先日、下記の未成年でも作れる証券口座についての記事を書いたところ未成年の読者様からご質問をいただきました。
銀行口座は未成年でも口座開設しやすい。
証券口座と違い、銀行口座は未成年でも作りやすくなっています。
ただし、銀行や年令によっては保護者の同意が必要だったりします。
15歳以上はご自身の意思で口座開設できる銀行が多いですね。
また、最近は銀行口座の不正利用も多くあることもあり、未成年に限らず新規の銀行口座の作成が厳しいなんてケースもあります。
主な銀行の未成年口座の対応を確認していきましょう。
なお、3/28時点の情報を元にしています。方針が変わる可能性もありますので各社のサイトで最新情報をご確認ください。
ゆうちょ銀行の未成年口座開設
ゆうちょ銀行は未成年でも口座開設は可能です。
むしろ、子供向けのキャンペーンを実施するときがあるなど積極的に口座開設を勧めていますね。
口座開設に必要な身分証明書を持っていれば本人がもっていれば親が同伴等でなくても開設できます。
- 運転免許書
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 療育手帳
- 戦傷病者手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 身体障害者手帳
- 官公庁から発行・発給された公的書類(顔写真付き)
マイナンバーカードはお子さんでも作成が可能ですね。
上記の身分証明書等がない場合には親等の代理人が手続きをする形となります。
ゆうちょ銀行の特徴
なお、ゆうちょ銀行は全国にありますし、ATMも豊富ですが、振込先として利用できないケースも多いのでそのあたりはお気をつけください。
ゆうちょは元々国営であったこともあり、他にもちょっと利用に制限があります。
例えば預け入れ限度額が「通常貯金」と「定期性貯金」にそれぞれ1300万円の上限が設定され、合計で2600万円までとなっていますのでお気をつけください。
ちなみにiDeCoで定期預金にしている場合もその金額に含めて算定されます。
三菱UFJ銀行の未成年口座開設
三菱UFJ銀行も未成年口座の開設は可能です。
15歳以上ならスマートフォンアプリ「スマート口座開設」でご自宅から、24時間365日いつでもお手続きができます。
14歳未満の場合には本人が来店するか、親権者の方が来店することにより手続きができます。
その際の必要書類は以下の通り。
【ご本人が来店する場合に用意いただくもの】
- ご本人確認書類((お子さまのもの)
- マイナンバーが確認できる書類
- ご印鑑(シャチハタ印等は不可)
【親権者の方がお手続きする場合に用意いただくもの】
- お子さまのご本人確認書類
- お子さまのマイナンバーが確認できる書類
- 親権者(ご来店された方)のご本人確認書類
- ご本人と親権者(ご来店された方)の関係を確認できる書類(住民票・戸籍謄本等)
- ご印鑑(シャチハタ印等は不可)
出典:三菱UFJ銀行 Q&A 未成年の子どもの口座を開設することは可能ですか。
三菱UFJ銀行の特徴
三菱UFJ銀行は全国に支店、ATMがあります。メインバンクとして使っている会社も多く利用に不便が生じるケースは殆ど無いでしょう。持っておいて損はない銀行口座の一つですね。
三井住友銀行の未成年口座開設
次は三井住友銀行です。
三井住友銀行も未成年口座の開設は可能です。
三井住友銀行も未成年口座開設に力を入れていますね。
本人であれば、口座開設アプリにて口座開設が可能です。
年齢については特に記載がありませんでした。
アプリが使えない場合は、親権者(法定代理人)による店頭での代理手続となります。
手続きに必要な書類は以下のとおりです。
- お子さまの口座開設用のご印鑑
- マイナンバーカード
- 住民票(発行後、6ヵ月以内)
- 健康保険証 等
三井住友銀行の特徴
三井住友銀行も三菱UFJ銀行とほぼ同じですね。ATMも多くメインバンクとして使っている会社も多いので利用に不便が生じるケースは殆ど無いでしょう。
みずほ銀行の未成年口座開設
みずほ銀行も未成年口座は開設可能です。
ただし、他の都市銀行よりちょっと厳し目の条件となります。
アプリから申し込めるのは満18歳以上で、運転免許証または個人番号カードとスマートフォンをお持ちの方となります。
18歳未満の方は親権者(父親または母親)の同意が必要で、同意いただいた親権者によるご署名・ご捺印が必要です。
あとの必要書類等の条件は基本的に同じです。
年齢制限がちょっと厳しい感じですね。
みずほ銀行の特徴
みずほ銀行もATMも多く不便は少ないでしょう。
ただし、ずっと続いていることですが、システム上の合併が上手くいかずにトラブルが多発していることはちょっと懸念材料ですね。
先日もATMから通帳がでてこなくなるトラブルが発生して話題になってましたね。
りそな銀行の未成年口座開設
次はりそな銀行です。
りそな銀行も未成年口座の開設は可能です。
りそな銀行の未成年口座の対応は以下の通り。
・中学生以下のお子さまについては、原則として、親権者(法定代理人)によるお手続きが必要です。ご本人だけでのお手続きはできません。
・上記以外の未成年のお子さまについては、ご本人さまによるお手続きをお願いしています。出典:りそな銀行 子どもの預金口座を開設したいのですが、できますか?
