最近、私がTポイントや楽天ポイントで買っているお気に入りの投資信託があります。
日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」です。(今のところ、つみたてNISAやiDeCoでは買えません)
簡単に言えばかなりカチカチな固いアセットアロケーションにレバレッジ(借金)を掛けてリターンを大きく、リスクを小さくするのを目指した商品です。
カチカチなアセットアロケーションに先物取引で3倍にレバレッジを掛けることで信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資をおこないます。
この投資信託のすごさに気づいた人が多いのか最近急激に人気になってきましたね。
グローバル3倍3分法ファンドについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
先日からSBI証券でTポイントを利用して投資信託が買えるようになりました。(今ならキャンペーンも実施中です)また、楽天証券では少し前から楽天スーパーポイントを使って投資信託が買えます。2社ともかなり多くの投資信託を扱っていま[…]
そんなグローバル3倍3分法ファンドはかなり突飛な商品であるためライバルと言えるような存在はありませんでした。
しかし、とうとう同じようなコンセプトのライバルとなりえる存在が登場するのです。
それが「ウルトラバランス世界株式」です。
今回はこのウルトラバランス世界株式についてご紹介しましょう。
ウルトラバランス世界株式とは
それではウルトラバランス世界株式について詳しく見ていきましょう。
“ヤフージャパン”を運営するヤフー株式会社をはじめとする、ヤフーグループ企業三社のプロフェッショナルが集結し、アストマックス投信投資顧問より創られた投信シリーズ「Yjam」
ヤフーグループ・アストマックス投信による商品化第2弾が「ウルトラバランス・世界株式」です。
純資産総額の約3倍の資産を運用
ウルトラバランス・世界株式はグローバル3倍3分法ファンドと同じく信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行うことが最大の特徴でしょう。
株式は債券と比較した場合に期待値は高くなります。しかし、リスクは大きく、値動きも大きくなる傾向にあります。
逆に債券が入ったバランスファンドは期待値は株と比較して低くなりがちですが、分散効果によりリスクは小さく、値動きも小さくなる傾向にあります。
そのいいとこ取りを狙ったのがウルトラバランス・世界株式やグローバル3倍3分法ファンドです。
純資産総額の約3倍の資産を運用することで「収益性」と「分散効果」の両方が狙えるのです。
下記は1999年12月末~2019年6月末(月次データ、1999年12月末を100として指数化)したシュミレーション結果です。約20年で約21倍と大きくプラスになっています。
世界株式何かと比較してもかなり上に行っていますね。
出典:SBI証券 SBI証券先行販売「ウルトラバランス 世界株式」より
ウルトラバランス・世界株式のアセットアロケーション
ウルトラバランス・世界株式はかなり面白いアセットアロケーションとなっています。
出典:SBI証券 SBI証券先行販売「ウルトラバランス 世界株式」より
米国金先物35%
債券175%(米国国債先物70%、フランス国債先物70%、日本国債先物35%)
合計290%のとうしとなっています。
60%近くが債券となっていますね。債券は米国国債とフランス、日本ですね。
なぜフランスなんだろ?ってのはちょっと謎の方も多いかもしれませんが、他の国の国債よりも利回りが良くなっているんですよ。ですから選ばれたのでしょう。
ちなみにグローバル3倍3分法ファンドが投資をする債券は日本、米国以外だとドイツ、イギリス、豪州ですね。
また、この商品の特徴として金先物が入っていることも大きいですね。
金へ投資をする意味
分散投資の最大のポイントは相関係数が低いものや逆相関のものに分けて投資をすることです。
そうすることで分散投資の効果がアップします。
金は世界経済や世界情勢が混乱しているときに上がることが多く「有事の金」とも言われます。
株と金は完全ではありませんが基本的に逆相関の関係にあります。
逆相関とは動きが逆であることで、株が上がれば金が下がる、株が下がれば金が上がる、状態を示します。
株を中心に持ってらっしゃる方はなんたらショック(リーマンショックやオイルショックなど)が来た時に金をもっていれば、株が下がっても金が上がってリスクを下げる効果が期待できるのです。
