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「PayPayが使えない」店が急増中。飲食店がQRコード決済を取りやめる理由|手数料・脱税・ポイント対策を徹底解説

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「PayPayない」が急増中。飲食店がQRコード決済を取りやめる理由|手数料・脱税・ポイント対策を徹底解説

スマホでサッと支払えるQRコード決済は、もはや日常のインフラ。

最新のMMD研究所調査によれば、QRコード決済を使っている人の 65.1% が「PayPay」を選択しており、2位の楽天ペイ(36.0%)を大きく引き離しています。

QR決済自体の利用率も72.5%と7割超えで、キャッシュレスの主役に躍り出た感があります。

ところが飲食店の現場では潮目が変わりつつあります。

POSレジ大手ポスタスの月次レポートによると、飲食店で最も使われているキャッシュレス手段はクレジットカード(78.5%)で、QRコードは 15.8% と意外に低水準。

しかも「PayPayやめました」の張り紙を見かける機会が増えた、という声もネット上では散見されます。

先日、よく行っていたインドカレー屋も突如として「PayPay」の利用を辞めて現金オンリーに変わっていました。

ここは「PayPay」が始まったばかりのころから使ってくれていて重宝していたんですけどね・・・

今回は飲食店がQRコード決済を取りやめる5大理由について解説していきます。

目次

飲食店が「PayPay取りやめる」理由

まずはなぜPayPayなどのQR決済を取りやめる飲食店が増えているのでしょう?

表立った大きな理由は以下だと言われています。

手数料1%〜2%でも死活問題

食材高騰・光熱費高騰でも価格転嫁できていない経営がギリギリの個人店などでは、手数料1~2%の負担も利益に対してかなり大きい比率を占める形となります。

PayPayなどのQR決済を解約すれば即コスト削減に繋がりますから、どうしてもターゲットになりやすいです。

こんなところにも物価高の影響が来ているんですよ。

キャッシュフローと振込手数料

月1回入金だと家賃・仕入れの支払いのタイミングと合わずお金が回らず“資金ショート”の恐れが生じる可能性があります。

早期振込サービスを使えば入金は翌日ですが、手数料0.38%+振込料が重い。

現金ならその場で手元に残ります。

運用負荷とトラブル

レジ締めで現金・クレカ・QRの突合せが煩雑、通信障害でレジが止まる、スタッフ教育コスト…

こうした“見えにくい負担”に音を上げる店舗も少なくありません。

脱税との関連性

QR決済は取引履歴がクラウドに残り、売上除外(いわゆる「抜き」)が困難です。

逆に現金オンリーに戻せば、売上を一部申告しない“グレーな帳簿操作”の余地が生まれます。

ちなみに昔からトーゴーサンピンなんて言葉があります。

これは税務署が捕捉できる所得の不公平さを嘆いた言葉です。

捕捉できるのは以下の割合と言われています。

会社員の給与所得は10割
自営業者などの事業所得は5割
農業者の所得は3割
政治家の所得は1割

特に飲食店のような現金商売の場合には、税務署側も売上額(利益)の追跡が困難な部分も多くどうしてもよりこの傾向が強いです。

現金商売の飲食店の税務調査ではカウントした店舗の来客数やタオル、割り箸などの消耗品の数などで地道な調査が行われているといいます。

もちろん大多数の店舗は真面目に納税していると思いますが、現金しか使えない店=脱税している疑いが高い?という見方もSNSでは根強く、顧客心理に影響を与えています。

飲食店がPayPay導入するメリット・デメリット

飲食店からすればPayPayの導入にはメリットもデメリットもあるのは事実です。

そのあたりを整理してみましょう。

メリット

メリット解説
集客力国内ユーザー数は6,000万人超。看板を出すだけで「PayPay派」の来店を呼び込めます。
決済手数料が相対的に安いライトプラン加入なら1.6%、未加入でも1.98%。クレカの3%台と比べ優位。
初期コストゼロスマホと専用QRコードで即スタート。端末購入が不要。
プロモーション連携「PayPayグルメ」などの送客施策やPayPayアプリ内バナーで露出を強化できる。
ミスの削減釣り銭ミス・現金盗難リスクがほぼゼロ。

