先日、読者様からご質問がありました。今回はこの場を借りて質問に回答したいと思います。
なお、質問者の方からは記事への掲載許可をいただいております。
昨年サイトを発見しそれから毎日記事を拝見しております。私は現在40歳のサラリーマンですが恥ずかしながら未だに投資を一度もしたことがありません。興味はあるのですがどのようにすればよいのかわからず手付かずのままです。まず何からはじめるのがおすすめでしょうか?
今は投資商品もたくさん種類があり、情報も溢れています。そのため投資初心者からすればなにから手を付けていいのかわからないのは当然かもしれませんね。
そこで今回は投資初心者の方がまずなにから手を付ければよいのかについて考えてみたいと思います。
※加筆修正を加えました。
投資初心者がまずやるべきこと
何事も勉強から始めたい方、とりあえずやってみようの精神で実践してから考える方などいろいろな人がいます。
これはどちらが正解というわけではなく投資の世界ではどちらも重要です。
いくら勉強しても身につかないこともありますし、実践からはじめるとかなり危険なこともありえます。
つまり、両方のバランスが大事なんですね。
まずは基礎的な投資のお勉強
投資の勉強するには本を読むことから始めるのが良いでしょう。
よく投資の勉強を始めるために情報商材を買う方が多くいます。
100万円から始めて1年で1億円儲けた的なやつです。
しかしそれらはおすすめしかねます。ほとんどの場合は中身スカスカで金額だけが高いものだったりもします。
本に書いてあることの焼き直しレベルなんですよね。
最近だとnoteの有料記事もその手のものが多いですね。

実際に儲けた方が書いたものもあるかもしれませんが、殆どの場合その前提すら嘘だったりします。
実際に儲けた方が書いたとしてもそれがビキナーズラックに過ぎないかもしれませんし、
運がよかっただけかもしれません。すでに通用しなくなっている手法かもしれません。
つまり再現性に疑問があるんですよ。
そのような教材を信じてしまうとマイナス面のほうが大きいケースが多いでしょう。
もし自分が100万円から始めて1年で1億円儲けたとしてその手法を公開しますか?
おそらくほとんどの方はしないはずです。そう考えればどういう内容なのかはおのずと分かるでしょう。
そんなものに手を出さなくても投資に関しては優良な本がたくさん出ています。
それらを一通り読めば必要な知識はほとんど身につくんです。
おすすめは以下の本です。たくさん読むのが嫌な方は初心者向けの本1冊でも良いと思います。

リスクとリターンの関係を知る
投資の本にも書いてあることですが、必ず押さえておさえていただきたいことがいくつかありますのでご紹介します
まず一つ目は下記の表にあるようなリスクとリターンの関係です。
簡単に言えばリターンとリスクは表裏一体の関係ということです。
リターンを大きく狙えばリスクが大きくなる(ハイリスク・ハイリターン)、リスクが小さいものはリターンも小さい(ローリスク・ローリターン)となります。
出所:日本証券業協会 投資の時間「リスクとリターンの関係」より
よく、詐欺集団などがリスク無しで高配当であるということを売りに勧誘します。
しかし、この関係を知っておけばそのような商品は存在しないはずと分かるはずなんですね。
ノーリスク・ハイリターンやローリスク・ハイリターンなんて金融商品を勧められたらまず怪しいと思うべきです。
また、絶対値上がりするとかそのような商品もインサイダー取引など犯罪に手を染めない限りは存在しないことを知っておきましょう。
投資詐欺についてはこちらの記事も合わせてどうぞ

分散投資は有効
次に知っておきたいことが分散投資が重要ですよってことです。
下記は資産別の各年度のリターン表です。
出所:水戸証券「リスクとリターンとは」より
直近の2018年はほとんどの資産(アセットクラス)がマイナスでプラスは国内債券だけとなっています。
ちなみにこの表には項目がありませんがJリート(国内不動産)もプラスでした。
その前年2017年は新興国株式が33.6%と大きくプラス。最下位は国内債券です。
2016年は新興国株式がこちらも1位。2位はコモディティ、最下位は先進国債券となっています。
つまり、年によってどの資産(アセットクラス)がいいのかが大きく変わっているってことなんですね。
投資格言で有名なものに以下のようなのがあります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。
つまり、1つの資産に集中投資するのではなく、複数の資産に分散投資する方がリスクを抑えれるよってことですね。
毎年年初に専門家が今年は経済がどうなるとか株はどうなるというのを予想します。
ほとんどの場合当たらないんですよね。競馬の予想屋やプロ野球の解説者の順位予想レベルです。
それくらい専門家でも予想が難しいのが投資の予想なのです。
予想が難しいなら分散するのが正解ですね。
ちなみに専門家が予想した超長期な視点の相場予想はこちらです。参考にどうぞ

