新しいNISAが2024年から始まることを見越してなのか、最近投資信託界隈が再び争いが激化してきました。
今度はeMAXIS Slimシリーズで新しい投資信託が登場します。
「eMAXIS Slim 全米株式」です。
eMAXIS Slimシリーズのアメリカ株対象の商品としては「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がありますが、それよりも幅広く小型株も含んだというのが特徴となります。
今回は「eMAXIS Slim 全米株式」について見ていきましょう。
eMAXIS Slim 全米株式の概要
まずは「eMAXIS Slim 全米株式」の概要から見ていきましょう。
ファンドの名称 | eMAXIS Slim 全米株式 |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
ベンチマーク | MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み) |
設定日 | 2023年9月15日 |
eMAXIS Slim 全米株式はMSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み)をベンチマークとした投資信託です。
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み)はあまり聞き慣れない方が多いと思いますので詳しくは後述します。
eMAXIS Slim 全米株式の手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率
eMAXIS Slim 全米株式の信託報酬率は
また、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同じく純資産額に合わせて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬制もとっています。
ファンドの純資産総額に応じて | 信託報酬率(税抜) |
2,500億円未満の部分 | 0.09372% |
2,500億円以上5,000億円未満の部分 | 0.09361% |
5,000億円以上の部分 | 0.09350% |
購入時手数料
ありません
信託財産留保額
信託財産留保額は
競合投資信託などとの比較
主なライバルとなる投資信託と比較してみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
ァンド名 | 信託報酬率(年率、税込) | ベンチマーク |
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 | 0.0806% | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
PayPay投信 米国株式インデックス | 0.0915% | Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数 |
eMAXIS Slim 全米株式 | 0.09372% | MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | S&P500 |
たわらノーロードS&P500 | 0.09372% | S&P500 |
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500) | 0.09372% | S&P500 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | S&P500 |
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | S&P500 |
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938%程度 | CRSP US トータル・マーケット・インデックス |
今回登場したeMAXIS Slim 全米株式は他とベンチマークが多少違いますので単純比較はできませんが、同じく小型株を含んだ米国株に投資をする「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」より少しだけ信託報酬が低くなっていますね。
なお、PayPay投資信託インデックス アメリカ株式に負けていますが、これらは取り扱いをPayPay証券とPayPay銀行に絞ったドアノック商品(客寄せ)であるため単純な比較はできません。
取り扱い金融機関
eMAXIS Slim 全米株式の取り扱い金融機関でEDNETの提出時点では下記です
マネックス証券
楽天証券
三菱UFJ国際投信の商品は証券会社や銀行で多く扱っていますので、今後扱いは増えてくるものと思われます。
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数について
それでは今回のeMAXIS Slim 全米株式の肝になりそうなMSCI USA インベスタブル・マーケット指数について見ていきましょう。
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数とは
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数とは、米国株式市場の時価総額 99%をカバ ーするように設計された大型株、中型株、小型株を対象とする時価総額加重型の株価指数 です。
S&P500との大きな違いは中型株、小型株を含んでいるかどうかってことですね。
米国株の他のベンチマークとの比較
米国株の他のベンチマークと比較してみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数 | S&P500 | ダウ | NASDAQ100 | |
対象銘柄 | 約2,470社 | 約4,000社 | 約630社 | 約500社 | 30社 | NASDAQ上場の100社 |
時価総額カバー率 | 約99% | 約100% | 約85% | 約80% | 約20% | 約40% |
CRSP USトータル・ マーケット・インデックスと比べると少しだけ対象銘柄が少なくなっている感じですね。
時価総額カバー率は約99%と約100%ですから成績もかなり似通ったものとなりそうです。
ちなみに時価総額カバー率80%のS&P500と約100%のCRSP USトータル・マーケット・インデックスでも成績はそこまで変わらないんですよ。(過去成績では多少S&P500の方が良い)
ですからそこまでどっちがどうとかはない好みという感じになりそうです。
ちなみに厚切りジェイソンさんが推奨して話題となったVTIは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとしています。
まとめ
今回は「eMAXIS Slim 全米株式が新規設定。小型株を含んだ米国株式に投資」と題してeMAXIS Slim 全米株式についてみてきました。
新しいNISAに向けてどんどん投資環境が整ってきた感じがしますね。
それによりどの商品を選択するかの悩みも増えそうです笑
結論としては以下のとおりです。
評価:5
eMAXIS Slimシリーズに全幅の信頼があり、小型株を含んで米国株に投資をしたい人にとっては最適なファンドとなりそうです。
それ以外の方で小型株を含んで米国株に投資をしたい人は「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」との選択となりそうです。MSCI USA インベスタブル・マーケット指数をベンチマークとした投資信託は珍しいので実際の成績を見ての判断かな。
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