SBI証券が鳴り物入りで始めた「SBIラップ」。
AIを搭載し40種以上のマーケットデータを分析、市場動向を先読みし投資配分を最適化するファンドラップとのこと。
2022年3月31日(木)のサービス提供開始から、わずか4営業日で10,000口座を達成、7月1日時点で買付金額 110億円を突破するなど大人気となっています。
1年半から2年で1,000億円目指すとのこと。
しかし、実質的な手数料が年率0.955%(平均)とインデックス型の投資信託を買う場合と比較してかなり高いのが玉に瑕・・・
そこで「SBIラップ」と同じ8資産に分散投資をする人気バランスファンド「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を同時に同金額を投資をして成績はどうなるのかを比較する企画を実施しています。
なお、投資金額は初期10万円。その後は毎月1万円の積立としています。(SBIラップと同日に投資をするように設定)
今回はその2023年1月末までの成績をみてみましょう。
なお、「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のスペックなどはこちらの記事で比較しておりますので、まず前提として御覧ください。You Tube版もあります。
それでは実際にスタート時10万円、追加で毎月同じ日に1万円ずつ10回、合計20万円を同じ日に買ったSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績を比較してみましょう。
成績は2023年1月末(2/1時点)です。
You Tube版はこちらになります。合わせて御覧ください。
2023年1月末のSBIラップの成績
1月末(2/1時点)のSBIラップの成績は以下の通り。
出典:SBIラップ
1月末の成績は7円のマイナス。-0.00%でした
なお、評価損益の表記は上記の通り7円のマイナスですが、投入資金はスタート時10万円+月1万×10月の合計20万円で、資産残高199,628円ですから投下資金から見れば-372円ですね。
12月末では-6,421円でしたから1月はかなり盛り返した結果となっています。
損益推移
ちなみに過去の損益推移はこんな感じです。(月次ではなくその時点の評価損益です)
5月末時点-3,317円(-3.04%)
6月末時点-1,465円(-1.24%)
7月末時点+2,620円(+2.05%)
8月末時点+2,929円(+2.13%)
9月末時点-2,646円(-1,77%)
10月末時点+7,135円(+4.5%)
11月末時点+2,056円(+1.21%)
12月末時点-6,421円(-3.59%)
それぞれの月のの詳しい成績はこちらを御覧ください。
2023年1月の米国株
ちなみにSBIラップが最も多く買っているのは米国株式ですが、1月は比較的調子が良かったですね。
アメリカを代表する500社の株価指数の「S&P500」は12月31日の終値では3,839.50でしたが、1月31日の終値では4076.6となっています。
1ヶ月で237.1のプラスです。
だいぶ戻してきましたね。
※SBIラップは投資信託が投資対象なので多少時期のズレがあります。
出典:Yahoo!ファイナンス S&P 500 より
SBIラップが投資をする投資信託の成績
ちなみにSBIラップが投資をする投資信託の月間基準価額騰落率(23/1/31現在)は以下の通り。
- SBI-(ラップ専用)SBI・米国株:+2.90%
- SBI-(ラップ専用)SBI・先進国株:+5.47%
- SBI-(ラップ専用)SBI・新興国株:+4.83%
- SBI-(ラップ専用)SBI・米国債券:+0.70%
- SBI-(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債:+1.19%
- SBI-(ラップ専用)SBI・新興国債券:+1.13%
- SBI-(ラップ専用)SBI・米国不動産:+5.41%
- SBI-(ラップ専用)SBI・ゴールド :+4.01%
なんと1月はすべてのカテゴリーがプラスとなっています。
12月はすべてのカテゴリーでマイナスでしたから一気に反転しましたね。
なお、騰落率について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
投資比率は変わったのか?
SBIラップのウリはAIが投資比率を自動で調整してくれることです。
どのくらい動いているのかを確認してみましょう。
1月末の投資比率は以下のとおりです。
ちなみに12月末の投資比率はこんな感じでした。
12月末と1月末の投資比率の差をまとめるとこんな感じですね。結構動いています。
- 米国株式:-10.6%
- 先進国株式:-3%
- 新興国株:+9.1%
- 米国債券:+5.7%
- ハイイールド債:-3.6%
- 新興国債券:-
- 米国不動産:+0.1%
- ゴールド:-0.4%
- 現金:-0.5%
今回特に目立つのは米国株式を大きく減らして新興国株を大きく増やしたことでしょう。
11月末では1.9%しかなかった新興国株は12月、1月と増やして29.7%と米国株の割合を超えて最も投資しているカテゴリーとなっています。
運用・管理手数料
ちなみに運用・管理手数料は以下の通りとなります。
これがAI等で運用する分の手数料ってことですね。
当然ながら投資額が増えるにつれて手数料も増えていっています。
他に投資する投資信託の信託報酬率が別で掛かる形です。(投資信託の運用成績に反映されている)
出典:SBIラップ
2023年1月末のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の成績は以下の通り。
出典:SBI証券
こちらは-2,515円です。(投入資金はスタート時10万円+月1万×10月の合計20万円)
前回の時点では-7,626円ででしたから、こちらもマイナス幅を大きく減らしています。
なお、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資比率は基本的には8資産とも12.5%ですね。(多少ずれることもありますが)
先進国株式:12.5%
新興国株式:12.5%
国内債券:12.5%
先進国債券:12.5%
新興国債券:12.5%
国内リート:12.5%
先進国リート:12.5%
同じ8資産への分散ですが投資先と投資比率がかなり違うのがわかります。
まとめ
今回は「2023年1月末時点の「SBIラップ」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の成績比較」と題してSBIラップとeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の1月末時点での比較を見てきました。
2023年1末の結果は
- SBIラップ:マイナス7円(投下資金からみれば-372円)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):マイナス2,515円(投下資金からみれば-2,509円)
両投資信託とも1月でかなり戻していますね。
成績は少し近づいて来ました。
2023年1月末時点ではSBIラップの方が成績がよいということになります。
このとろこずっとこの傾向ですね。
まだ両方マイナスですが・・・
ただし、まだ「SBIラップ」も「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」購入してまだ1年経っていませんから、長期的にみて実際にどうなるのかはわかりません。
定期的に報告したいと思います。
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