楽天銀行の普通預金金利も大幅改悪。。。乗り換え先はあるのか?

改悪続きの楽天グループのサービス。

2021年は4月から「楽天ゴールドカード」の改悪、6月からの楽天カードでの公共料金支払い時のポイントが大幅ダウン、そして8月からは楽天銀行✕楽天証券のハッピープログラムの一つである投資信託残高に対するポイントが変更になったのです。

そして2022年4月1日 から楽天銀行✕楽天証券のハッピープログラムがさらに大幅に変更となります。

それに合わせて楽天銀行✕楽天証券のマネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利が大幅に改悪となります。

楽天モバイルでお金を掛けまくってくるのが大きいのかな?

ここ1年の改悪続きを見ると今後も改悪が続きそうで楽天経済圏を使うのがちょっと不安が残ってきます。

今回は楽天銀行✕楽天証券のマネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利が大幅に改悪について詳しく見ていきましょう。

マネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利の改定内容

それでは楽天銀行✕楽天証券のマネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇金利の改定内容を詳しく見てきましょう。

なお、マネーブリッジって何って方はこちらの記事を御覧ください。

簡単に言えば楽天銀行と同じ楽天グループの楽天証券の口座を連携させることで利用が可能になるサービスの総称です。

300万円までしか0.1%が適用されなく・・・

改定内容は以下の通り。

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現行(〜2022年3月31日)改定後(2022年4月1日〜)
適用金利普通預金金利に上乗せ金利を加えた優遇金利が適用されます。

普通預金残高に関係なく一律、年0.10%(税引後年 0.079%)を適用

普通預金金利に上乗せ金利を加えた優遇金利が適用されます。

・普通預金残高によって異なる優遇金利を適用
L普通預金残高300万円以下の部分:年0.10%(税引後年0.079%)
L普通預金残高300万円を超える部分:年0.04%(税引後年0.031%)

つまり、普通預金金利0.1%になるのは普通預金残高300万円以下の部分と制限が加わった感じですね。

逆に言えば300万円までなら今までと変わらない感じとなります。

それを超えた部分については年0.04%(税引後年0.031%)です。

それでも下記のようにメガバンクの定期預金の金利の4倍くらいあるんですけどね。

三菱UFJ銀行 0.010%
みずほ銀行 0.010%
三井住友銀行 0.010%
りそな銀行 0.010%

いつでも出金ができる普通預金でこれだけの金利なら良いとは思いますが、今までがかなり恵まれていましたので改悪の印象となってしまいます。

改悪でどれくらい差がでるのか?

それでは今回の改悪でどれだけ差がでるのでしょう?

ペイオフ対象となる1,000万円預けていた場合で考えてみましょう。(税引き後)

・現状:7,900円(0.079%)
・改悪後:4,540円(300万円まで0.079%、それ以降0.031%)

1年間で3,360円の差となります。

これが大きいと思うのかは人それぞれだと思いますが結構差がでますね。



乗り換え先を検討してみる

実は普通預金金利が楽天銀行以上ところもあるんですよ。

条件があるケースもありますので詳しく見ていきましょう。

普通預金金利が高い銀行

楽天銀行以外の普通預金金利が高い銀行は以下となります。ほとんどがネット銀行ですね。

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銀行名普通預金金利(年率/税引前)
みんなの銀行(貯蓄預金)プレミアム会員0.3%
あおぞら銀行BANK0.2%
auじぶん銀行(auカブコム証券、auPayカード、auPayアプリと連動)最大0.2%
GMOあおぞらネット銀行(証券コネクト口座0.11%
東京スター銀行(給料振込みや年金受取指定の場合)0.1%
みんなの銀行(貯蓄預金)0.1%
SBJ銀行(普通預金プラス)最大0.1%
イオン銀行(ゴールドステージ)0.05%
住信SBIネット銀行(ハイブリット預金0.01%

