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突然550円の請求が、楽天ETCカード「年会費無料」の罠

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突然550円の請求が、楽天ETCカード「年会費無料」の罠

「あれ、なんで550円請求されてるの?」

マネーフォワードの通知を見て、私は思わず目を疑いました。

楽天ETCカードの年会費550円。

たしか無料のはずなのに。。。

長年楽天カードのETCカードを使ってきて、無料だと思い込んでいたんですよ。

SNSなどで検索をしてみると、同じ状況で困惑している人が続出していました。

「ダイヤモンド会員なのに請求された」「いつの間にかランクが落ちていた」「仕組みがわかりにくい」といった声が溢れています。

実は、この問題の根っこには「楽天経済圏」全体で進行する構造的な変化が隠されています。

そして一度その仕組みを理解すると、楽天ETCカードを使い続けることの「リスク」が見えてきます。

今回は、楽天ETCカードの年会費がなぜ請求されてしまうのか、その仕組みを徹底解説するとともに、私が三井住友カードゴールド(NL)のETCカードへの乗り換えを決断した理由をお伝えします。

550円という金額は小さく見えますが、この問題の本質を見逃すと、楽天経済圏全体での損失がもっと大きくなるかもしれません。

目次

楽天ETCカードの年会費「無料」は本当に無料なのか

まずは楽天カードのETCカードの年会費の仕組みから見ていきましょう。

年会費が発生する仕組みを正確に理解する

そもそも楽天ETCカードの年会費は無料ではなく通常550円(税込)なんですよ。

ただし、以下のいずれかの条件を満たしていれば無料になるという仕組みです。

上位カードを保有

第一に、楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカードの会員であること。

これらの上位カードを持っている方は、無条件でETCカード年会費が無料です。

私は楽天プレミアムカードを使っていましが、コロナの頃に海外旅行をしないので、通常の楽天カードにランクダウンしています。

そのため、この条件はクリアできていません。

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プラチナ会員またはダイヤモンド会員

第二に、楽天PointClubの会員ランクがプラチナ会員またはダイヤモンド会員であること。

この条件が多くの方を罠にはめています。

問題は「いつの時点のランクで判定されるか」という点にあります。

年会費が無料になるかどうかは、ETCカード入会月の翌月2日時点のランクで判定されます。

たとえば4月にETCカードに入会した場合、翌年5月2日時点でプラチナ会員以上でなければ、5月27日に550円が請求されるのです。

つまり、入会時にダイヤモンド会員だったとしても、1年後の判定月にゴールド会員以下にランクダウンしていれば、容赦なく年会費が発生します。

これは「永年無料」ではなく「条件付き無料」なのです。

私も長らく、プラチナ会員またはダイヤモンド会員だったので、無料が当たり前になってしまっていましたね。

最近は数々の改悪があったこともあり、楽天市場で買うことはほとんどなくなってしまったんですよ。

そのため、ランクもいつの間にかゴールドに。

無料枠からはみ出てしまうことに。

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楽天PointClubの会員ランク制度を理解する

ここで、楽天PointClubの会員ランク制度について整理しておきましょう。

ランクは以下の5段階に分かれています。

レギュラー会員は入会時の初期ランクです。

シルバー会員は過去6ヶ月で200ポイント以上かつ2回以上のポイント獲得が条件。ゴールド会員は過去6ヶ月で700ポイント以上かつ7回以上のポイント獲得が条件です。

そしてプラチナ会員は過去6ヶ月で2,000ポイント以上かつ15回以上のポイント獲得、ダイヤモンド会員は過去6ヶ月で4,000ポイント以上かつ30回以上のポイント獲得、さらに楽天カードの保有が条件となります。

