改悪。PayPayボーナス運用で1%のスプレッド(手数料)が必要に・・・

PayPayのアプリ上で投資の疑似運用体験ができるサービス「ボーナス運用」が改悪されることになりました。

なんとPayPayボーナスを運用ポイントに交換(追加)する際にスプレッド(手数料)が必要となるのです。

しかも1%というかなり大きな金額・・・

今回はこの改悪内容を詳しく解説していきます。

PayPayボーナス運用の一部有料化概要

まずは今回の改悪内容を詳しく見ておきましょう。

PayPayボーナス運用はあくまでも投資の疑似運用体験ができるサービスであるため今までは手数料等はありませんでした。

しかし、今後は以下の条件で手数料が発生する形となります。

具体的には以下の通り。

交換(追加)するPayPayボーナスが100円未満の場合

PayPayボーナスをPayPayボーナス運用へ交換(運用に回す)際に選んだコースの参照資産の価格を基に価格が適用されます。

その際に100円未満の場合は今までと変わらず、選んだコースの参照資産の価格を基に、PayPayボーナスがそのまま運用ポイントに交換(追加)されます。

つまり手数料が掛からないということです。

交換(追加)するPayPayボーナスが100円以上の場合

逆に100円以上である場合は手数料が発生する用になります。

具体的的には選んだコースの参照資産の価格に1.0%のスプレッドを考慮し、PayPayボーナスが運用ポイントに交換(追加)されます。

つまり、実質1%の手数料が引かれて運用されるということです。

例えば下記のとおり、100円分をPayPayボーナス運用に回すと1%のスプレッド分を引かれた99円で運用スタートという事になります。

スプレッドというとわかりにくいですが投資信託などで考えれば購入手数料が1%になったというイメージですね。

PayPayボーナス運用の一部有料化概要

出典:PayPay PayPayからのお知らせ 「ボーナス運用」の一部有料化について より

引き出しの際は手数料なし

なお、PayPayボーナス運用からPayPayボーナスへの交換(引出し)の際は、これまで通りスプレッドはかかりません。

つまり、手数料はなしということですね。

変更日

変更日は

2022年3月24日(木)
です。



ETFや投資信託で直接運用したほうがよい

この改悪後の条件ならわざわざPayPayボーナスを運用に使わずに普通に使って、運用は別で投資信託やETFで行った方が良いでしょう

1.0%のスプレッドというのはかなり高いんですよ。

直接投資をした場合と必要な手数料と比較して見ましょう。

PayPayボーナス運用と同じETFを直接買った場合の手数料比較

PayPayボーナス運用で疑似運用されのは下記の2つの銘柄(ETF)です。

PayPayボーナス運用を使わず、ETFに直接投資をした場合と比較してみましょう。

SPDR S&P500 ETF

まず1つ目はS&P 500指数の値動きと利回りに概ね連動する投資成果を上げることを目標とするETF「SPDRS&P500 ETF」です。

こちらの信託報酬率は年0.0945%程度です。

ただしこちらの信託報酬率はおそらくPayPayボーナス運用でも運用に考慮されてきます。

比較すべきは証券会社に別途かかる売買手数料や為替手数料の部分です。
こちらは証券会社や買う金額にもよりますが、それでも直接買うほうが安くなるケースが多いでしょう。
SBI証券+住信SBIネット銀行を使えば為替手数料が片道1ドルあたり25銭
売買手数料が0円〜20米ドル(0.45%)です。
どう考えても1%はいかないですよね・・・
また、ETFを使うなら「SPDRS&P500 ETF」じゃなくてVOOなど同じ投資先でもっと経費率が安いものもありますのでそちらの方がおすすめですね。
つまり、PayPayボーナス運用を使うとあえて高い手数料のETFを使っていることになっているという・・・・
ETFについて詳しくはこちらを御覧ください。

DIREXION S&P 500 3X

もう一つがS&P 500指数の3倍の値動きを目指す「DIREXION S&P 500 3X」です。

こちらの信託報酬率(経費率)は年0.95%程度です。

こちらも信託報酬部分はこちらに反映されてきます。ですので証券会社に別途かかる売買手数料や為替手数料の部分と比較すべきですが1%も掛からないのが普通です。
また、値動きを3倍にするようなタイプのETFや投資信託は金融庁は注意喚起をしていますのでご注意ください。
こういったリスキーな商品を初心者が利用するであろうPayPayボーナス運用の2つしかない選択肢にあるのもどうかと思うのです・・・
詳しくはこちらの記事を御覧ください。

投資信託ならさらに手軽

手軽に買いたいなら投資信託を利用するのがおすすめです。

PayPayボーナス運用と同じくらい気軽に投資ができます。

手数料もかなり安くなっているんですよ。

例えばPayPayボーナス運用で投資をすることができる「SPDRS&P500 ETF」と同じくS&P500 をベンチマークとした「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」なら信託報酬率は年0.0938%程度です。

投資信託ならネット証券を使えばETFと違って売買手数料や為替手数料もかかりません。
1%取られるPayPayボーナス運用と購入時の手数料が掛からないSBI・V・S&P500インデックス・ファンドなら比較するまでもないでしょう。

また、SBI証券ならTポイントやPonta。楽天証券なら楽天ポイントでも投資が可能です。




まとめ

今回は「改悪。PayPayボーナス運用で1%のスプレッド(手数料)が必要に・・・」と題してPayPayボーナス運用の改悪の話をみてきました。

今回の改悪を見る限り手数料が掛からない100円未満の投資以外はおすすめできかねる条件となってしまっています。

投資したいならPayPayボーナス運用を使うのではなく投資信託かETFにしておきましょう

PayPay自体はとても使い勝手がよくおすすめできるキャッシュレス決済ですが、PayPayボーナス運用はおすすめできかねますね。

今回の手数料の件もそうですし、3倍レバレッジを初心者が利用するであろうPayPayボーナス運用の2つしかない選択肢に入れるのもどうかと思うのです・・・

旧名One Tap BUY(ワンタップバイ)の頃からロボ貯というどうかと思うサービスをテレビCMするなど展開していましたし、PayPay証券はどうしても好きになれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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