マイナンバーカードを健康保険証として利用するための申し込み受け付けが8月7日始まりました。
これで確定申告などをしない方でもマイナンバーカードの取得する意味合いが出てきますね。
2020年9月より始まる、マイナンバーカードと連動したキャッシュレス決済をすると最大25%(上限5,000円)を還元される仕組みの「マイナポイント事業」ではエラーやトラブル続出して問題となっていましたが、今回の利用申し込みも同じようなことが起こり得そうな仕組みです。
そこで今回は制度の概要、引っかりやすいポイントや疑問点を解説していきます。
※追記:マイナンバーカードと健康保険証を紐付けることで7,500円分のマイナポイントが貰えることになりました。
マイナンバーカードを健康保険証として利用の概要
まずは今回のマイナンバーカードを健康保険証として利用する話の概要を見ていきましょう。
いろいろ条件等ありますのであらかじめ知っておきたいところ。
いつからマイナンバーカードを健康保険証として使えるのか?
2021年3月からマイナンバーカードを健康保険証として利用ができる予定となっています。
その事前受付が開始されたということですね。
当初は12月から登録開始といっていましたので大分早く始まりましたね。
マイナンバーカードを健康保険証として使うメリットは?
ただ、健康保険証をマイナンバーカードに置き換わるだけだとあまりメリットを感じない方も多いでしょう。
実は結構大きなメリットが有るのです。
- 確定申告時の医療費控除が簡単にできるようになる
- 就職・転職・引越をしても健康保険証としてずっと使える
- 転職後、保険証の発行までに掛かる期間でも保険者側の発行手続きが済んだ段階で利用可能
- マイナポータルで特定健診情報や薬剤情報・医療費が閲覧可能に
- 資格取得手続き完了から健康保険証入手までのタイムラグがなくなる
- 手続きしなくても高額療養費の限度額までの支払いに
- 令和3年の確定申告から医療費控除がマイナポータルから自動入力可能に
- 一部書類の持参が不要に
具体的なやり方等はでていませんが確定申告時の医療費控除が簡単にできるようになるとのこと。これはありがたいですね。
また、転職などで保険証が変わる時の手間もなくなることや書類の持参が不要になるのもうれしいところ。
なお、具体的に持参が不要になる書類は以下の通り
被保険者資格証明書
限度額適用認定証/限度額適用
標準負担額減額認定証
特定疾病療養受療証
特に入院をするときなどに利用したい限度額適用認定証の持参が不要になるのはありがたいことですね。
限度額適用認定書について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
マイナンバーカードを健康保険証として利用するメリットはそれなりにあるのです。
なお、一部心配されていた方も見えましたが、転職時にもそのまま使えるということですから国民健康保険だけでなく協会けんぽや組合健保の方も利用できるようです。
それぞれの違い等についてはこちらの記事を御覧ください。
デメリット:すべての医療機関で使えるわけでは・・・・
ただし、デメリットもあります。
まず大きいのがオンライン資格確認が導入されている医療機関・薬局のみでしかマイナンバーカードを健康保険証として利用ができません。
当初どの程度の医療機関・薬局が対応するのかわかりませんが、その程度によってはあまり意味のないことにも・・・
なお、マイナンバーカードにを健康保険証として使えるようにしても現在使っている健康保険証も今までどうり使えます。
併用できるんですね。
ですからオンライン資格確認が普及するまでは当面は両方持っておく必要があるっていう微妙な状況となるでしょう。
セキュリティーが心配
健康保険証の代わりにマイナンバーカードを利用するとなるとセキュリティーが心配という方も多いでしょう。
その点、今回の制度は配慮されています。
通常、医療機関で健康保険証は提出してしばらく受付の方が作業します。
その部分がなくなります。
利用者側がカードリーダーに読み込ませると医療機関側でデータが利用できるようになるという流れです。
ですからマイナンバーカードを医療機関に預けるという過程がありませんので不正利用などセキュリティー面の心配は少ないと思われます。
申請時のひっかりやすいポイント
それではここからはマイナンバーカードを健康保険証として利用するための申し込みをする際に引っかかりやすいポイントを見ていきましょう。
