このサイトでも何度かお伝えしていますが、楽天グループの業績が厳しくなっています。
楽天モバイルがかなり足を引っ張っており、2023年12月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が3,394億円の赤字です。
5年連続の赤字というかなり厳しい状況です。
おかげで楽天経済圏の改悪が続いています。
そんな楽天グループが驚くべき株主優待を発表しましたのでご紹介しましょう。
楽天グループが無配化、株主優待の内容変更
まず、今回の決算で楽天グループは株式を店頭登録した2000年12月期以来、23年ぶりに無配を発表しています。
つまり、配当金がなしということですね。
5年連続赤字なら当然といえば当然ですが・・・
さすがにそれだけではまずいと思ったのか株主優待をかなり大幅に変更しています。
株主優待で楽天モバイルを1年無料提供
元々2023年12月26日に発表した第27期株主優待は以下のとおりでした。
「楽天モバイル」のデータ通信専用eSIM(30GB/月)を以下の保有株式数、株保有期間に応じて無料にてご提供するというもの。
保有株式数 | 株保有期間 | 『eSIM(30GB/月)』 無料利用期間 |
100株(1単元)~ | 5年未満 | 3か月 |
5年以上 | 4か月 | |
1,000株(10単元)~ | 5年未満 | 4か月 |
5年以上 | 5か月 | |
5,000株(50単元)~ | 5年未満 | 5か月 |
5年以上 | 6か月 | |
10,000株(100単元)~ | 5年未満 | 6か月 |
5年以上 | 6か月 |
それを1度も実施せず大幅にパワーアップしました。
「楽天モバイル」の音声+データ(30GB/月)の株主優待の価値は?
1株株主でももらえるのか?
X(Twitter)を見ていると、今回の発表資料に「株主様全員」にとあるので1株631円(2月14日現在)の楽天グループの株を買えばめっちゃお得と考えている方が多いようです。
しかし、そこまでは甘くありません。
第27期株主様ご優待は2023年12月末日時点の株主名簿に記載された、100株(1単元)以上を保有する株主様を対象として実施します。
出典:楽天 株主優待制度
となっており、100株(1単元)以上を保有している方のみが対象となります。
楽天グループからしたら1単元持っていない人は株主として認めてないってことなんでしょうか笑
つまり、2月14日時点の株価なら631円×100株で63,100円分の株を最低でも買う必要があるってことですね。
それでも63,100円分の株を買って持っていれば、31,416円の価値のある株主優待がもらえるのはめちゃくちゃお得ですが・・・
しかし、罠があります。
今から買っても間に合わない
それは今から買っても今回の株主優待には間に合わないということです。
2023年12月末日時点の株主名簿に記載されている必要があるんですよ。
具体的には2023年12月27日に楽天グループの株を100株以上もっている必要があったということ。
2023年12月末時点の株主名簿に記載されるためには、権利付最終日(2023年12月27日)の取引終了時点で株式を保有している必要があります。
出典:楽天 株主優待制度
つまり、今から買っても今年の株主優待に間に合わないということです。
もし、今回の株主優待が一時的なものではなく、来年も続くようであれば今年の権利付最終日(2024年12月26日)に楽天グループの株を100株以上持っていれば対象となりますが・・・
2023年12月27日で権利が決まる株主優待の変更を2024年2月になってから行っている楽天グループですから、来年の株主優待狙いで買うのは少々博打の要素がありますね笑
もし、この株主優待が続くなら楽天グループの株を買いたい方が多いでしょうから早めに発表してほしいですけどね。
まとめ
今回は「楽天グループが株主優待変更。楽天モバイルを1年無料提供。しかし、罠も・・・」と題して楽天グループの株主優待についてみてきました。
かなりオトクな株主優待ですね、
ただし、来年の株主優待のために買うのは続くか未知数で博打となりそうです。
楽天モバイルはかなり頑張っていますが、赤字解消となるのがいつになるのか注目です・・・
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