ですから金を組み合わせることで値動きを抑える効果がより高くなるのです。
ただし、金は成長しませんし、利益を生むものでもありません。
一長一短あるんですよ。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
先日、SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」取扱商品のランキングを見ていて面白いことに気づきました。金価格との連動を目指す「三菱UFJ 純金ファンド」が人気もリターンも結構良いのです。2019年1月31日現在で購入金額[…]
ウルトラバランス・世界株式の信託報酬等
ウルトラバランス・世界株式の手数料は以下の通りとなっています。
レバレッジを掛けることもあり一般的なインデックス型の投資信託と比較すると少々高めの信託報酬率にはなっていますね。
申込手数料 | インターネットコース:なし ダイレクトコース:口数:3.24%、金額:3.24% |
信託報酬率 | 0.743%程度 |
信託財産留保額 | なし |
グローバル3倍3分法ファンドの比較
ライバルとなるグローバル3倍3分法ファンドとはアセットアロケーションがかなり違いますね。
出典:グローバル3倍3分法ファンド「目論見書」より
グローバル3倍3分法ファンドの投資比率は株式が20%、REITが13.3%で、債券が66.7%です。
債券が2/3もあるかなりカチカチなアセットアロケーションです。
それにレベレッジを掛けることで下記を投資していると同じ状態となっています。
REIT40%(日本REIT20%、先進国REIT20%)、
債券200%(日本国債40%、米国国債40%、ドイツ国債40%、イギリス国債40%、豪州国債40%)
ウルトラバランスと大きく違うのが金は入っておらず、代わりにREITがはいっていることでしょう。
また、株式や債券の比率も違いますね。
同じく信託財産の純資産総額の3倍相当額にするタイプのファンドですが、アセットアロケーションはかなり違いますね。
ちなみに、グローバル3倍3分法ファンドの信託報酬は0.484%程度(税込)です。
こちらの方が安くなっています。
金は比較的、信託報酬率が高いのでウルトラバランス・世界株式の信託報酬が上がってしまっているのかもしれません。
毎月1万2千円ずつ積立て投資したらどうなるのか?
おもしろいデータも掲載されていましたのでご紹介しましょう。
毎月1万2千円ずつ20年間積立て投資をした場合のシュミレーションです。
この場合、投資金額は282万円です。
しかし、評価額は2005.2万円と例の年金だけでは2000万円足りない問題の金額をこれだけでカバーできてしまう計算となります。
出典:SBI証券 SBI証券先行販売「ウルトラバランス 世界株式」より
ただし、この好成績はあくまでも過去のシュミレーション結果ですし、債券を多く買っているといってもレバレッジを掛けていますのでリスクもそれなりに高めです。
投資は自己責任で。
ちなみにウルトラバランス・世界株式もグローバル3倍3分法ファンドもレバレッジを掛けていることもあり、つみたてNISA、iDeCoともに採用されていない商品です。(この先もつみたてNISAには採用されない可能性が高いと思われます。iDeCoは多少可能性があるのかな)
つみたて投資には向いていると思いますけどね。
まとめ
今回は「【ウルトラバランス世界株式】グローバル3倍3分法ファンドにライバル登場?」と題してウルトラバランス世界株式をご紹介しました。
この商品もかなりおもしろいコンセプトの商品でした。
これも人気になるようだと信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行うタイプの投資信託が続々登場するかもしれませんね。
個人的には日本株を除いたタイプがでてほしいな・・・って思っていますね。
なお、今回ご紹介した、ウルトラバランス世界株式はSBI証券の先行販売となっています。
SBI証券の資料請求は以下からどうぞ。
同じレバレッジ型バランスファンドの楽天レバレッジバランスはこちらの記事を御覧ください。
このところ、レバレッジ型バランスファンドが続々登場しています。私もTポイントや楽天ポイントで買っているお気に入りの投資信託である日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」がじわ売れしているのが大きいのでしょう。[…]
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