固定がいい?変動が良い?金利予想なんて誰にもできない。専門家、評論家なんて信用しても無駄・・・

読者様からご質問を頂きました。今回はこの件について考えてみたいと思います。

住宅ローンを変動金利にするか固定金利にするか迷っています。どう考えますか?
また、金利予想のおすすめ専門家なんかがいれば教えて下さい

金利の話ですね。

これ結論から言えば

金利の動向は誰にもわからない
なんですよ。。。実際金利の予想が完璧にできるならそれだけで大金持ちになれると思います笑
ただし変動金利と固定金利については考え方があります。
最近はYCCが修正された影響で固定金利が上がったり、日銀の植田さんがマイナス金利の修正をほのめかしたり、変動金利への影響もでてきそうな情勢になってきています。
今回は事例を交えて金利予想なんて誰にもできない。専門家、評論家なんて信用しても無駄・・・って話を見ていきます。

金利の動向を予想するのは専門家、評論家、金融機関でも困難

まず、大前提として専門家、評論家、金融機関でも金利の予想は困難であるという話を見ていきましょう。

具体名を出すと怒られそうなのでかなりぼやかして書きますが、先日かなり面白い事例がありました。

有名な専門家が翌日発表の住宅ローン金利を大外し

毎月住宅ローンの金利は変わっていきますが、直前になると多くの専門家が予想しています。

例えば2023年2月の金利が発表される前日に、あるその業界ではそれなりに有名な専門家がフラット35の金利を「据え置き」もしくは「多少下げる」と予想していました。

しかし、実際は大幅高

最低値は1月1.68%だったのが、2月は1.88%と1月で0.2%もあがったのです。

おそらくその専門家は前月が、実質利上げがあったのにそれほど上げず、それからは金利がちょっと落ち着いていたから上記のような予想をしたのでしょう。

結果として大外れ。

つまり、翌日に発表のある金利すらまったく当てられなかったのです。

これはこの専門家が駄目というわけではなく、金利にはいろいろな要素があるので予想が困難ってことなんですよ。

ちなみにその予想記事はこっそり修正されてましたね笑

金融機関も混乱中

これは専門家だけでなく金融機関も同じです。

下記記事に書いたように1月にはフラット35の買取型と保証型の金利が逆転するという珍現象が起こっていました。

それだけ金融機関でも混乱していたということなのでしょう。

ちなみにこの珍現象は今回のフラット35の金利上げ買取型は上がって住信SBIネット銀行の保証型は微増に抑えたことで元の状況になっています。
珍現象は1ヶ月だけとなりました。
逆にフラット35最大手のアルヒの保証型の金利がバク上げして、住信SBIネット銀行との差が大きく開く結果となっています。
今までは横並びな動きが多かったのですが、実質利上げがあってから2ヶ月は金融機関の中でも判断が難しい状況になってきているということでしょう。

株や為替も同じ

これは金利だけに限りません。

株や為替も同じなんですよ。

毎年年初にされる日経平均株価の予想なんて当たった人の方が少ないでしょう。

日経モーニングプラスFTも一時期「AI」が日経平均の予想をしていましたが、外れてばかりだったからか外されてしまいましたね。

それだけ経済は複雑で予想が困難なんですよ。

もちろん中には当たっている方も見えますし、それを売りにしている方も見えます。

しかし、それも単なる生存者バイアスに過ぎないケースが多いかと。

理屈を知っていれば予想できるなら、経済学者はみなお金持ちですがそんなことはありませんからね。

こういう意見もあるくらいで捉えるのがよいのかもしれません。



変動金利と固定金利の考え方

もともとの質問に戻りましょう。

変動金利と固定金利については金利予想でどちらが有利と考えるのは前述のように難しいです。

ですから考え方や資産状況で決めると良いと個人的には思います。

金利が急激に上がっても返せるなら変動金利

まず、変動金利のが方が今の基準で言えば圧倒的に有利です。

前述のように固定金利の代表的な商品であるフラット35の金利は2023年2月の時点で35年は1.88%が最安値です。(買取型)

しかし、変動金利は0.3%代のネット銀行がいくつかあります。

つまり、今の時点で1.5%近くの差があるんですよ。

ですから今の金利水準が続くなら圧倒的に変動金利が得なのです。

しかし、固定金利は借りたときの金利がずっと続くのに対して、変動金利は名前のとおり、金利が確定していませんので固定の金利より高くなってしまう可能性もあります。

つまり、リスクを取るか、安定を取るかみたいな違いなんですよ。

前述のように金利動向なんて予想するのは困難です。

専門家の中には変動金利を上げるわけがないとずっと言ってる人もいますが、それをどこまで信じられるか・・・

個人的な考えとしてはもし金利が急激に上昇しても、手持ち資金で繰り上げ返済とかできてしまうなら変動金利を選ぶほうが得だと考えます。

逆にそれができないなら危険なのが変動金利ですね。

もし急激に金利が上がって返せなくなれば、家を手放さなければいけなくなるいうかなりリスキーな取引となります。

すぐに住宅ローン返済が増えるわけではないが

なお、変動金利には5年ルール、125%ルールというものがあります。

ですから金利が変わったからといって急激に住宅ローン返済が増えるわけではありません。

しかし、これって怖い仕組みなんですよね・・・

変動金利で借りているなら知っておく必要がある制度ですね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

金融機関により金利の決め方は異なる

また、変動金利と一口に言っても金融機関により多少仕組みが違います。
特に変動金利の決め方は予め知っておきたいところです。
短期プライムレートに連動していない金融機関は要注意です。(現在の変動金利が安いところに多い)

安定を取るなら固定金利

固定金利は借りたときの金利が基本的に続きます。

ですから返さないといけない金額があらかじめ予想できるんですよ。

でるから金利が急激に上がったとしても影響を受けることはありません。

資金計画も立てやすくなります。

変動金利がこの水準で続くなら多少高くお金を払うことになりますが、それを保険と考えられる方なら固定金利がおすすめですね。



まとめ

今回は「金利予想なんて誰にもできない。専門家、評論家なんて信用しても無駄・・・」と題して金利予想と固定金利と変動金利の考え方について見てきました。

専門家が全知全能のように思っている方もたまに見えますが、かなり間違えている予想も多いんですよ。

ですから全てを鵜呑みにするのではなく自分で考えるようにしましょう。

金利の動向なんて予想しても競馬の予想レベルだと考えるとよいかもしれません。

当たるも八卦当たらぬも八卦です。

住宅ローンについては予想が外れても問題ないような資金計画とスべきでしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
金利予想なんて誰にもできない。専門家、評論家なんて信用しても無駄です
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