基本的にはマイナポイントの予約・申込みをするときや特別定額給付金をマイナンバーカードで申請する時と同じですね。
大まかな申請の流れ
申請の仕組み自体はかなり簡単なものです。
マイナポータルAPをインストール(マイナンバーカードを読み取るのに必要)→
申し込みボタンを押す(マイナンバーカードを読み取り)→
パスワード入力→
パスワードは利用者電子証明書(数字4桁)
まず多くの人がひっかかってしまうと思われるのが「パスワード」です。
マイナンバーカードのパスワードは4種類もあって間違いやすいんですよ。
ちなみにパスワードは3回間違うとロックされてしまいます。
ロックされてしまうと市町村役場でパスワードの再設定が必要ですからお気をつけください。
私も一度経験があります・・・
マイナンバーには4つのパスワードが設定されています。
署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書、住民基本台帳事務用、券面事項入力補助用の4つです。
そのうち、今回使うのは「利用者証明用電子証明書」の暗証番号となります。
数字4桁となります。
ちなみに住民基本台帳事務用、券面事項入力補助用も数字4桁です。
別々の番号を設定されている方は間違えないようにしましょう。
もし3回間違えてしまったり、忘れてしまった場合にはこちらの記事を御覧ください。
スマホのマイナンバーカード読み取りはシビア
マイナポイントの申請ではマイナンバーカードがうまく読み取れないという話が多かったです。
これは実際私もひっかかりました。
私も何度も連続して読み取れませんでしたが、以下の点を意識したらそこからはほぼ読み取れるようになりましたのでご紹介します。
なお、PCとICカードリーダ・ライタを持っている方はそちらでやったほうが楽ですね。
以前はWindowsでInternet Explorer 11しか使えない糞仕様でしたが、現在はMicrosoft EdgeやChrome、Firefoxでも利用が可能になりました。
また、 MACも対応できるようになっています。
機種によって最適な場所は異なる
マイナポイントのスマホアプリを導入して申し込みボタンを押すとマイナンバーカードを読み取る画面となります。
その際にスマホをおく位置がかなりシビアなようです。
基本は下記の画像のとおりに置きましょう。
私はiPhoneXSでやりましたが、少しズレていると認識しませんでした。
このあたりはかなりシビアです。
また、カバーを外した方が読み取りやすいようです。
同じiPhoneでも機種により読み取り箇所が微妙に違うようで下記のような案内もでています。
② iPhone XR は、カード上辺から 1 ㎝、右辺から 3 ㎝に端末の上端中央を合わせてください。
③ iPhone からマイナンバーカードを 1 ㎝程度離すと読み取りやすくなる場合があります。
④ iPhone XS、11 Pro、11 Pro Max が標準的な位置で読み取れない場合は、iPhone XS Max と同様に位 置を変えてお試しください。
出典:総務省 「電子証明書の読取り可能なスマートフォン(iPhone)に関するトラブルシューティング」 より
読み取りには時間がかかる?
また、読み取りは少し時間がかかるようです。
読み取り中のようなメッセージがでますが、その間は動かさないようにしましょう。
少しでも動かすとエラーになりますね。
かなりシビアです。
回線の安定も必要?
また、回線品質も必要かもしれません。
私の場合はWi-Fiでやるとエラー確率が高かったですが、Wi-Fiを切って4Gにしたらそこからは失敗しなくなりましたね。
うちのWi-Fiは急に遅くなるときがあるのでそれが原因だったかもしれません。
まとめ
今回は「マイナンバーカードを健康保険証として利用するための方法を解説。意外とメリットが大きいこの制度」と題してマイナンバーカードを健康保険証として利用についてみてきました。
意外にメリットが大きいですね。
マイナンバーカードはマイナポイントという制度で利用すれば5,000円お得になりますし、住民票などをコンビニで出せるのも便利です。
まだ作ってない方はぜひ利用してみてください。
なお、マイナポイントをもらうための申請方法はこちらの記事で解説しております。
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