つみたてNISAで保有している投資信託が繰上償還したり、募集停止になるとどのような扱いとなるか

NISAで保有している銘柄が上場廃止になるとどのような扱いとなるのかという記事を書いたところ、読者様からご質問をいただきました。

つみたてNISAで保有している投資信託が倒産したらどうなるのでしょう?
投資信託の場合の倒産は繰上償還募集停止に当たると思いますので今回は「つみたてNISAで保有している投資信託が繰上償還したり、募集停止になるとどのような扱いとなるか」について解説していきましょう。

なお、つみたてNISAってなに?どうやって始めたらいいの?って方はこちらの記事も合わせて御覧ください。

つみたてNISAとはなにか「おすすめの金融機関」「おすすめのアセットアロケーション」「おすすめ商品」「イデコとの違い」「NISAとの違い」などつみたてNISAについて網羅的にご紹介していますよ。

繰上償還とは

まずは今回の話の前提となる「繰上償還」について解説していきます。

繰上償還(繰り上げ償還)とは信託期間が終了する前に投資信託の運用が終了することです。

最近の投資信託は信託期間が無期限となっていることが多いですが、運用が終了するケースがあり、その場合でも繰上償還といいます。

多くの投資信託の目論見書には「繰上償還することがある」という一文が入っているんですよ。

繰上償還をする理由

繰上償還をされるのは運用資産があまり集まらなかったり、当初の設定に無理があるようなケースが多いです。

中には純資産額がいくらを下回ったら繰上償還する的な条件が課せられているものもあります。

例えば2021年3月22日に繰上償還されたアセットマネジメントOneの「海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)」は以下のような理由で繰上償還をしています。

当ファンドは 2005 年 3 月 31 日に設定し、主として日本を除く世界主要先進国の公社 債に実質的に投資し、長期的に安定した収益確保と投資信託財産の成長を目指して運用 を行ってまいりました。しかしながら、2020 年 8 月末時点の受益権口数が約 5.3 億口と 信託約款に定める繰上償還(信託終了)の目安となる口数(10 億口)を下回っているた め、信託約款の規定に基づき繰上償還(信託終了)する予定です。

出典:アセットマネジメントOne 「海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)」 繰上償還(信託終了)(予定)のお知らせ」 より

受益権口数が少なかったからという理由ですね。

繰上償還されるとどうなる?

繰上償還されることが決まると異議申立期間が設定されます。

その期間に異議の申立が受益権総口数の 2 分の 1 を超えない場合には可決され、保有口数に応じた金額が償還金として換金されます。

簡単に言えば強制的に売却されてしまうってことですね。

募集停止、販売停止とは

同じく投資信託でありえるのが「募集停止」と「販売停止」です。

これは言葉の意味の通り、募集や販売を停止することを指します。

ただし、この2つの言葉の意味はちょっと違います。

募集停止はポジティブなケースが多い

募集停止は人気が高くなりすぎて、資金が集まりすぎたことにより運用に影響があるため、募集を止めるというものが多いです。

とくに中小規模の会社に対して投資をするファンドなんかだと資金が集まりすぎると投資先がなくなったり、1銘柄への投資が大きくなってしまうので募集停止するケースが多いですね。

一時期人気の高かったSBI小型成長株ファンドジェイクールなどは何度も募集停止を繰り返していました。

一方、販売停止は販売実績が伴わないことにより販売会社の方針と合わなくなったケースで行われる場合が多いです。
つまり、ちょっとネガティブな話となります。

募集停止や販売停止になるとどうなる?

募集停止や販売停止はその期間には新規の投資はできなくなりますが、投資信託そのものの運用は続きます

この点が繰上償還と大きく違う部分ですね。

つみたてNISAで保有している投資信託が繰上償還したらどうなる?

それではつみたてNISAで保有している投資信託が繰上償還した場合どうなるのでしょう?

結論から言えば売却したことと同じ扱いとなります。

非課税枠はそこで終了ということになります。

つみたてNISAは年間40万円まで20年間非課税で運用できる制度になります。

しかし、繰上償還されるとその部分の運用はそこで終わりです。

お金は返ってきますのでそのお金で再度別の投資信託を買うことは可能ですが、その年のつみたてNISAの枠は消費していまうんですよ。

ちなみにつみたてNISAの対象投資信託の条件に「信託契約期間が無期限または20年以上であること」というものがありますので繰上償還されなければ途中で運用が終わってしまうってことはないのです。

つみたてNISAで繰上償還の例

例えば2020年に40万円の投資信託をつみたてNISAで買ったとしましょう。

本来であれば20年後の2040年までは非課税で運用できます。

しかし、その投資信託が2021年に繰上げ償還されたとするとそこで運用は終了です。

20年運用すれば得られた非課税で得られただろう利益がもらえなくなるのです。

なお、仮に42万円で償還した場合には2万円利益がでますが、それについては税金は掛かりませんけどね。

つみたてNISAで保有している投資信託が募集停止したらどうなる?

次につみたてNISAで保有している投資信託が募集停止した場合どうなるのでしょう?

この場合、前述したように運用自体は続きますので持ち続けることは可能です。

ただし、毎月一定額を投資している方の場合、その投資信託の買付がその後できなくなります。

他の投資信託を選択する必要がでてきますのでご注意ください。

募集停止も運用自体はそのままできますので繰上償還ほどは損ではありませんが、購入する投資信託を選び直す必要がでてきますので少し面倒になりますね。

繰上償還、募集停止しにくい投資信託を選ぼう

つみたてNISAの採用された投資信託は金融庁が選別していますので繰上償還や募集停止になりにくい投資信託がほとんどです。

しかし、経済状況などによって変化することもありえますのでご注意ください。

私が考える繰上償還、募集停止になりにくいのは以下の条件を満たした投資信託です。

  • 純資産が大きい
  • 同じベンチマークの投資信託で人気が高い(信託報酬率が低い)
  • 流行のテーマでない
  • 小型株対象でない
  • すでに長い実績がある

おそらく上記の5つを満たしていればよほどのことがない限り繰上償還や募集停止になりにくいと思います。

特に気をつけたいのが「流行のテーマでない」ってところです。

つみたてNISAではあまり採用されていないので大丈夫でしょうが、テーマ型は流行によって一気に売れなくなって繰上償還になっているケースをよく見かけますのでご注意くださいね。

つみたてNISAの20年非課税で運用できるメリットを活かすなら王道の投資信託を選ぶのが無難かと思います。

まとめ

今回は「つみたてNISAで保有している投資信託が繰上償還したり、募集停止になるとどのような扱いとなるか」と題してつみたてNISAでの繰上償還や募集停止の話を見てきました。

特に株価の調子が悪くなったりすると繰上償還が増えてきますので、つみたてNISAの投資商品を選ぶ際もそのあたりも踏まえて検討してみてくださいね。

つまり、

繰上償還されにくい投資信託を選びましょう
ってことですね。

なお、私のつみたてNISAでのおすすめ投資信託は下記記事を御覧ください。

つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力

つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。

選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。

SBI証券

SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、(※6月30日から三井住友カードで購入できるようになります)商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう

SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。

利便性で考えるならSBI証券でしょう。

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SBI証券
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

楽天証券

楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。

楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。

楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。

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楽天証券
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楽天証券

楽天証券はなによりも楽天カードで投資信託を購入すると1%の楽天スーパーポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。

この差はかなり大きく他の証券会社にはないかなりのストロングポイントとなりえるでしょうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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