キオクシアホールディングスのIPOは買いなのか?今期最大規模の新規上場株登場

IPO キオクシアホールディングス のIPOは買いなのか? 今期最大規模の新規上場株登場

IPOは当選確率はかなり低いですが、当たれば高い確率で儲かるため無料で参加できる宝くじとしても人気があります。

そんなIPOには定期的にボーナスステージが訪れます。

それは大きな規模の会社が上場する時です。

当選確率がかなり高くなるんですよ。

しかし、大きな規模な銘柄は急激な人気ともなりにくいため損をすることも・・・

つまり、見極めが大事になってくるのです。

そんな大きな規模の上場が先日新規承認されました。

「キオクシアホールディングス」です。

今回はそんな「キオクシアホールディングス」のIPOについて見ていきましょう。

※:追記 「キオクシアホールディングス」に新規上場が中止となりました。

キオクシアホールディングスとは

大きな規模なのに「キオクシアホールディングス」なんて名前聞いたことないぞ・・・って方も多いかもしれませんね。

無理もありません。

キオクシアホールディングスは2019年10月に社名変更したばかりなんですよ。

キオクシアはもともとは東芝のメモリ部門で、東芝が債務超過で上場を廃止になりそうなところを回避するために売りに出された会社です。

東芝メモリ」といえばご存知の方も多いでしょう。

世界で初めてフラッシュメモリを発明した会社で、現在もフラッシュメモリ専業です。

フラッシュメモリはパソコンやスマートフォンなど様々な電子機器に組み込まれた重要な部品で市場規模は年々増加しています。

ちなみに世界シェアは製造合弁契約を結ぶWestern Digitalグループと合わせると35%と世界最大級となっています。

フラッシュメモリ世界シェア

出典:キオクシアホールディングス 目論見書より

様々な企業がこの分野には参入していますが、東芝メモリの製品は不具合が少なく安心感は高いですね。

なお、キオクシアという名前はKIOKU(記憶)✕AXIA(ギリシア語で価値)から付けられました。

キオクシアホールディングスIPO概要

それではキオクシアホールディングスのIPOの概要を見ていきましょう。

【コード】6600
【社名】キオクシアホールディングス株式会社
【業種】電気機器
【上場市場】東証一部または二部
【事業内容】メモリ及びSSD等関連製品の開発・製造・販売事業等を営むグループ会社の経営戦略策定及び管理【資金用途】フラッシュメモリの今後の需要増加に対応すると共に、継続的なコスト競争力の向上を図るための生産能力増強に係る設備投資を予定

キオクシアホールディングスIPOの日程

日程は以下の通りです。

【仮条件】2020/9/17(木)
【申込み期間(BB)】2020/9/18(金)~2020/9/25(金)
【公募価格決定】 2020/9/28(月)
【購入申し込み期間】 2020/9/29(火)~2020/10/2(金)
【上場予定日】 2020/10/6(火)

キオクシアホールディングスIPOの主幹事・幹事

主幹事・幹事等は以下の通りです。

【主幹事】野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
【幹事】 SBI証券、ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券、みずほ証券、SMBC日興証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、クレディ・スイス証券
基本的には配分の多い主幹事の野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が最も狙い目でしょう。
しかし、キオクシアホールディングスは規模も大きいですから幹事でもそれなりの当選確率がありそうです。
それぞれ証券会社の特徴はこちらの記事を御覧ください。

キオクシアホールディングスIPOの公募株式数・想定価格等

公募株式数・想定価格等は以下のとおりです。

【公募株式数】 総計87,631,400株 公募21,562,500株 売り出し66,068,900株(売出株式比率75.4%)
【OA】7,886,900株
【想定価格】3,960円
【吸収価格】3,782.5億円(想定価格ベース)
【時価総額】21,346億円(想定価格ベース)
【仮条件】2,800円〜3,500円
かなり大きな規模の上場となっていますね。
仮条件がかなり下振れしています。あまり機関投資家から人気がなかった可能性が高いです。

キオクシアホールディングスの業績

次にキオクシアホールディングスの業績を見てみましょう。

キオクシア業績

出典:キオクシアホールディングス 目論見書より

東芝のゴタゴタもあったのでしょうが、業績は横ばいからちょっと落ち気味となっていますね。

四半期ベースでみるとだいぶ盛り返しているようにも見えますが・・・

キャッシュフローがちょっと気になる

また、上記のグラフには記載がありませんが、キャッシュフローのデータもちょっと気になるところはあります。

営業活動によりキャッシュフロー(百万円)159,116
投資活動によるキャッシュフロー(百万円)△352,390
財務活動によるキャッシュフロー(百万円)154,298

営業活動によるキャッシュフロー以上に投資活動によるキャッシュフローがあり、財務活動によるキャッシュフローでカバーしている状況なのです。

簡単に言えば本業で稼いだ以上のお金を投資に回していて足りない分はどこかから借りたり出資してもらっているってことです。

つまり身の丈にあってない投資してるんじゃない??ってことです。

おそらくキオクシアが主戦場としているフラッシュメモリは競争が激しくそれだけ投資をしないと戦えないということなのでしょうが・・・

ちょっと気になるところですね。

キャッシュフロー計算書の見方についてはこちらの記事を御覧ください。

新型コロナウィルスの影響は少ない

キオクシア2021年3月期第一四半期

出典:キオクシアホールディングス 2021年3月期第一四半期連結決算概要 より

直近の4月〜6月期は4Qと比較すると新型コロナウィルスの影響によるスマートフォンの出荷量が減ったことによる売上等の減少が見られます。(前年の1Qは赤字でしたからむしろかなり改善しています。)

他の業界と比較すると新型コロナウィルスの影響は大きくないようです。


キオクシアホールディングスの投資判断

それではキオクシアホールディングスの投資判断を見ていきましょう。

個人的な判断は

見送り
です。
基本的には買うつもりで、ギリギリまで状況を見極めたいと考えていました。
しかし、仮上限が2,800円〜3,500円と想定価格3,960円から大幅に下振れしましたので見送りとしました。
判断ポイントは以下です。

直近の大規模IPOの成績

まずポジティブ材料といえるのが直近の大規模IPOの成績でしょう。

一番直近のソフトバンク以外はほとんどがプラスとなっているのです。

ソフトバンクは他と比較しても規模が異様に大きいですし、親子上場であるというマイナス点もありましたから差し引いて考える必要はあるでしょうが。

ちなみに私はリクルートとソフトバンク以外は挑戦して儲けさせてもらっています。(ソフトバンクは当選後辞退)

ソフトバンク(9434)

ソフトバンクはちょっとややこしいですが、ソフトバンクホールディングスの子会社にあたる携帯電話などを扱うソフトバンクです。

公開価格に対する吸収金額は26460億円、時価総額は71807億円とかなり大規模なものでした。

公開価格は1500円に対して初値は1463円と2.5%ほどのマイナスとなりました。

複数当選している方も多く微妙な状況でしたね。。。

ただし、後に1500円は突破していますのでうまく逃げられた方も多いと思いますが。

ちなみにソフトバンクはPOを計画しています。

メルカリ(4385)

次はフリマアプリのメルカリです。2018年に二番目に大きな新規公開株式公開(IPO)がメルカリです。

吸収金額1306億円、時価総額4059億円でした。

公開価格は3000円に対して初値は5000円 66.7%のプラスでした。

大きくプラスになりIPOで当選された方はかなり儲かりました。

SGホールディングス(9143)

次はSGホールディングスです。

佐川急便を運営する会社ですね。

2017年最大の新規公開株式公開(IPO)でした。

吸収金額1276億円、時価総額5187億円

公開価格は1620円に対して初値は1900円 17.3%のプラスでした。

SGIホールディングスの規模と比べると今回のキオクシアの規模がどれだけ大きいのかわかると思います。

九州旅客鉄道(9142)

次はJR九州です。

吸収金額4160億円、時価総額4160億円。

公開価格は2600円に対して初値は3100円 19.2%のプラスでした。

LINE(3938)

次はみなさんご存知LINEです。

吸収金額1328億円、時価総額6920億円

公開価格は3300円に対して初値は4900円 48.5%のプラスでした。

こちらも初値はかなり高く付きましたね。

日本郵政(6178)

次は3社同時に上場した郵便関連です。その郵便部門が日本郵政です。

吸収金額6930億円、時価総額6兆3000億円

公開価格は1400円に対して初値は1631円 16.5%のプラスでした。

かんぽ生命保険(7181)

次は郵便関連の生命保険部門のかんぽ生命保険です。

吸収金額1452億円、時価総額1兆3200億円

公開価格は2200円に対して初値は2929円 33.1%のプラスでした。

ゆうちょ銀行(7182)

次は郵便関連の銀行部門のゆうちょ銀行です。

吸収金額5980億円、時価総額6兆5250億円

公開価格は1450円に対して初値は1680円 15.9%のプラスでした。

リクルートHD(6098)

次はリクルートHDです。

吸収金額2138億円、時価総額1兆7784億円

公開価格は3100円に対して初値は3170円 5.7%のプラスでした。

直近のIPOの調子の良さ

昨今、新型コロナの影響で各国が金融緩和を行っています。

そのため、金余り状況となり株式など多くの金融商品が世界中で上がっています

IPOも例外ではありません。6月以降に上場したほとんどの銘柄が大きくプラスになっているのです。

おかげでぜんぜんIPOに当たらなくなりましたが(笑)

ちなみに今年私がIPOで当選したのは新型コロナウィルス真っ只中に当選して辞退しただけです・・・

昨年はこれだけ当たっていますのでそれだけIPOにも資金が回ってきていると言えるでしょう。

不安材料

不安材料もなくはありません。

業績をみていただいたように売上も利益も大きく伸びているわけではありません。

また、フラッシュメモリの世界は競争もかなり激しく価格競争となりがちなんです。

実際、SSDの価格もびっくりするくらい安くなっていますしね。

キャッシュフロー計算書で投資が規模に比べて多いことを指摘しましたが、それだけ投資をしていかないと競争に勝てないのでしょうね。

そういった業界にある会社ですから長期的に見て買いたいか?と言われると答えはNOです。

ですからキオクシアホールディングスのIPOはある程度、短期的に見て上がると思えるかというところが個人的なポイントですね。

仮条件下振れは危険

個人的にかなり気になるのが仮条件の下振れです。

3,980円が想定価格でしたが、それを大きく下回り仮上限:2,800円〜3,500円となりました。

それだけ機関投資家等の人気がなかったのだと思われます。

これだけ大きく下振れするのはあまりないことでかなり危険信号が灯ったとも言えます。


まとめ

今回は「キオクシアホールディングスのIPOは買いなのか?今期最大規模の新規上場株登場」と題してキオクシアホールディングスのIPOについてみてきました。

かなり大きな規模のIPOですから当選確率も高いと思われます。

複数の証券会社から申し込めば複数枚ゲットできる可能性も高いでしょう。

ただし、公募割れの可能性もそれなりにありますので応募は慎重に。

私は買い寄りの様子見でギリギリまで検討したいと考えていましたが、仮上限が2,800円〜3,500円と想定価格3,960円から大幅に下振れしましたので機関投資家等の人気がないと判断してSBI証券のIPOポイントのみの挑戦とすることにしました。

IPOに挑戦するなら以下の証券会社の口座は作っておくと良いですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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