家を建てるのにたくさんお金がかかることは当然ながらみなさんご存知でしょう。
今回お話したいのはローン(借り入れ)をしても現金で必要なお金が結構あるよってことです。
このあたりは自分で用意するか。なければ別途その分も借り入れする必要があるんですよ。
今回は家を建てるのに必要な現金についてご紹介しましょう。
意外とある家を建てるのに必要な現金
それでは具体的に家を建てるのに必要となる現金(預金、貯金)について見ていきましょう。
頭金
まずは頭金です。
頭金とは、ローンを使って何らかの商品を購入する際に、商品代金の一部を先払いして、ローンの総額から差し引くために使うお金のことです
なお、頭金を払うタイミングや金額ハウスメーカーにより異なります。
私が契約したハウスメーカーでは契約時に手付金総額の10%、着工前に着工金総額の20%の2回必要で、残りは引渡し時というのが原則でした。
つまり、
- 契約時10%
- 着工時20%
- 引渡時70%
という払い方ですね。ハウスメーカーによってはもっと細かく支払いタイミングを設定しているところもあります。
ただし、このあたりの比率はある程度柔軟なようでうちの場合は手付金で建物、土地それぞれ100万円。合計200万。
着工金は総額の10%という感じになりました。(特に交渉等はしていません)
フルローンという方法もあるが・・・
ハウスメーカーや銀行によっては頭金なしのフルローンという方法もありますが、あまりおすすめしません。
頭金なしの場合、住宅ローンの審査は頭金ありの場合と比べて厳しくなります。
さらに銀行によっては頭金など(自己資金)をどれだけ払うかによって金利が変わる商品も多いです。
住宅ローン比率が9割(自己資金比率1割)を超えると高くなるところが多いですね。
うちが組んだローンは自己資金比率が2割以上だと金利が少し安くなる商品でしたので2割の自己資金としました。
例えば5,000万円の家なら4,000万円は借り入れ、1,000万円は頭金などで現金で払うってことですね。
土地代
土地を別途用意するケースだと土地の支払いが先行することがあります。
その場合に土地代を住宅ローンで払うためにはつなぎ融資に対応した商品である必要があります。
多くのネット銀行などつなぎ融資に対応してない金融機関の場合には、土地代は現金で用意するか、他の借り入れで賄う必要があります。
このあたりを知らずに契約してしまうと意外とお金が出ていくんですよ。
うちの場合はハウスメーカーの分譲地(建築条件付きの土地)であったため、家の代金と一緒に土地代を払えばOKだったのでこのあたりの費用は必要ありませんでした。
仲介手数料
また、土地や家を買うのに不動産屋などを通していれば仲介手数料も掛かります。
仲介手数料とは不動産の売買契約を成立させた仲介活動の報酬として不動産会社に支払う費用です。
仲介手数料の金額は不動産屋によって異なりますが、売買価格の3%+6万円の上限のところが多いようです。
馬鹿にできない金額なのであらかじめ確認しておきましょう。
外構工事
次は外構工事です。
外構工事とは名前の通り、建物の「外」の工事のことを指します。
こちらもハウスメーカー以外でお願いする場合は基本的に現金での支払いとなります。
※フラット35のように外部の外構業者にお願いするケースでもローンに組み込める住宅ローンもあります。
ちなみに外構工事でどこまでやるかは施主次第です。
空いてるスペースをすべて土のままにしたり、砂利敷にすればそれほどお金は掛かりません。
一般的に立派な外構にするには建物に掛かった金額の1割くらい必要と言われています。
そのくらい掛けると建物に負けないレベルの外構が作れるでしょう。
ちなみにハウスメーカーと家を契約するときに見積もりを出してくくれると思います。
その際に外構費用も概算で入っていると思いますが、その金額はかなり少なくなっているケースが多いのでお気をつけください。
うちの場合は実際に掛かった金額の半分くらいしか入っていませんでしたね。
契約した当時は相場感がありませんでしたのでそんなもんかとおもっていましたが、その金額でできることは最低限のことだけでした・・・。
ですからある程度の外構にしたい方はその部分も予め多めに予算に入れておきましょう。
前述したように建物に負けない外構を作る場合の目安は建物価格の1割です。
外構工事もちゃんとするなら現金で用意しておきたいところ・・・
火災保険・地震保険
次は火災保険・地震保険です。
こちらも基本現金(引き落とし)で予め必要なお金となります。
金額は建物価格や保証内容、住んでいる地域、耐震等級などによって異なってきますが、最長5年分となりますので結構な金額となります。
また、保険会社によってかなり金額も違うのでお気をつけください。
ちなみにうちの場合は同じような条件で見積もりを取ったらこんな感じになりましたね。
- ハウスメーカーの提携火災保険:15万円くらい。
- 某有名ネット保険:28万円くらい
今までの経験からネット保険が安いんだろうなって思っていましたが、むしろ逆で提携保険(ハウスメーカーの子会社運営)の方がかなり安かったんですよ。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
司法書士(登記)費用
次は登記に必要な司法書士に払う金額です。
私が契約したハウスメーカーでは提携司法書士以外の利用が不可となっていましたので、その司法書士を利用しました。
金額の見積もり等は事前になく、終わったら請求書が届くだけという・・・
ちなみに土地、建物合わせて40万円弱かかりましたね。
こちらも当然ながら別途現金で支払う必要があります。
なお、登記費用は多くの金融機関で住宅ローンに組み込めますが、事前に見積等を貰う必要があります。
住宅ローン手数料
次は住宅ローン手数料です。
住宅ローンを組み際の手数料ですね。
こちらは住宅ローンの振込時に差し引きで取られます。
この手数料はかなり銀行や商品によって異なりますね。
定額の場合は数万円〜
定率の場合は借り入れ金額の1.1%とか2.2%とかが多いですね。
定額の商品は住宅ローン手数料は安いですが、その分金利が高くなっているケースが多いので総額で考える必要があるでしょう・・・
金利が安い住宅ローンは住宅ローン手数料2.2%のところが多いですね。
保証料
住宅ローンの種類や金融機関、借り手側の信用状況によっては保証料が必要な場合があります。(最近は別途保証料が必要ない込みとなっているケースが多いです)
保証料とは保証会社に対して支払う費用のことで、万が一借り手が払えなくなったら肩代わりしまうすよっていう金融機関側の保険みたいなものです。
それをこちらが負担する必要となるケースが有るってことですね。
家具・家電
家を建てるなら家具や家電を入れ替えるケースも多いでしょう。
その場合こちらのお金も必要となります。
家具も家電もピンキリですからどこまでお金を掛けるか・・・ってところですけどね。
ちなみに家具も家電も基本的に住宅ローンには組み込めませんが、ハウスメーカー経由で入れれば住宅ローンの対象となります。
ハウスメーカー経由の場合はかなり割高ですが、現金の出を少しでも減らしたい方はそちらも検討してみても良いでしょう。
引っ越し費用、処分費用
引っ越し費用や今ある家の粗大ごみなどの処分も結構お金が掛かります。
ある程度見込んで置きたいところ。
また、賃貸からの引っ越しなら原状回復などでお金が取られるケースもありますのでお気をつけください。
トラブルが本当に多いんですよ。
ネット回線工事代
ネット回線を引く場合には工事費が取られる場合があります。
最近はキャンペーン等で工事費無料とかやっているケースもありますが、実際は結構お金がかかるんですよ。
なお、工事までかなり時間がかかりますので早めに申し込みしておきましょう。
土地の固定資産税
土地も合わせて買う場合は固定資産税が掛かります。
固定資産税は1月1日時点の保有者に課せられるものですが、引き渡し後からの分は施主側に請求されるのが普通なんですよ。
うちは4月に引き渡しを受けましたが、1月〜4月まではハウスメーカー持ち、5月以降はこちらの負担ということで請求されましたね、
このあたりの金額も見積もっておきたいところ。
なお、建物の分の固定資産税は翌年からとなります。
不動産取得税
また、他にもかかる税金があります。
不動産取得税です。
不動産を取得した時に1度だけかかる税金です。
不動産取得税の税率は、土地・建物ともに3%(2024年3月末までに取得した場合の特例措置の適用後)です。
なお、一定の要件を満たせば軽減措置が受けられます。(申告必要)
その他もろもろ雑費
他にも掃除用具や雑貨などいろいろ新居で使うものを買うと思います。
私もトータル10万円くらいその他で使っていましたね。
このあたりも忘れがちですがあらかじめ見積もっておきたいところです。
まとめ
今回は「家を建てるのに必要な現金(預金)。どれくらいお金が掛かったのか?」と題して家を建てるのに住宅ローン以外にかかるお金をみてきました。
結構かかるお金がありますのであらかじめ見積もった上で検討しましょうね。
家という一生に一度の大きな買い物で失敗しないためにもあらかじめ確認しておきましょう。
複数のハウスメーカーで見積もりを取ってみることも大事ですよ。
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