また、分散効果をより高めるためには相関係数もチェックしておきましょうね。
相関係数について詳しくはは下記記事を御覧ください。

手数料は超大事
いくら高い利回りの投資商品があっても販売手数料や運用手数料が高いケースがあります。
特に投資信託やファンドラップ、外貨預金、外貨保険なんかがそうですね。
リターンは水物で絶対ではありません。
しかし、手数料はリターンに関係なく必ずかかってくる費用ですから極力少なくするのが鉄則です。
そのため最近ではインデックス投資など手数料が安い投資信託が人気がありますね。
銀行が手数料高い商品を売る理由はこちらの記事を御覧ください。

投資初心者は信用取引やレバレッジに手を出すな
最後に投資初心者がかならず理解しておきたいのが信用取引やレバレッジの怖さです。
信用取引やレバレッジは簡単に言えば借金をして金融商品を買ったり売ったりするようなものです。
信用取引やレバレッジを利用するとリスクが一気に跳ね上がります。(その分リターンも大きくなりますが)ですから投資初心者は手を出さないのが良いでしょう。
とくにFX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨の場合にはかなりのレバレッジをすることが可能です。
例えば仮想通貨を100万円で始めたとしましょう。
10倍のレバレッジを掛ける場合には1000万円まで購入することができます。
そして下落して200万円の損が出たとします。この場合には始めた100万円では足りず不足金を入れる必要があります。
これを「追証(追加証拠金)」といいます。
また、信用取引を使った売りから入ることも初心者には危険です。有名な投資格言で
買いは家まで売りは命まで
というのもありますね。これは現物取引にはない自己資金以上の損失が発生することやコストが発生するからです。
実は信用取引もレバレッジも内容を理解し、資金をうまく管理すればリスク回避にも使えますが投資初心者には難しいのでおすすめしません。
その次に実践
本を読んでかなり学んだ。これで投資の準備が万端かといえばそうではありません。
本を読んで覚えた知識と実践ではぜんぜん違うことがあります。
例えば、最近はみませんが私が株式を始めたころはバーチャルで株取引の練習できるサイトがいろいろありました。
そこで本で読んだ知識を駆使すればどんどんランキングが上がっていきます。
しかし、実践で同じようになるかと言えばそうではありません。
なぜなら仮想での取引と実際の取引では心理面で大きな違いが有るからです。
そこを熟成するにはやはり実践を行うしか方法はないのです。
心理面についてはこちらの記事をご覧ください。

始めての投資のおすすめはつみたてNISA
初めての投資に1番のおすすめはつみたてNISAです。
つみたてNISAは金融庁が投資できる対象をしっかり選別しています。
そのためほとんど地雷と呼ばれるような商品がありません。
つまり、どの商品に投資をしても大きな問題にはなりにくいのです。(もちろん相場なので絶対はありませんが・・・・)
また、投資利益に対しての税金は掛かりませんし、少額投資から可能です。
iDeCoもよいと思いますが、地雷商品がある証券会社もありますし、途中解約できませんので勉強としてはNISAの方がおすすめですね。
株式投資ならまず最低単位を買う
また、普通の株式投資ならば最低単位でもよいので少額をまずは買ってみることです。
実際に自分のお金で買ってみることでわかること、感じることはたくさんあります。
暴騰や暴落した時どう感じるのか、プラスの時、マイナスの時の心理など・・・
本当に実践をするとわかることはたくさんあります。
ただし、この投資資金はなくなってもいいという覚悟でいれることをおすすめします。
前述したようにバーチャル取引では取引上のルールを知ることはできますが、それくらいしか効果ないのかなって思いますのでそれほどおすすめしません。
自分のお金を入れることが大事なのです。
ポイント投資もあり
自分のお金を入れる勇気が持てない方はポイント投資という手もあります。
楽天やNTTドコモなどポイントで投資ができるところが増えてきています。
ポイントはある意味現金と同様に使えるものではありますが、あぶく銭みたいなものなので現金よりはなくなってもよいものとかんがえられるでしょう。
まずはポイント投資で感覚を見てみるのもよいかもしれませんね。各社の狙いもそこにあります。
ポイント投資について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