メリットして大きいのはやはり集客力でしょう。

PayPayは定期的にキャンペーンをやっていますのでその際の集客も期待できます。

ただし、すでに多くの飲食店が導入済ですから差別化にするのは難しいかもしれません。

現金否定派から逃げられないという意味では大きいでしょうけどね。

私個人的に財布は持ち歩いていませんし、キャッシュレス決済が使えない店は極力いかないようにしています・・・。

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デメリット

デメリット実務への影響
手数料の有料化2021年10月から無料→有料に転換。薄利の個人店ほど1~2%でも痛手。
月額固定費ライトプランの場合、月額1,980円が発生。取扱高が少ない月は赤字化の恐れ。
入金サイクル標準は「月1回入金」。資金繰りが厳しい店は早期振込(0.38%+α)を使わざるを得ずコスト増。
オペレーションの複雑化POS連動や返金処理、通信障害時の対応など、現金オンリーより手順が増えるケースも
仕様変更リスククレカ非対応化(※実施は2025年1月に延期)など、度重なる仕様改定で現場が混乱。

デメリットとすれば経費面が大きいですね。

現金だったら掛からなかった費用が掛かってしまうという部分ですね。

当初はその分以上に集客の期待ができたでしょうが、最近はどこも採用しており、その集客メリットは薄れている部分があります。

ポイ活への影響と対策

それでは利用者側からするとどのような対策を取っていけばよいのでしょう。

「PayPayない」店リストを把握

まず、大事なのはGoogle マップやPayPayアプリで利用可否を事前チェックすることです。

急に辞めたようなケースだと反映されていない可能性もありますので、現金はある程度持ち歩く必要はありそうです。

多財布戦略を徹底

楽天ペイ・d払い・au PAY・交通系IC・クレカなど複数手段を用意。

いざという時「ポイント取りこぼし」を防げます

私も三井住友カードのタッチ決済、PayPayを中心に使い分けていますね。

ほとんど使いませんが、楽天ペイ・d払い・au PAY・交通系IC(スイカ)も利用できるようにはしています。

クレジットカードの方が還元率が良い場合が多い

QR決済は便利ですが、クレジットカードの種類や店舗によってはそちらの方が還元率が良いことが多くなっています。

その辺りは事前に天秤にかけておきたいですね。

PayPayは辞めるけどクレジットカードはOKという店は少ないですが・・・

店舗独自アプリ・スタンプを活用

決済ポイントがなくても、アプリ来店ポイントやドリンク無料券で実質還元率を確保するのありでしょう。

個人的には現金を使いたくないのでこれでも嫌ですけどね笑

道徳観の欠如した店舗は使わない

SNSでは「現金だと値引きしてくれた」という投稿も見かける時があります。

しかし、そのような店舗は道徳観が欠如している可能性が高くおすすめしません。

クレカやQR決済の規約違反の可能性も高いんですよ。

キャッシュレスだと値上げしたり、価格制限がある店舗、ランチは使えない店舗なども同様です。

まとめ|キャッシュレス社会とどう付き合う?

今回は「「PayPayが使えない」店が急増中。飲食店がQRコード決済を取りやめる理由|手数料・脱税・ポイント対策を徹底解説」と題してQR決済を辞める飲食店の話を見てきました。

まとめると

  • PayPayは依然トップシェア を維持。ただし飲食店側のコスト負担は上昇傾向。
  • 店舗の「PayPay取りやめる」動きは局地的 だが、ポイ活ユーザーには確実に体感差が出る。
  • 脱税リスクと逆相関 で“キャッシュオンリー”店が目立つ地域も。
  • 支払い手段は分散が基本

キャッシュレスは便利だけど、万能ではありません。 手数料、運用コスト、税務リスク…店舗側の事情を知ったうえで、私たち消費者は「賢く選択」していきましょう。

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