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住宅ローン審査の正体。資産5億円超ちょる子氏も落ちた理由

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住宅ローン審査の正体。資産5億円超ちょる子氏も落ちた理由

資産が何億円あっても、住宅ローンに落ちることがあります。

結論から言うと、銀行が見ているのは現在の資産額より、将来の返済を予測できるかどうか。

本記事では、金融資産が審査に与える本当の影響と、申込前に確認すべき項目を整理します。

目次

億トレーダーでも落ちる。住宅ローンは「資産家ランキング」ではない

株式投資で億単位の資産を築いた人なら、住宅ローンも簡単に借りられる。

多くの人はそう考えるでしょう。

銀行にとっても、資産を持っている人は最高のお客さんに見えます。

しかし、定型化された一般的な住宅ローンでは、話が少し違います。

住宅ローンは「今いくら持っているか」だけでなく、「これから何十年も、毎月返済できるか」を審査する商品だからです。

そのため、次のような逆転現象が起こります。

  • 金融資産5億円の独立直後の投資家が落ちる
  • 金融資産500万円の勤続10年の会社員が通る
  • 年収が高くても、既存借入が多い人は減額される
  • 頭金を増やすと、同じ人でも審査結果が変わる
  • 同じ条件でも、銀行を変えると通ることがある

これは銀行が資産家を嫌っているからではありません。

住宅ローンの審査システムが、給与所得や勤続年数、返済負担率など、将来を予測しやすい数字を中心に作られているためです。

国土交通省の2026年公表資料を見ると、金融機関が審査項目としている割合は、年収94.2%、勤続年数93.9%、返済負担率90.9%でした。一方、所有資産は35.6%にとどまります。

所有資産を確認する金融機関もありますが、年収などに比べれば少数派です。
(出典:国土交通省「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」

ここから見えてくる住宅ローンの本質があります。

「銀行が貸すのは、資産家より“予測できる人”だ。」

正確には、資産家にも当然貸します。

ただし、一般的な住宅ローンで特に評価されやすいのは、安定した収入を証明できる人なのです。

あなたの年収が十分でも、銀行から見て「来年も同じ収入がある」と説明できるでしょうか。

ここが、住宅ローン審査の最初の分かれ道となります。

資産5億円で「与信がない」と言われた。ちょる子さんのケースを分解する

今回、Xで話題となったのが個人投資家のちょる子さんです。

楽天証券のメディア「トウシル」は、2026年5月時点のプロフィールとして、ちょる子さんを「元手234万円から資産5億円を突破した投資家」と紹介しています。

外資系製薬会社のMRを経て独立し、PR支援事業をしながら株式投資を続けているとのことです。

ところが2026年8月、住宅ローンの審査に通らなかったことがX上で話題になりました。

Xのトレンドページでは、独立直後で安定した給与所得や勤続実績が乏しいことが背景として紹介されています。

ただし、ここは冷静に見なければなりません。

公表されている情報だけでは、実際に落ちた理由を断定できないからです。

住宅ローンの結果には、次の条件が複合的に影響します。

  • 申込先の金融機関
  • 借入希望額
  • 年間所得
  • 独立後の事業実績
  • 既存の借入
  • 希望する返済期間
  • 年齢と完済時年齢
  • 購入物件の担保評価
  • 団体信用生命保険の審査
  • 保有資産の種類と保管先

たとえば、金融資産が5億円あっても、5億円の大半が値動きの激しい株式なら、預金5億円と同じ評価になるとは限りません。

購入物件が1億円でも、希望借入額が3,000万円なのか1億円なのかで話は別です。

独立初年度であれば、事業の確定申告書がまだ1年分も存在しない可能性もあります。

したがって、「ちょる子さんが独立したから落ちた」「株式投資家だから落ちた」と決めつけるのは早計です。

公表情報から確認できるのは、億単位の金融資産があっても、それだけで住宅ローン審査を通過できるわけではないという点でしょう。

むしろ私たちが考えるべき問いは、別にあります。

なぜ銀行は、5億円の資産より勤続年数を重く見るのか。

その理由は、銀行が住宅ローンを審査するときの「3つの質問」に隠れています。

住宅ローン審査の「3つの質問」

住宅ローンの審査項目は多岐にわたります。

しかし、銀行が知りたいことは、次の3つに整理できます。

審査のレンズ銀行の質問主な確認項目金融資産の影響
返済力毎月返せるか年収、所得、勤続年数、返済負担率配当などが収入として認められる場合は影響
返済姿勢約束どおり返す人か信用情報、延滞、他の借入、申告内容資産が多くても延滞履歴は消えない
回収力返せなくなったら回収できるか物件の担保評価、融資率、頭金頭金や預金がプラス材料になる場合がある

