2021年は新型コロナウィルスの影響もありかなり乱高下する相場となりました。
最終的には各国が金融緩和した影響もあり株にとっては良い年となりましたが、不穏な部分も見え隠れしています。
それでは2022年の投資に目を向けて見ましょう。
2022年は寅(とら)年です。
「十干」も加えると「壬寅(みずのえとら)」です。
投資格言は「千里を走り」となっています。
今回は寅年の過去実績を検証してみたいと思います。
なお、2021年は丑(うし)年で「つまづき」2020年は子(ね)年で「繁栄」、2019年は亥(イノシシ)年で「固まる」した。
過去の状況はとその年を比較してみてください。
検証結果はこちらをごらんください。
干支で言われる投資格言
日本では昔から干支ごとにそれぞれ下記のアノマリーが言われています。
午(うま)尻下がり
未(ひつじ)辛抱
申酉(さるとり)騒ぐ
戌(いぬ)笑い
亥(い)固まる
子(ね)は繁栄
丑(うし)つまずき
寅(とら)千里を走り
卯(う)跳ねる
この通りに行くとすれば2020年までは良い相場で2021年はちょっと波乱、2022年はそれを継承する感じになっています。
昨年まではある意味この格言どうりにほぼ推移していますのでちょっと注意が必要な年となるかもしれません。
寅年「千里を走り」とはどういう意味?
それでは寅年の「千里を走り」って投資でどういう意味があるのでしょうか?
言葉の意味だけを感じるといい感じのイメージですが、波乱が起こりやすいという意味で解釈される年になります。
実際に寅年の過去データでみるとあまりよい傾向にないのも事実です。
朝鮮戦争、キューバ危機、ロシア危機、ギリシャ危機、チェルノブイリ原発事故など世界史に残るような大きな事件が起こっているのも多いんですよ。
あくまでも投資格言として考えればあまり相場にとって良い年とは言えない可能性が高そうです。
十干の「壬」も気になる
さらに十干の「壬」も気になるところですね。
文字の意味合いとしては「みずのえ」ですしね・・・
壬は妊に通じ、陽気を下に姙むなどを表します。
次の生命を育む準備の時期という感じですね。
十干で言えばあまり良い年とは言えないでしょう。
壬寅となれば厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となるイメージとなります。
株の世界でいえば仕込み時っていう感じなのかもしれません。
過去の寅年の日経平均の成績
それでは過去の寅年が実際どんな成績だったのかを直近5年を見比べてみたいと思います。
2010年の日経平均
直近の寅年は2010年です。
3.01%のマイナスでした。
大きな動きはない感じの年となっています。
1998年の日経平均
その前は1998年です。
この歳は9.28%のマイナスでした。
この年はかなり厳しい結果でした・・・
1986年の日経平均
その前は1986年。
42.61%のプラスでした。、
寅年の過去5年の唯一のプラスの年です。
1974年の日経平均
その前は1974年
11.36% のマイナスでした。
この年もそれなりのマイナス。
1962年の日経平均
最後は1962年
0.84%のマイナスでした。
過去5回のまとめ
過去5回の寅年の成績は1勝4敗
1986年プラスが大きいのでトータルで見ればプラスになりそうですが、年としてはそれほど良くないという感じですね。
翌年の卯(う)、その次の辰(たつ)は過去からもよい傾向にありますので、仕込み時という格言どうりなのかもしれません。
2022年はどんな相場になるのか?
それでは2022年はどんな相場になるでしょうか?
こればかりはなんとも言えません。
実際2020年の当初ほとんどの評論家や専門家が予想していたのはかなりの弱気相場でした。
新型コロナウィルスの暴落時も総悲観でしたしね。
しかし、蓋を空けて見れば新型コロナウィルスの暴落時に買えた人が大勝利の相場となりました。
2022年はインフレ懸念やオミクロン、金融政策の変更など株価に大きな影響を与える話がいろいろでています。
これらの動向次第で株価などは大きく動いてしまうので予想することにそれほど意味自体ないのかもしれません。
下手に予想するのではなく「相場は相場に聞け」と考えるのが正しいのかもしれませんね。
まとめ
今回は「2022年は壬寅(みずのえとら)。寅年の投資格言は「千里を走り」だが・・・過去実績を検証してみた」と題して寅年の相場についてみてきました。
投資格言として寅年はあまりよくありません。
過去の実際のデータでみてみると寅年は1勝4敗。
あくまでも投資格言に過ぎませんが、同じようなことを意識している人が増えればそちらに動く可能性もありますので知っておきたいところですね。
なお。投資のアノマリーを気にされる方は下記の本がおすすめですよ。
また、縁起を担いだり、投資カレンダーなどを見るのもおすすめです。
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