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貯金だけでは増やせない!節約派が初めての投資に踏み出す方法

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若い日本人女性がピンクの貯金箱を抱え、背景にウォーレン・バフェットのシルエットと右肩上がりのグラフが描かれた、節約から投資へのステップアップを象徴するイラスト

無駄遣いは徹底的に削った。家計簿アプリも使っている。でも貯蓄はなかなか増えない…

こう感じている節約派の方は少なくありません。

理由はシンプルです。インフレ率>預金金利という構図が続く限り、貯金だけではお金の“実質価値”が目減りするからです。

実際、日本の消費者物価指数は2024年平均で 前年比+2.7% に達した一方、

普通預金金利は 0.5〜0.02%程度 にとどまっています。

そこで本記事では、節約で生み出した余裕資金を「投資」というギアに乗せて増やすためのステップを、投資初心者の方向けにやさしく解説します。

目次

なぜ今「投資」なのか? ― 3つの背景

まずはなぜ投資が必要なのかという前提から見ていきましょう。

物価上昇(インフレ)

まずは物価の上昇です。

物価が年2〜3%で上がり続ければ、10年で貯金の実質価値は約8割程度になってしまうんですよ。

貯金(預金)はインフレに弱いのです。

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低金利の長期化

次に低金利であるという事が挙げられます。

昨今、少しずつ金利は上がってきていますが、それでもしれています。

物価の上昇に追いついていないんですよ。

寿命100年時代

60歳以降も30〜40年生きる可能性が高く、老後資金2000万円問題は他人事ではありません。  

さらにAIの進展などで病気の研究が進むことで平均寿命が150年になるのでは?なんて話も・・・

資産もそれに応じて増やしておく必要が出てきそうです。

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投資が怖い節約派でも踏み出せる5ステップ

それでは投資に踏み出すためにどのようなステップを踏めばよいのでしょう?