毎月返せるか

住宅ローンは、通常なら数十年にわたって返済します。

銀行にとって気になるのは、今年たまたま大きく儲けたかではありません。

来年、再来年も返済できるかどうかです。

会社員の給与は、完全に保証されているわけではありません。

会社の倒産やリストラもあります。

それでも自営業や株式売買益と比べれば、毎月の入金時期や金額を予測しやすい収入です。

一方、株式投資の含み益は、まだ確定した収入ではありません。

今年3,000万円の売却益があっても、翌年に同じ利益を出せる保証もないでしょう。

銀行から見ると、返済原資として再現性を評価しにくいのです。

約束どおり返す人か

銀行は年収だけでなく、過去のクレジットやローンの返済状況も確認します。

全国銀行個人信用情報センターには、ローンやクレジットカードの契約内容、借入額、返済状況、延滞などが登録されます。

取引情報の登録期間は、契約中および契約終了から5年を超えない期間です。

CICも、クレジットやローンの契約内容、残高、支払状況などを保有しています。

本人が自分の情報を確認できる開示制度も用意されています。

資産が1億円あったとしても、カード代金の延滞履歴が自動的に帳消しになるわけではありません。

銀行は「返せるか」と同時に、「決められた日に返す人か」も見ています。

返せなくなったら回収できるか

住宅ローンでは、購入する住宅や土地に抵当権を設定します。

本審査では、申込者の返済能力だけでなく、物件の担保価値も詳しく確認されます。

資産価値の評価が難しい物件や、売却しにくい物件では、希望額まで借りられないことがあります。

ここで頭金を増やせば、借入額と毎月の返済額が減ります。

担保評価に対する融資額の割合も下がるため、金融資産を間接的に審査へ反映できるわけです。

つまり、金融資産は「持っているだけ」より、「借入額をどう減らすか」に使ったほうが審査へ効きやすい場合があります。

最新資料で見る住宅ローン審査基準

国土交通省の「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」では、長期・固定金利の住宅ローン等について、金融機関が考慮する審査項目を調べています。

主な結果は次のとおりでした。

審査項目考慮すると回答した金融機関
完済時年齢98.4%
借入時年齢96.2%
健康状態96.1%
年収94.2%
勤続年数93.9%
担保評価91.0%
返済負担率90.9%
金融機関の営業エリア89.2%
連帯保証84.7%
国籍80.6%
他の債務・返済履歴72.5%
雇用形態70.6%
申込人との取引状況55.2%
業種47.3%
所有資産35.6%
雇用先の規模35.6%

(出典:国土交通省「令和7年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」)

この数字は審査の配点ではありません。

「所有資産35.6%だから、資産の評価は年収の3分の1」という意味でもないので注意してください。

あくまで、その項目を審査で考慮すると回答した金融機関の割合です。

それでも、住宅ローン審査基準の優先順位は見えてきます。

年齢、健康、年収、勤続年数、返済負担率、担保評価は、9割を超える金融機関が確認しています。

対して所有資産は35.6%です。

ここから、「金融資産は審査にまったく影響しない」という主張も正しくないことが分かります。

ただし、「金融資産が多ければ、年収や勤続年数の問題をすべて上書きできる」という話でもありません。

返済負担率が審査の土台になる

返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合です。

計算式は次のようになります。

返済負担率=年間の全ローン返済額÷年収×100

住宅ローン以外の借入も無視できません。

フラット35では、自動車ローン、教育ローン、カードローン、キャッシング、リボ払いなども含めた総返済負担率について、年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下という基準を公表しています。