こちらは中学生以下か、それ以上かで選別している形ですね。
また、理由やご利用目的などをお伺いし、口座開設をお断りする場合がございます。との注意書きもあります。
最近は子供により安易な口座開設、それの売買なんてのも話題になっているのも大きいのでしょう。
りそな銀行の特徴
りそな銀行も三菱UFJ銀行など他の都市銀行とほぼ同じですね。ATMも多くメインバンクとして使っている会社も多いので利用に不便が生じるケースは殆ど無いでしょう。
また、りそな銀行は他よりも営業時間が長いのが特徴ですね。
新生銀行の未成年口座開設
次は新生銀行です。
新生銀行も未成年口座を作ることはできますが、ちょっと厳し目です。
- 13歳未満の場合:新生総合口座パワーフレックスをお持ちの、いずれかの親権者の方にのみお取引いただけます。
- 13歳以上で、未成年の方ご本人がお取引を希望される場合:親権者の方による「未成年同意書」のご提出が必要となります。親権者のいずれかの方が新生総合口座パワーフレックスをお持ちいただいていることが必要となります。
- 口座開設を希望される未成年のお客さまが18歳以上の場合に限り、親権者の方が当行の口座をお持ちいただく必要はございません
出典:新生銀行 新生総合口座パワーフレックス より
まず、13歳未満の場合には親が新生総合口座パワーフレックスを持っている必要があります。
同時開設も不可とのこと。
取引も親がやることになります。
13歳以上でも未成年同意書が必要となりますし、親も新生総合口座パワーフレックスを持っている必要がありますね。
新生銀行の特徴
新生銀行も店舗もATMも少ないです。
しかし、ゆうちょ銀行のATMで下ろすことが可能ですし、ネットを通じての振り込みなどの利便性が高い銀行ですね。
住信SBIネット銀行の未成年口座開設
ネット銀行大手の住信SBIネット銀行の未成年口座は以下のルールとなっています。
こちらも他と比較して少し厳し目です。
ネット系の銀行は不正も発生しやすいため厳し目の傾向がありますね。
・日本国内に居住している満15歳以上のかたであれば、口座を開設していただくことができます。満20歳未満のかたについては、外貨預金等の一部の商品、サービスがご利用いただけません。
・15歳~17歳のお客さまは、オンライン口座開設による申込みができませんので郵送での口座開設をご利用ください。出典:住信SBIネット銀行 子供(未成年者)の口座は作れますか?
住信SBIネット銀行の特徴
住信SBIネット銀行の最大の特徴はSBI証券との連動でしょう。
今後、SBI証券を使っていきたいと考えている方は作っておきたい口座かもしれません。
また、振込手数料の無料の範囲が広いのも嬉しいところ。
楽天銀行の未成年口座開設
楽天銀行も未成年口座を作ることはできます。
楽天銀行では、12歳以下のお子さまが口座開設する場合、親権者さまがお子さまに代わって代理でお手続きいただけます。
口座開設時には、お子さまと親権者さま、両方の本人確認書類の提出が必要です。出典:楽天銀行 楽天銀行で子供名義の口座開設をするメリット
12歳以下は親権者が代理で口座開設となっています。
逆に言えば13歳以上は本人が手続きできるってことですね。
楽天銀行の特徴
楽天銀行の最大の特徴は楽天経済圏でしょう。
楽天カード、楽天市場、楽天証券などと相性がとてもよいんですよ。
例えば楽天カードの引き落し口座を楽天銀行に設定するとSPU(楽天スーパーポイント)がアップして楽天市場の利用がお得になるのです。
親に内緒で口座を作るのはなかなか難しい
今まで見てきたように未成年者でも高校生までなればかなり自分で銀行口座を作る選択肢は多いです。
ただし、ご質問にあったように親に内緒で銀行口座を作るのはなかなか難しいものがあります。
郵送物でバレる
多くの場合は郵送物でバレるでしょう。
ネットで申し込みする場合でも店頭で申し込みをする場合でも、初回は確認のためほとんどの金融機関はなにかしらの書類を送るためです。
それを運良く見られなければバレない可能性もありますが・・・
また、初回の郵送物が回避できてもその後もキャンペーン案内などが郵送で来るケースは意外と多いですからね。
同居してれば親にバレずに銀行口座を作るのはなかなか難しいかもしれません。
まとめ
今回は「未成年(中学生、高校生、大学生)でも作れる銀行口座とその注意点を解説」と題して未成年でも作れる銀行口座についてみてきました。
まとめると以下の通り
- 多くの金融機関で未成年口座を作ることができる
- 条件や年齢による制限などは金融機関ごとに異なる
- どこがオススメかは本人の利用状況や住んでいる地区によって異なる
- 親にバレずに銀行口座を作るのは困難
オススメはなかなか難しいですが、住んでいる地区の店舗、ATMの状況。
どのようなサービスを利用したいかで変わってきます。
個人的なオススメは住信SBIネット銀行ですね。
利用状況にもよりますが、振込手数料が無料回数が多いんですよ。
お財布につかう銀行としてはとても便利です。
銀行ごとの特徴や選び方についてこちらの記事も合わせて御覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです