新しいNISAが2024年から始まることを見越してなのか、最近投資信託界隈が再び信託報酬率で争いが激化してきました。
最近でもたわらノーロードシリーズが信託報酬の引き下げを発表すれば、すぐにeMAXIS Slim シリーズが対抗するなんてこともありました。
そんな中、今まであまり争いが起きてなかった「インド株」をベンチマークとした投資信託の分野に新たな商品が登場します。
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクっとインド株式)です。
今回はSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクっとインド株式)について詳しく見ていきましょう。
サクっとインド株式の概要
まずは「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)」の概要から見ていきましょう。
ファンドの名称 | SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド 愛称:サクっとインド株式 |
運用会社 | SBIアセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | S&P BSE SENSEXインデックス |
設定日 | 2023年9月7日 |
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドはS&P BSE SENSEXインデックスをベンチマークとした投資信託です。
インドは人口も増えており、今後大きく経済成長が予想されることから投資対象として注目され始めていますので注目度が高くなりそうです。
サクっとインド株式の手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率
サクっとインド株式の実質的な信託報酬率は
購入時手数料
ありません
信託財産留保額
信託財産留保額は
競合投資信託などとの比較
ライバルとなる投資信託と比較してみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬率(年率、税込) |
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド | S&P BSE SENSEXインデックス | 0.4638%程度 |
auAM Nifty50インド株ファンド | Nifty50 | 0.539% |
iFreeNEXTインド株インデックス | Nifty50 | 0.781% |
NZAM・レバレッジ インド株式2倍ブル | なし | 0.88% |
iTrustインド株式 | なし | 0.928% |
今までの信託報酬率最安値はiFreeNEXTインド株インデックスの0.781%でした。
それを一気に更新する形となります。
ほぼ同じタイミングで発売される「auAM Nifty50インド株ファンド」も0.539%とかなり低いですが、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドのほうが少し安くなっていますね。
ただし、両ファンドはベンチマークが多少違います。
S&P BSE SENSEXインデックスは30銘柄、Nifty50は50銘柄が対象なので、分散度合いはNifty50のほうが広い感じですね。
過去の成績を見るとそれほど大きな差はありませんが・・・
サクっとインド株式の取り扱い金融機関
サクっとインド株式の取り扱い金融機関で今の時点では下記です
SBIアセットマネジメント株式会社の商品は証券会社や銀行で多く扱っていますので、今後扱いは増えてくるものと思われます。
インドの将来性は?
まずは今回の前提となっているインドへの投資について考えて見ましょう。
日本に住んでいるのになぜインドへ投資?って疑問に思う方も多いでしょうが、私も注目している国の一つです。
ソフトバンクの孫さんもインドに高い注目をしていますね。
インドは人口世界一になる国
インドが投資先として注目されている最も大きな要因は人口でしょう。
日本と違い人口が大きく増えている国なのです。
現在、インドは中国についで世界2位の13億人の人口を誇っています。
国連が発表した人口推計によると10年以内にインドは中国を抜き世界トップの人口になることが予想されているんですね。
現在、インドの人口は毎年2500万人が増えているんですよ。
日本の人口の4分の1近くが毎年増えているという・・・かなり驚きですね。
人口が増えればそれだけ消費も増え経済も動きます。
そのためインドはGDPの伸びも著しいです。
日本は人口オーナス期ですが、インドは人口ボーナス期なんですね。
人口ボーナス期は安価で豊富な労働力があります。
国の予算を経済政策に振り向けやすく、また他国からの投資を呼び込めるので、経済が活性化しやすいんですよ。
経済が活発化すれば当然株も上がりやすくなります。
インドの人口は今の時点でも日本の10倍くらいありますからかなり将来性がある国であると言えるでしょう。
投資は伸びているところを買うのが基本ですから当然インド株も投資対象として考えたいところなんです。
新型コロナ前の予想ではありますが、IMFの世界経済見通しでは最も高い成長が予想されるのがインドでしたね。
優秀な人材が多く、平均年齢も若い
また、インドは平均年齢は27歳と日本の47歳と比較してかなり若くなっています。
教育も充実しています。
そのため特に数学やITの分野では世界各国でインド出身の優秀な技術者が活躍していますね。
元々イギリスの植民地であったため英語が共通語であることも中国と比べて大きなアドバンテージなんです。
他国で活躍するインド人の方が母国に帰って起業するなんてことも多くなっています。
そんな中から第2のアマゾン、グーグルが生まれて来る可能性もあるでしょう。
中国でアリババなんかが生まれたように。。。
また、国もそれを支援するようなIT化を世界に先駆けて行っているんですね。
中国ではアメリカで最新ITを学んだ技術者が中国に帰って起業することが増えて大きく成長しました。
同じことがインドでも起こり得るのです。
ディスクロージャーが充実
また、インドはディスクロージャー(企業内容の開示)が充実しているのも魅力です。
インドの代表的な証券取引所のムンバイ証券取引所は1875年に設立されましたがこれはアジア最古なんです。
歴史が長いこともあり、インド株は他の新興国と比べて、ディスクロージャーが充実しているんですよ。
四半期報告なんかも義務化されているんです。
私が中国株を辞めたのも持ち株が急に売買停止になり、なにも情報がないことに不安を感じたからです。
そういう点ではインド株はある程度安心はできますね。
まとめ
今回は「インド株ファンド信託報酬率最安値更新!SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクっとインド株式)登場」と題してSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドのレビューを見てきました。
結論としては以下のとおりです。
評価:5インド株をベンチマークとした投資信託としては最安値となります。Nifty50をベンチマークとしているauAM Nifty50インド株ファンドとの選択となりそうですね。今まで信託報酬率が高くてなかなかインド株に手が出なかった方も投資をするきっかけになるかもしれません。
なおサクっとインド株式の取り扱いはSBI証券です。
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