投資初心者が肝に命じておきたいこと
投資の世界に足を踏み入れようとすると良くない輩がたくさん勧誘してきます。
カモがネギを背負ってきた状態ですね。証券会社や銀行に投資相談なんて行った日には。。。(笑)
そこで投資を始める前に肝に命じておいてほしいことを4つご紹介します。
自分が理解できないものには投資をしない
まず、大原則として「自分が理解できないものには投資をしない」ということを肝に命じておきましょう。
かの有名な世界でも有数の投資家である「ウォーレン・バフェット」氏がこんな風に語られています。
つまり、自分が理解できないものには投資をしないってことです。
バフェット氏はITバブルのときも含めて自分がわからないハイテク産業には一切投資をしなかったんですよね。
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏とは親交が深いそうですが投資はしていません。
自分がわからないからなんですね。(後にIBMに投資をして後悔していますが・・・)
最近ではマレーシアの会員制交流サイト(SNS)事業「エムフェス」への出資をうたったマルチ商法が問題になっていますが、この事業についてどれだけの人が理解していたのかは疑問です。
自分が理解出来ないものには投資をしないという鉄則さえ守れば防げたかもしれません。

絶対儲かるはおかしい
また絶対儲かるという勧誘があれば怪しいと思ったほうがよいでしょう。
絶対儲かる
絶対上がる
誰でも儲かる
元本保証
断定的な表現になっているのがわかると思います。
これが怪しい最大の理由は消費者契約法4条1項2号にこういうルールがあるためです。
消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対して次の各号に掲げる行為をしたことにより当該各号に定める誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる。
物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものに関し、将来におけるその価額、将来において当該消費者が受け取るべき金額その他の将来における変動が不確実な事項につき断定的判断を提供すること。 当該提供された断定的判断の内容が確実であるとの誤認(消費者契約法4条1項2号)
つまり、不確実な投資に対して断定的な表現をして勧誘すると取り消される可能性があるのです。
この規定があるため、まともな会社は勧誘する場合に絶対断定はしないように指導しています。
とくに相場のように上下があるものは特にです。
このような絶対儲かるとか表現があった時点でその会社やその人が怪しいかもしれないと疑ってかかりましょう。
儲かる話がなぜ自分に来るのか?
また、儲かる話をいろいろな人に広める可能性は低いこともおさえておきましょう。本当に儲かるなら自分たちだけがやったほうが儲けを独占できますよね。わざわざ広めるのにはなにか裏があると考えるべきです。
ここでも有名な投資格言をご紹介しましょう。
苦労せず儲かる話は基本無いよってことです。本当にそんなものが存在するならば人に教えるわけがないんですよね。
なぜ?私にそんな話が?と考えればよいのです。
儲かる話は向こうから絶対来ないってことをおさえておきましょう。
これを意識すればマルチ商法や高額セミナー、高額教材に載ってしまうリスクは下がるはずです。
怪しいマルチ商法の見分け方はこちらの記事をどうぞ

どこで儲けているのかを考える
ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザー、銀行員、保険の外交員などから金融商品を勧められた際にはどこで儲けているのかを考えてみましょう。
基本的にただでアドバイスしてくれる人はいません。なにかしら裏があるはずなんです。
例えばその金融商品を売れば手数料が入るとかいうことですね。
保険なんてほとんどこのパターンです。良心的でない人の場合は自分が儲かるものばかり勧めてくることになります。
ですからその人達の言葉はポジショニングトークであると理解して話半分に聞くのがよいのです。
また、その人達が自分が実際に買っているのか聞いてみるのも効果的ですよ。
本当に自信があってすすめているのであれば、投資をしているはずです。
もし投資をしていないならば怪しいと思って正解でしょう。
ブログなんかでもそうですね。ブロガーがこぞって勧めてているソーシャルレンディングなんかはこんなからくりがあります。
ちなみに本サイト「お金に生きる」は私が良いと思うものしか勧めていませんのでご安心ください(笑)

まとめ
今回は「投資初心者はまずなにから手を付ければよいのか?情報商材屋、投資詐欺、悪質な銀行員のカモにされないためのポイント」と題して投資初心者の方がまずなにから手を付ければよいのかについて考えてみました。
まとめるとこんな感じです
最後まで読んでいただきありがとうございました。