ETCカードの年会費が無料になるのは、プラチナ会員以上です。

つまり、過去6ヶ月で2,000ポイント以上かつ15回以上のポイント獲得を維持し続けなければ、550円の年会費が発生するのです。

私の場合はポイント獲得回数で満たせなくなっていましたね。

なぜ多くの人が楽天に「騙された」と感じるのか

SNSで「楽天ETCカード」と検索すると、多くの悲鳴が見つかります。

「ダイヤモンド会員なのに請求された」という投稿も少なくありません。

実は、これにもカラクリがあります。楽天PointClubのランクは毎月2日に更新されますが、その判定は「前月の実績」ではなく「過去6ヶ月間の累計」で行われます。

つまり、半年前に楽天市場でたくさん買い物をしていた方が、その後利用頻度が落ちると、気づかないうちにランクが下がっている可能性があるのです。

さらに厄介なのが、ETCカードが届いた時点で「年会費550円」と記載されていること。

初年度無料の対象者であっても、この記載は変わりません。

実際には請求月の明細で割引されるのですが、この説明が不十分なため、多くの利用者が混乱しています。

Yahoo!知恵袋にはこんな質問が投稿されていました。

「楽天ETCカードの年会費について。契約2年目になるのですが、ダイヤモンド会員なのにクレジットカードに年会費550円の請求がありました」。

毎月20万円以上使っているのに請求されたという困惑の声です。

このような事例が後を絶たないのは、楽天側の説明が不十分であることに加え、判定タイミングが複雑であることが原因です。

楽天は「年会費免除のご案内は請求月の20日頃にメールでご案内します」としていますが、そもそも請求された後にメールが届いても遅いのです。

プラチナ会員を維持するハードルは意外と高い

では、プラチナ会員を維持するにはどれくらいの利用が必要でしょうか。

条件は「過去6ヶ月で15回以上のポイント獲得」かつ「2,000ポイント以上獲得」です。

ポイント還元率1%で計算すると、6ヶ月間で最低20万円以上の利用が必要になります。

月額にすると約3.3万円。これを楽天カードでの決済だけで達成するのは、それほど簡単ではありません。

しかも「15回以上のポイント獲得」という条件は、単に金額を使えばよいというものではありません。

月に数回は楽天のサービスを利用する必要があります。

楽天市場をほとんど使わず、街の買い物だけで楽天カードを使っている方は、この条件を満たせない可能性が高いのです。

私も回数の条件がクリアできていなかったようです。

楽天経済圏「改悪の歴史」から読み解く構造的な問題

楽天は昨今改悪を続けています。

そちらも確認しておきましょう。

2021年から続く容赦ない改悪ラッシュ

楽天ETCカードの年会費問題は、楽天経済圏全体で進行する「改悪」の氷山の一角にすぎません。

ここ数年の主な変更を振り返ってみましょう。

数年間でこれだけの改悪とは並べてみると恐ろしいです。

2021年4月:楽天ゴールドカードの改悪
2021年6月:楽天カードの公共料金ポイント大幅ダウン
2021年8月:楽天銀行+楽天証券のハッピープログラムの付与ポイント
2022年2月:楽天銀行+freeeのデータ連携終了
2022年4月:楽天ポイント付与の対象金額が税抜に変更
2022年4月:楽天銀行+楽天証券のハッピープログラムの付与ポイント
2022年4月:楽天銀行+楽天証券のマネーブリッジ普通預金の金利
2022年7月:楽天SPUの条件変更
2022年7月:楽天銀行+楽天カード SPU月間獲得上限ポイント数
2022年7月:楽天モバイルが0円維持不可に
2022年8月:お誕生日ポイント廃止に
2022年9月:楽天カードでの投信積立が0.2%還元に
2023年1月:Amazon.co.jpでの楽天カード(Mastercard)のご利用分のポイントが5分の1
2023年2月:楽天SPUの上限が全会員一律
2023年6月:楽天Payポイント付与対象外店舗拡大
2023年11月:楽天カードポイントが端数切り捨て
2023年12月:楽天プレミアムカードのポイント付与引き下げ
2024年4月:海外事務手数料引き下げ
2024年8月:携帯電話、保険料、NHKのポイントが半減
2025年7月:楽天ペイの条件付き還元制度導入

2021年4月には楽天ゴールドカードのSPU特典が廃止され、同年6月には楽天カードでの公共料金支払い時のポイント付与が半減しました。

2021年4月には楽天ゴールドカードのSPU特典が廃止され、同年6月には楽天カードでの公共料金支払い時のポイント付与が100円につき1ポイントから500円につき1ポイントへと大幅に引き下げられました。

