先日、読者様からご質問をいただきましたのでこの場を借りてお答えしたいと思います。
なにか対策はありますか?
これよく話題になる話なんですよ。
もし、本当にそうなら毎月ジャンピングキャッチしているみたいなものですから不利ですよね。
今回はこの件について考えてみましょう。
なお、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってなに?って方はこちらの記事から御覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。
iDeCo約定日の基準価額は本当に高いのか?
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は掛け金が前月の26日(土日祝日の場合は翌営業日)に引き落とされます。
そこから12営業日後に拠出され、その翌日から商品が発注されます。(約定日は商品により異なる)
かなりタイムラグがあるんですよね。
例えば2023年11月ならば
拠出日:11月14日
商品購入手続き開始日:11月15日
となっています。
タイムラグがあるためなのか、基本的にどの証券会社・金融機関も同じスケジュールで一斉に注文が入るからなのか、それを狙う機関投資家がいるからなのか、ちょうどその時期に投資信託の基準価額が高くなる傾向があるとの噂をよく聞きます。
しかし、実はこれ今年のはじめに3ヶ月分くらい検証して記事を書いたことがありますが
なんか高いところで買っているような気がしますが、検証してみるとそうでもないのです。
このあたりはつみたてNISAをクレジットカードでやっている人も同じですね。(買う日にちが選べない)
過去の検証結果はこちらの記事をご覧ください。
iDeCoのジャンピングキャッチ対策を考える
それではiDeCoのジャンピングキャッチ対策を考えてみましょう。
対策といっても商品の発注日などは変更できるわけではありませんのでちょっとした一工夫するだけです。
実はやり方自体は簡単にできるのです。
面倒ではありますが・・・(笑)
掛金の配分割合を定期預金100%にする
まず、毎月の掛金で自動的に購入される商品を定期預金100%とします。
例えば私が使っているSBI証券ならば「掛金の配分割合」で「あおぞらDC定期」を100%にして確認を押せば変更できます。
これで商品購入手続き開始時に購入されるのは定期預金となります。
ジャンピングキャッチなんて関係ありませんよね。
スイッチング(預け替え)する
そのままでは定期預金をしているだけですからあまり得策ではありません。
そこでスイッチングを行います。
スイッチングとは資産の商品構成などを変更することです。
今回のケースでは定期預金100%にしていますのでそれを他の資産に変更するのです。
スイッチングには手数料等はほとんどの金融機関で掛かりません。無料です。(一部だけかかる金融機関もあります)
スイッチングは多少タイムラグは発生しますが、任意のタイミングで行うことができます。
つまり、自分のすきなタイミングで定期預金から投資信託へ変更できるのです。
これならばジャンピングキャッチを心配しなくてもよいですよね。
また、スイッチングは何度でもできます。
ですから毎日買付でも毎週買付でもやろうと思えばできます。
面倒ですけどね(笑)
スイッチングの流れ
スイッチングはこんな流れで行われます。
↓
購入商品選択
↓
運用している商品の全部または一部を一旦売却
↓
指定した商品を購入
すでに運用している投資信託の全部または一部を一旦売却して、現金化した後、指定した運用商品を購入し直す流れですね。売却商品と数量、購入商品を指定するだけですからかなり簡単にできます。
今回のケースでは定期預金ですからタイムラグも投資信託をスイッチングする場合と比較して少なく済みます。
スイッチングについて詳しくはこちらの記事を御覧ください。
iDeCo(イデコ)約定日の基準価額が気になる人の対策を考える:まとめ
今回は「ジャンピングキャッチ?iDeCo(イデコ)約定日の基準価額の高さが気になる場合の対策を考える」と題してiDeCo(イデコ)約定日の基準価額についてみてきました。
読者様への解答としては以下です。
しかし、どうしても気になる場合は以下の方法を取りましょう。
こうすれば自分の任意のタイミングで購入できますからジャンピングキャッチ疑惑も払拭できますね。
本当は仕組みとしてSBI証券や楽天証券のつみたてNISAのように毎日買付とか自分で買うタイミングを決められると良いんですけどね。
iDeCoもつみたてNISAも同じように投資信託を買う仕組みですそれほど難しいことはないと思うのですが・・・
この辺りは改善を希望したいところです。
ちなみにつみたてNISAでも同じような悩みをお持ちの方も多いようです。そちらも対応方法があります。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの3社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券の3択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この3つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
さらに2024年8月1日(木)より投資信託の保有でポイントが貯まるようになり、現在の条件なら本命といっても良いでしょう。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
総合して考えるとこの3つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
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最後まで読んでいただきありがとうございました。