条件がある銀行も多いですが、乗り換え候補は結構あるのです。

外貨建預金

外貨建預金は為替リスクがあったり、為替手数料がかかるもののかなり金利が高く重宝していた方も多いと思います。

しかし、昨今は新型コロナの蔓延により経済対策として各国が金融緩和をしたことでほとんどの国の金利も低くなってしまっているのです。

例えば為替手数料の安い住信SBIネット銀行で見てみると1/1現在の金利は以下の通りと上記の普通預金金利の高い銀行に預金したほうが高いレベル・・・

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通貨名外貨建預金金利(年率/税引前)
米ドル0.001%
ユーロ0.001%
英ポンド0.001%
豪ドル0.001%
NZドル0.200%
カナダドル0.001%
スイスフラン0.001%
香港ドル0.001%
南アフリカランド0.75%

為替リスクが高い南アフリカランドが0.75%と高いですが、あとはNZドルであおぞら銀行BANKやauじぶん銀行と同じ0.200%であるくらい。

他の通貨は0.001%と為替リスクを取ってまで。。。ってレベルの水準となってしまっています。

為替リスクもありますし、わざわざ楽天銀行の普通預金金利改悪の乗り換え先としては不適切かもしれません。

さらなる円安を予想している場合は良いかもしれませんが・・・

外貨建MMF

同じく金利の高かった外貨建MMFもかなり低い水準となっています。

例えばSBI証券で取り扱いのある外貨建MMFの金利は以下の通りとなっています。(2021年12月30日時点)

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銘柄名

年率換算利回り(税引前)

ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド(米ドル)0.051%
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド(米ドル)0.073%
ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト(米ドル)0.083%
ゴールドマン・サックス(米ドル)0.007%
ホライズン・トラスト(南アフリカランド)3.099%
トルコ・リラ・マネー・マーケットファンド(トルコリラ)14.29%

こちらもかなり為替リスクの高いトルコ・リラ・マネー・マーケットファンドが14.29%、ホライズン・トラストが3.099%と異様に高くはなっていますが。

為替リスクもありますし、わざわざ楽天銀行の普通預金金利改悪の乗り換え先としては微妙かもしれません。

MMFは普通預金とそれほど変わらない利便性がありますので、私も外貨で保有している部分の退避先としては重宝していますが利回り的な部分では魅力はそれほどありません。

個人向け国債

もう一つが定番の「個人向け国債」です。

個人向け国債の利率は2022年2月現在で以下の通りです。

変動10年:年0.11%
固定5年:年0.05%
固定3年:年0.05%

変動10年は年0.11%ほかは年利率0.05%となっています。

楽天証券よりは多少ですが高くなっていますね。

国債の場合は普通預金のような自由に引き出せるものではありませんのでその点を考慮すると微妙としか言いようがありません。

ただし、以下の点が「個人向け国債」のメリットなのです。

1000万円以上でも安心

銀行で預金している場合は銀行になにかあったもしもの時には1,000万円までしか補償されません。(ペイオフ制度)

しかし、国債の場合は銀行のそれとは無関係です。

国がお手上げしない限り返ってくるはずです。

ですから1,000万円以上運用したいならば個人向け国債も選択肢に入ることになります。

多くの機関投資家が国債を買うのもこの点が大きいと思われます。

キャンペーンでのキャッシュバック

また、個人向け国債は定期的にキャンペーンが開催されます。

それらをうまく利用すればもう少しお得になりますね。

ただし、最近は個人向け国債の旨味がすくないのかキャンペーンをやっている証券会社自体が少なくなってきていますね。

あとはSMBC日興証券のように資産額に応じてIPOの抽選を優遇してくれる証券会社であえて国債を買ういう手もありです。

預かり資産等に応じたステージ別抽選があるんですよ。

対面の証券会社などでは国債を買うことを条件にIPOくれるなんて話も未だによく聞きますね。。




まとめ

今回は「楽天銀行の普通預金金利も大幅改悪。。。乗り換え先はあるのか?」と題して楽天銀行の改悪を見てきました。

個人的には楽天証券との連動を考えると今回の改悪は乗り換えるほどの差でもないかなって考えています。

楽天経済圏は最近改悪続きでちょっと利用が不安な状況かもしれませんが・・・

ペイオフの件もありますし、複数の金融機関を併用して使うのが良いのかもしれませんね。

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