拠出年金向け) | 0.154% |
ひふみ年金 | 0.836% | |
フィデリティ・ジャパン・オープン(確定拠出年金向け) | 1.518%以内 | |
外国株式型 | 野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(確定拠出年金向け) | 0.154% |
野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.275% | |
東京海上セレクション・外国株式 | 1.738% | |
大和住銀DC海外株式アクティブファンド | 1.782% | |
REIT | 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | 1.045% |
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.364% | |
債券 | 野村国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合(確定拠出年金向け) | 0.132% |
野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.154% | |
野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.275% | |
ゴールドマン・サックス・世界債券オープンA限定為替ヘッジ(確定拠出年金向け) | 1.045% | |
ゴールドマン・サックス・世界債券オープンB為替ヘッジなし(確定拠出年金向け) | 1.045% | |
バランス型 | マイバランス30(確定拠出年金向け) | 0.154% |
マイバランス50(確定拠出年金向け) | 0.154% | |
マイバランス70(確定拠出年金向け) | 0.154% | |
野村DC運用戦略ファンド | 0.880% | |
マイターゲット2030(確定拠出年金向け) | 0.374% | |
マイターゲット2040(確定拠出年金向け) | 0.396% | |
マイターゲット2050(確定拠出年金向け) | 0.396% | |
マイターゲット2060(確定拠出年金向け) | 0.396 | |
MMF | ノムラ・グローバル・セレクト・トラストU.S.ドル・マネー・マーケット・ファンド | 0.66% |
定期預金 | 三井住友銀行確定拠出年金定期預金(1年) | – |
全部で24本の投資先があります。
運営管理機関は野村證券なので野村アセットマネジメントの投資信託が多くラインナップされていますね。
各カテゴリーでは信託報酬が低いインデックスファンドもラインナップされており、悪くはない印象です。
野村證券でiDeCoに加入する場合と比較してもまた違った商品ラインナップとなっているのも興味深いところ。
ただし、他社のiDeCoで人気となっている全世界株式型や米国株式を対象とした投資信託がないのが残念なところではあります。
俗に言う35本制限までまだ余裕がありますので今後のラインナップの拡充に期待したいところ。
なお、色が濃くなっているのが私がLINEのiDeCoの中から選ぶならというおすすめ投資信託です。
基本的にiDeCoでは信託報酬率の安いインデックスファンドをオススメしています。
LINEのiDeCoレビューまとめ
今回は「LINEのiDeCo始まる。運営管理手数料は0円のスマホ証券のiDeCoをレビュー」と題してLINEのiDeCoについて見てきました。
評価:4LINEのiDeCoは運営管理機関手数料が無条件で無料なのが嬉しいですね。また、結構面倒なiDeCoの申込みがオンラインのみで完結。さらにLINE証券の口座を持っていれば最短5分でできるのは魅力的です。
今後、商品ラインナップが他社に対応できるレベルになってこれば有力なiDeCoの選択肢の一つになってきそうです。特に全世界株と米国株がラインナップにほしいな。
野村アセットマネジメントにはいい投資信託がたくさんありますしね。
ただし、今の現状ならば下記6社のiDeCoの方が商品ラインナップの部分を考えると魅力的ですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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