民間銀行の基準や審査金利はそれぞれ異なります。

そのため、実際の適用金利で返済できそうでも、審査上の返済額では基準を超えるケースがあるのです。

なお、基準内だから安全とは限りません。

住宅ローンを返しながら、固定資産税、管理費、修繕積立金、教育費、老後資金も負担します。借りられる金額と、無理なく返せる金額は別物です。

あなたは金融機関が貸してくれる上限を知りたいのでしょうか。

それとも、生活を守りながら返せる上限を知りたいのでしょうか。

家を買うときは、この2つを分けて考える必要があります。

住宅ローン審査への金融資産の影響

「住宅ローンの金融資産影響」を考えるときは、資産を一括りにしないほうが分かりやすくなります。

同じ1億円でも、中身によって銀行からの見え方が違うからです。

金融資産の状態審査上の主な見え方
普通預金・定期預金頭金、諸費用、返済余力の資料になりやすい
上場株式の含み益売却前のため、通常は年収ではない
毎年の配当所得公的証明書で確認できれば収入に含まれる商品がある
株式の売却益一時的な利益と見られやすく、取扱いは商品によって異なる
証券を担保にした借入通常の住宅ローンとは別の商品・リスクになる
頭金として投入した資金借入額と返済負担率を直接下げられる

フラット35では、給与収入だけの人は給与収入金額、それ以外の人は事業所得、不動産所得、利子所得、配当所得、給与所得の合計額を原則的な年収としています。

少なくとも公式条件の列挙には、株式の譲渡所得は入っていません。
(出典:フラット35「ご利用条件・年収の考え方」

ここは投資家にとって大きな盲点です。

配当金は継続的な収入として扱われる可能性があります。

一方、値上がりした株式を売って得た利益や、まだ売却していない含み益は、同じように扱われるとは限りません。

民間銀行の取扱いは各行で異なります。

特定口座の年間取引報告書、証券口座の残高証明書、確定申告書などを提出することで、総合判断の材料になる場合もあるでしょう。

ただし、残高証明書を見せれば必ず審査に通るわけではありません。

金融資産を審査に反映させたいなら、次のような方法を検討します。

  • 頭金を増やして借入希望額を下げる
  • 配当所得など継続収入を公的書類で示す
  • 預金や証券の残高証明書を用意する
  • 資産を預けている金融グループに相談する
  • 機械的なネット審査だけでなく、対面審査も検討する
  • 通常の住宅ローン以外の商品と条件を比較する

国土交通省の最新調査では、スコアリング方式を中心に審査する金融機関が15.7%、一部に使う金融機関が24.4%でした。一方、スコアリング方式では審査しない金融機関も59.9%あります。

同じ申込者でも、銀行によって結果が変わり得るのはこのためです。

ただし、資産を担保にするローンは、住宅ローンと同じではありません。

株価が下落したときの追加担保や売却リスク、金利、返済期間、資金使途などを確認する必要があります。

単に「審査に通りやすそう」という理由だけで選ぶものではないでしょう。

独立・FIRE後に住宅ローンが難しくなる理由

会社員を辞めて独立すると、能力や資産が突然なくなるわけではありません。

それでも住宅ローン審査では、不利になることがあります。

理由は、審査に使える実績がリセットに近い状態になるためです。

給与所得者なら、前年の源泉徴収票や課税証明書などで収入を確認します。一方、確定申告をしている人には、直近3年分の確定申告書と納税証明書を求める金融機関があります。

三井住友銀行も、個人事業主について直近3年分の確定申告書を一般的な必要書類として案内しています。

住信SBIネット銀行も、自営業者に確定申告書と納税証明書をそれぞれ3年分求めています。

独立したばかりなら、独立後の確定申告書を3年分用意できません。

銀行から見れば、事業が順調なのか、一時的に売上が発生しただけなのかを判断する資料が不足しています。

投資家には、もう一つの落とし穴があります。

節税のために必要経費を計上すると、課税される事業所得は小さくなります。

自営業者の住宅ローン審査では、年商ではなく、必要経費を差し引いた所得が重視されるのが一般的です。

年商1,000万円でも、経費が700万円なら、審査で確認される所得は300万円という考え方になります。

税金を抑えることと、住宅ローンで高い所得を示すことは、方向が反対なのです。

もちろん、住宅ローンのために必要な経費を計上しないという話ではありません。

正しく申告したうえで、住宅購入の時期と独立の時期を整理しておく必要があります。

私も新型コロナ融資で審査に影響が出た

私自身も、借入が住宅ローン審査へ影響することを経験しました。

新型コロナの影響を受けた事業者向けに、日本政策金融公庫などが実質無利子・無担保の融資を実施していた時期があります。

条件が非常によかったため、私もかなりの金額を借りました。

問題は、借入金利や借入金額ではありません。

私は比較的短い返済期間を選んでいたため、毎月の返済額が大きくなっていました

その返済金額が住宅ローン審査で不利になることが分かったのです。

事前に知人から「事業用の借入なら住宅ローンに関係ないのでは」と聞き、そのまま信じてしまったのも失敗でした。

そこで日本政策金融公庫への繰上返済を検討することになったのです。

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ここで得た教訓は明確でした。

銀行が見るのは、借入条件のお得さではなく、毎月いくら返済する約束になっているかです。

無利子に近い借入でも、年間返済額が大きければ、住宅ローンと合わせた返済負担は重くなります。

なお、事業用借入の扱いは金融機関や商品によって異なります。

現在のフラット35の公式条件は「すべての借入れ」を総返済負担率の対象とし、除外例として一棟の共同住宅・寄宿舎を対象としたアパートローンを挙げています。

「事業用融資なら一律に除外」とは書かれていません。

反対に、すべての事業融資が必ず住宅ローンの返済負担率へ算入されるとも断定できません。

申込先へ、次のように具体的に確認するのが確実です。

「この事業融資の年間返済額は、住宅ローン審査の総返済負担率に含まれますか」

申告せずに進めるのは避けてください。

住宅ローンに落ちる理由と今日からできる対策

住宅ローンに落ちたとき、銀行から詳しい理由を教えてもらえないことがあります。

信用情報機関も審査を行っているわけではないため、情報を開示しても、なぜ銀行が否決したかまでは分かりません。

そこで、申込前に自分で原因候補を分解しておきます。

年収ではなく、審査で使われる所得を確認する

会社員なら源泉徴収票の支払金額、自営業者なら確定申告書の所得金額を確認します。

株式の売却益や含み益を年収として計算していないかも見直してください。

銀行が受け付ける所得の範囲は、商品ごとに異なります。

住宅ローン以外の返済額を洗い出す

確認したいのは残高だけではありません。

  • 自動車ローン
  • 教育ローン
  • カードローン
  • リボ払い
  • キャッシング
  • 不動産投資ローン
  • 事業融資
  • 既存の住宅ローン

これらの毎月返済額と年間返済額を一覧にします。

借入残高が小さくても、返済期間が短ければ毎月返済額は大きくなります。

私の新型コロナ融資も、このパターンでした。

また、使っていないカードローンの枠、クレジットカードのキャッシング枠は、残高ゼロでも枠そのものが債務とみなされることがあります。

このあたりも整理しておくのが良いでしょう。

信用情報を確認する

過去の支払いに不安があるなら、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターで本人開示を検討します。

自分では完済したつもりのカードローンや、忘れていた契約が残っている可能性もあるからです。

よくあるのがスマホを分割払い(借入扱い)してその支払いが滞ったことがあるようなケースですね。

申込直前に慌てて確認するより、住宅購入を考え始めた段階で見ておくほうが余裕を持てます。

金融資産を「残高」から「使い方」に変える

金融資産が多い人は、ただ残高証明書を出すだけで終わらせないことです。

  • 頭金をいくら入れるのか
  • 手元資金をいくら残すのか
  • 借入希望額をどこまで下げられるのか
  • 配当所得を証明できるか
  • 購入後も返済余力が残るか

この形に直すと、資産が返済計画へ結びつきます。

ただし、頭金を入れすぎて生活防衛資金がなくなるのも危険です。

住宅購入後には引っ越し、家具、修繕、税金などの支出が発生します。

独立と住宅購入の順番を考える

独立後すぐに住宅を買う予定なら、独立前に住宅ローンの可能性を確認しておく価値があります。

ただし、事実と異なる勤務状況で申し込んだり、退職予定を意図的に隠したりしてはいけません。

住宅購入が数年後なら、独立後の確定申告実績を積む方法もあります。

購入時期、独立時期、必要な申告年数を逆算してください。

収入合算・連帯債務を使う

配偶者が会社員なら、そちらの与信を借りるという発想もありです。

ペアローンや収入合算、連帯債務などの手法を使う形です。

例えばフラット35は連帯債務者を1人追加でき、夫婦での収入合算ができます。

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頭金を厚くして融資率を下げる

購入時の融資可能額(融資率)を審査項目にしている機関は69.1%。購入価格に対して100%以内とする機関が380機関ともっとも多い一方、110%以内が38機関、120%以内が20機関という分布です。

頭金を入れて融資率を下げることは、資産を持っている人が資産を「審査に効く形」に変換できる、数少ない方法のひとつです。

金利だけで銀行を選ばない

金利の低い銀行が、自分にとって借りやすい銀行とは限りません。

自営業者、会社経営者、投資家、転職直後の人は、次の選択肢を比較します。

  • ネット銀行
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 信用金庫
  • フラット35
  • 対面相談できる住宅ローン窓口

ネット銀行で機械的な基準に合わなくても、対面型の金融機関で事業内容や資産背景を説明できる場合があります。

反対に、対面なら必ず通るわけでもありません。

銀行ごとに、年収の計算方法、必要な事業実績、既存借入の扱い、物件評価が違うということです。

よくある質問

金融資産が多ければ住宅ローンの審査で有利になりますか?

有利になるケースもありますが、決め手にはなりません。

国土交通省の令和7年度調査では、所有資産を審査項目としている金融機関は35.6%にとどまり、勤続年数の93.9%、年収の94.2%と比べて大きく下回ります。

資産は加点材料であって、収入の証明が用意できない状態を埋める代替にはならないと考えてください。

独立や転職の直後でも住宅ローンは組めますか?

民間金融機関では厳しくなります。勤続年数の基準として「1年以上」を挙げる機関が612機関ともっとも多いためです。

一方、フラット35には勤続年数の制限がなく、自営業者でも直近の所得と返済負担率が基準内なら利用できる可能性があります。

予定があるなら在職中に融資実行まで済ませる順序がもっとも確実です。

事業用の借入は住宅ローンの審査に影響しますか?

影響するケースが多いです。

事業資金であっても債務者は個人であり、返済負担率の計算に年間返済額が加算されるためです。

申込時の申告義務もあるため、事前に繰上返済や借換えで負担を圧縮しておくのが現実的です。

一つの銀行に落ちたら、他の銀行も通りませんか?

審査基準や物件評価は金融機関ごとに異なるため、別の銀行で結果が変わる可能性があります。

ただし、同じ借入額と返済負担のまま申込先だけ増やすより、所得、既存借入、頭金、物件評価を見直すほうが効果的です。

まとめ

住宅ローンを考えているなら、次の3項目を紙や表計算ソフトに書き出してください。

  • 返済力:審査に使われる年収・所得と年間返済額
  • 返済姿勢:既存借入、延滞の有無、信用情報
  • 回収力:物件価格、頭金、希望借入額、金融資産

10分あれば、最初の棚卸しはできます。

審査に落ちることは、人格や能力の否定ではありません。

その金融機関の商品設計と、現在の自分の収入・資産構成が合わなかったということです。

私自身、好条件だからと借りた新型コロナ融資が、別の住宅ローン審査では不利になることを経験しました。

金融商品は、一つだけ見れば得でも、人生全体では別の選択肢を狭めることがあります。

住宅ローンも同じです。

金利の低さだけではなく、独立、投資、教育、老後まで含めて考える。

それが、借りられる金額に振り回されず、自分に合った家を選ぶ方法だと私は考えています。

また、早めに住宅ローンの仮審査を試してみることもオススメですよ。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
投資歴15年以上、社会保険労務士、中小企業診断士、簿記1級、1級販売士、ファイナンシャルプランナー2級、年金アドバイザー3級持ちの私が「お金」についてどこよりもわかりやすくお伝えることを目指していきます。
詳しくこちらを御覧ください。>>運営者情報

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