2022年に入ると改悪は加速します。4月にはポイント付与の対象金額が税込から税抜に変更され、実質的な還元率が約9%低下。7月には楽天モバイルの0円プランが終了し、楽天銀行と楽天カードのSPU条件も厳格化されました。さらに9月には楽天カードでの投信積立還元率が一部銘柄で1%から0.2%に引き下げられました。

2023年も容赦ありません。2月にはSPUの上限が全会員一律に変更され、ダイヤモンド会員の優遇が縮小。11月には「史上最悪」と呼ばれた改悪が実施され、ポイント計算方法が「月間合計」から「買い物ごと」に変更されました。これにより端数が切り捨てられ、実質的な還元率がさらに低下しています。

2024年8月からは、楽天モバイル以外の携帯電話料金、保険料、NHK受信料へのポイント付与が半減。

2025年に入っても楽天ペイの還元率低下など、改悪の流れは止まりません。

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改悪が止まらない理由は「楽天モバイル」にある

なぜこれほど改悪が続くのでしょうか。

最大の理由は、楽天モバイル事業の巨額赤字です。

楽天グループは基地局整備に莫大な先行投資を行い、その資金を捻出するためにグループ全体でコスト削減を進めています。

楽天プレミアムカードの特典削減、楽天銀行の上場、度重なるポイント還元の引き締め。

これらはすべて、楽天モバイルを成功させるための資金調達策と見ることができます。

SPUの変更を見ても、楽天モバイル契約者には優遇が維持される一方で、それ以外のサービスは軒並み還元率が下げられてきました。

楽天グループにとっての最優先事項は楽天モバイルの契約数拡大であり、そのためには他のサービスの還元を削ってでも誘導を強化する必要があるのです。

「条件付き無料」という設計の意図

楽天ETCカードの年会費が「条件付き無料」である理由も、この文脈で理解できます。

無条件で年会費を無料にすると、楽天経済圏への依存度が低いユーザーにも同じサービスを提供することになります。

しかし「プラチナ会員以上」という条件を設けることで、楽天は「積極的に利用してくれるユーザー」だけに特典を絞り込んでいるのです。

これは行動経済学でいう「閾値」の設計です。

条件をクリアするかしないかでサービス内容が大きく変わる仕組みを作ることで、ユーザーに「もう少し使えば無料になる」という心理的なインセンティブを与えています。

しかし裏を返せば、条件をクリアできないユーザーには冷淡な仕組みでもあります。

「全員にお得」から「条件を満たす人だけにお得」へ。これが楽天経済圏で進行している構造的な変化なのです。

三井住友カードゴールド(NL)のETCカードへ乗り換えた理由

私は今回の年会費請求をきっかけにETCカードを三井住友カードゴールド(NL)のものに乗り換えました。

三井住友カードゴールド(NL)を選んだ決め手

乗り換え先として選んだのが、三井住友カードゴールド(NL)です。選んだ理由は3つあります。

第一に、ETCカードの年会費が「年1回以上の利用で無料」というシンプルな条件であること。

ランクを気にする必要がなく、ETCを使いさえすれば無料になります。

特徴楽天ETCカード三井住友カード ゴールド(NL)のETC
年会費550円(税込)550円(税込)
無料条件会員ランク等に依存
(ダイヤ/プラチナ維持)
利用実績依存
(年1回以上のETC利用で無料)
安定性不安定
(毎月ランク変動のリスクあり)
極めて安定
(高速道路に乗る人なら自動達成)