以下の5つを意識するのがおすすめです。

順番に見ていきましょう

1.ゴール設定

まずはゴールを設定することです。

例えば老後資金○万円にいくら必要なのか、

子どもの教育費○万円、住宅購入資金は・・

など具体的な数字で必要な金額を設定します。

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2.生活防衛資金の確保

次に生活防衛資金を確保します。

投資は絶対ではありません。

マイナスとなる可能性も当然あります。

ですからもし、投資でマイナスとなっても大丈夫な資金は投資を始める前に用意しておくと安心なんですよ。

よく言われるのが

生活費6ヶ月+α(突発分)を現金で確保

くらいあると安心ですね。

3.少額からスタート

いきなり多額な金額から始めるのはおすすめしません。

まずは投資に慣れるためにも少額から始めましょう。

最近ではネット証券なら100円から投資信託が買えたり、株も1株単位で買えたりしますので敷居はかなり低くなっています。

まずはそういうところから始めましょう。

詳しくは後述しますが、iDeCoやNISAで始めるのが良いでしょう。

4.長期、分散、積立を低コストで

投資の基本は長期、分散、積立です。

簡単に言えば長期的にいろいろな資産に毎月投資をするってこと。

前述したNISAやiDeCoなどはそれを前提とした仕組みとなっています。

最近はインデックスファンドなど低コストで投資をできる投資信託も増えています。

5.自動化と継続

給料からの天引きや口座からの自動引き落としなどの仕組みにすることによって自動的に積立投資をする仕組みにしておくと良いでしょう。

株価の乱高下は当然ありますが、プロでも予想は困難なんですよ。

それなら国の成長などに期待して長期的に投資をするほうが良いんですよ。

なお、投資額は

「手取り収入の10〜20%+節約で浮いた分」

を目安に設定すると無理がありません。

節約力×投資力――相乗効果を高める具体策

もう少し具体的に見ていきます。

NISAやiDeCoなど税制優遇をフル活用

まずは税制優遇のある仕組みをフル活用するところから始めましょう。

具体的には以下の優遇があるんですよ。

NISA:年間360万円×生涯1800万円まで運用益非課税。
iDeCo:掛金全額所得控除+運用益非課税+受取時の退職所得控除。

ちょっと難しいですが、NISAは儲かった利益に税金がかからない仕組み。

iDeCoは掛け金が所得控除(所得税を減らすことができる)が受けられて、儲かった部分も非課税。

受け取るときに税金はかかりますが、退職金や年金として税制優遇を受けて受け取れる形となります。

どちらもかなりオトクなんですよ。

ちなみにiDeCoは月5,000円から始めることができます。

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ポイント経済圏を活用

楽天経済圏やVポイント経済圏では貯まったポイントで投資をするなんてこともできます。

いきなり自分のお金で投資をするのは抵抗のある方はそういったポイントを投資に回すというところから始めてみるとよいかもしれません。

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手数料に気をつけよう

株や投資信託を買う場合に意識したいのは手数料などのコストです。

売買時や保有時にかかる手数料は極力少ないものの方が有利です。

ネット証券などは売買手数料がゼロ、保有時の手数料も低いものも多いですからそういったところをまず利用しましょう。

現状、SBI証券と楽天証券が双璧でしょうね。

SBI証券

楽天証券

ウォーレン・バフェット氏に学ぶ“複利の魔法”

2025年5月、投資の神様ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハザウェイCEOを年末で退任すると発表しました。

94歳にして総資産13兆円超を築いた彼の成功要因は派手なトレードではないんですよ。

初心者でもこの話を肝に銘じて置くのは大事でしょう。

長期保有で複利を味方に

バフェット氏がコカ・コーラ株を購入したのは1988年。

配当+値上がり益で数十倍になっています。

利益も再投資し続け“雪だるま式”に資産を拡大しているんですよ。

節約で生み出した1万円を年利5%で複利運用すると、30年後には約7万円になります。

早く・長く市場に居続けるほどリターンは加速します。

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分散とビジネス理解

    バフェットさんの「理解できない会社には投資しない」という有名な掟。

    その掟を意識するだけでも大失敗は少なくなるはず。

    バフェットさんの投資手法について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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    よくあるQ&A

    最後によくあるQ&Aを見ていきましょう。

    投資はギャンブルでは?

    短期売買はギャンブル性が高いですが、長期・分散・低コストを守れば“資本主義の成長”を広く取り込む行為です。

    ギャンブルではないんですよ。

    しかし、そういうイメージがあるのは本当です。

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    タイミングが不安です。今は割高では?

    これもよくある質問です。

    始めるタイミングがない・・・って感じのものです。

    暴落したらはじめようかな・・・って方も多いです。

    しかし、実際に暴落が来ると多くの場合買えないんですよ。

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    積立投資を採用すれば、高値づかみリスクを平均化できます。

    バフェット氏の言葉「市場をタイミングするより時間を味方につけよ」が示す通りです。

    暴落が来たらどうすれば?

    生活防衛資金を先に確保していれば、追加投資の好機として前向きに捉えられます。

    暴落時こそ成長株を安く買えるチャンスです。

    株価は上がるのも一瞬。

    その一瞬を逃すとあまり儲からないと過去のデータでも出ていたりします。

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    まとめ

    今回は「貯金だけでは増やせない!節約派が初めての投資に踏み出す方法」と題して初めての投資の方向けの記事を書いてみました。

    まとめると

    ・まずは生活防衛資金を確認
    ・ネット証券で口座を開設し、NISAやiDeCoで積立設定
    ・習慣化して“ほったらかし”
    ・節約して増えた余剰資金を随時追加投資

    何もしないことが最大の機会損失――今日の小さな一歩が10年後の大きな安心につながります。

    ウォーレンバフェット氏は実務の一線から退きますが、彼が示した「複利+長期+分散」という黄金律はこれから投資を始める私たちにも変わらず有効です。

    節約で築いた堅実な家計を土台に、投資というエンジンでじっくり資産を育てていきましょう。

    投資判断はご自身の責任で行い、疑問点は金融機関や専門家にご相談ください。本記事は特定商品を推奨するものではありません。

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