高速道路を年に1回も使わないことは考えにくいので、実質的に永年無料と言えます。

また、三井住友カードゴールド(NL)自体は有料ですが、年間100万円利用で翌年以降の年会費が永年無料となります。

私はすでに無料化していますので、年1回以上の高速道路利用すればETCカードが無料で使えるのです。

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楽天経済圏から「脱出」すべきかの判断基準

ただし、全員が三井住友カードに乗り換えるべきとは思いません。

以下の条件に当てはまる方は、楽天ETCカードを継続しても問題ないでしょう。

楽天ゴールドカード以上を持っている方は、無条件でETCカード年会費が無料なので、ランクを気にする必要がありません。

楽天市場を頻繁に利用し、プラチナ会員以上を自然に維持できる方も同様です。

一方、以下に該当する方は乗り換えを検討すべきです。

楽天市場をあまり使わず、街の買い物が中心の方。

ランク維持のために無理に楽天のサービスを使っている方。

毎年の判定月にストレスを感じている方。楽天経済圏への依存度を下げたい方。

私は最後の理由が決定的でした。

改悪が続く楽天経済圏に依存し続けることのリスクを感じ、分散を図る意味でも乗り換えを決断しました。

そもそも楽天ETCカードの年会費を請求されたことは今回が初めてなので無料という認識でしたしね。

楽天ETCカード解約と乗り換えの具体的な手順

次に楽天ETCカードの解約についてみていきましょう。

解約前に確認すべき3つのこと

楽天ETCカードを解約する前に、以下の点を必ず確認してください。

まず、ETCマイレージサービスの還元ポイントが残っていないか確認しましょう。

ETCマイレージは有効期限があり、カード変更時に引き継ぐ手続きが必要です。

ポイントが貯まっている場合は、先に使い切るか、新しいETCカードへの移行手続きを行いましょう。

次に、年会費の請求タイミングを確認します。

解約するなら、年会費が発生する前に手続きを完了させたいところです。E

TCカード入会月の翌月に年会費が請求されることを覚えておきましょう。

最後に、楽天カード本体を解約する予定がないか確認してください。

ETCカードは楽天カードに付帯するサービスなので、本体カードを解約するとETCカードも自動的に解約されます。

楽天ETCカードの解約方法

楽天ETCカードの解約は、楽天e-NAVIから手続きできます。

「カードの登録情報」→「付帯カードの設定」→「ETCカードのご解約」と進み、解約手続きを行います。

解約後は、ETCカードは使用できなくなります。

なお、ETCカードに書いてある番号が必要なのであらかじめ現物を用意しておきましょう。

高速道路を頻繁に利用する方は、新しいETCカードが届いてから解約することをおすすめします。

三井住友カードゴールド(NL)への申し込み手順

三井住友カードゴールド(NL)は、最短10秒の即時発行に対応しています(審査状況による)。スマートフォンからVpassアプリをダウンロードし、アプリ経由で申し込むとスムーズです。

ETCカードは本体カードとは別に申し込みが必要です。

カード発行後、Vpassから追加申し込みを行いましょう。ETCカードは申し込みから約1週間程度で届きます。

まとめ:550円が教えてくれた「お得」の本質

楽天ETCカードの年会費550円は、一見すると小さな金額です。

しかし、この550円が象徴するのは「条件をクリアしなければお得を享受できない」という楽天経済圏の設計思想です。

かつてのポイント還元は「使えば使うほどお得」というシンプルな構造でした。

しかし今は「条件をクリアした人だけがお得」という複雑な構造に変わりつつあります。

この変化に対応するには、自分の生活スタイルを冷静に分析し、どのサービスが最もお得になるかを見極める「お金のリテラシー」が必要です。

私が三井住友カードゴールド(NL)に乗り換えたのは、「シンプルさ」を選んだからです。

毎年ランクを気にするストレスから解放され、年1回ETCを使えば無料、年100万円使えば本体も永年無料。この明快さに価値を感じました。

皆さんも、今一度ご自身のETCカードの年会費条件を確認してみてください。

「無料だと思っていたのに」という事態を避けるために。そして、本当に自分に合ったカードを選ぶために。

550円は失いましたが、それ以上に大切なことを学べた気がしています。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
投資歴15年以上、社会保険労務士、中小企業診断士、簿記1級、1級販売士、ファイナンシャルプランナー2級、年金アドバイザー3級持ちの私が「お金」についてどこよりもわかりやすくお伝えることを目指していきます。
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